平成3373日目
1998/04/03
この日のできごと(何の日)
【セ・リーグ】開幕
戦いははじまった。プロ野球セ・リーグは、4日にプレーボールするパ・リーグより1日早く、3日開幕した。
2連覇を狙うヤクルトは神宮で巨人と対戦。一回に4点を先制したが石井一が不調で4−6と逆転負けを喫した。巨人の話題のルーキー高橋は第3打席でプロ入り初安打した。7年ぶりに地元横浜での開幕を迎えた横浜は8−0で阪神に快勝。広島では広島は8−3で中日に逆転勝ち。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【政界談話室】
○・・・下稲葉耕吉法相は3日の閣議後の記者会見で、所管外の春の交通安全運動に触れ「国民総ぐるみで子供や高齢者の事故を防止し、シートベルトの着用を徹底しよう。交通安全メッセージを客政令指定都市の市長に届ける」と熱の入った紹介ぶり。さらに閣僚懇談会について「交通事故死亡者は事故から24時間以内に死んだ人だけを数えており実際はもっと多いとか、時速180キロまでの速度計を備えた車もある(のはおかしい)など、いろいろな意見が出た」と閣僚の関心の高さに満足げ。警視総監経験者だけに、本当は法相よりも国家公安委員長になりたかった?
○・・・新党平和の冬柴鉄三幹事長はこの日、大幅減税実現に向けて求めている財政構造改革法改正について記者団に「(自民党が)政変になると恐れているのかは分からないが、大胆政策転換をすべきだ」と持論を展開。だが自民党と協議するかとの質問には「それはない」。さらに「神崎武法代表が衆院予算委員会で(財革法を一時凍結する弾力条項新設の考えの有無を)聞いた時、橋本龍太郎首相も興味を示した。それ以上に協議、交渉するつもりはない」とそっけない返事。自民党との政策協議で各野党から「裏切り」と非難されただけに、疑惑回避に躍起。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】「アジア経済に貢献」
アジア、欧州の計25カ国と欧州委員会の首脳によるアジア欧州会議(ASEM)第2回首脳会合が3日午前、ロンドン市内の国際会議場で開幕した。
最大の焦点となったアジアの金融・経済危機に関連し、橋本龍太郎首相は開会式で「必要な経済対策を講じる」と追加景気対策の実施を表明。その後の全体会合でも「一層の規制緩和で景気刺激策を進める」と発言、国内景気の回復によって、アジア経済の再興に貢献する姿勢を強調した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】大型減税に前向き
橋本龍太郎首相は3日午後(日本時間4日未明)、ロンドン市内のホテルで同行記者団と懇談し、政府が4月末にも打ち出す総合経済対策について「やらなければならないことは大胆に行っていく。金融、財政上の措置を軸にして実効性ある対策を考えている」と述べ、2兆円の特別減税の継続を上回る大型の所得減税実施の方針を盛り込む考えを強く示唆した。
このため、平成10年度予算案の成立直後に、財政構造改革会議を招集する方針を明言。財政構造改革法(財革法)の基本は堅持する姿勢を示しながらも、「臨機応変の措置を取る」と強調し、同法改正に着手する考えを明らかにした。
首相は現在の日本の経済状況について「戦後初と言っていいほど、あらゆる悪条件、厳しい状況に直面している」との認識を表明。総事業規模16兆円を上回る与党の総合経済対策基本方針との関連で「政府がどういう対策を打ち出すか国民、国際社会が注目していることは十分承知している」と述べた。《共同通信》
【この日の民主党】
山一証券を自主廃業に追いやった大蔵省の不透明な行政指導を解明するため、参議院予算委員会は3日、松野允彦(のぶひこ)・元証券局長、堀田隆夫・証券取引等監視委事務局長(元証券局業務課長)、山一証券の白井隆二・元副社長の3人に対する参考人質疑を行い、民友連からは角田義一議員が質問に立った。
松野元局長は先月18日の衆院予算委証人喚問で、山花貞夫議員らの質問に対し(1)92年1月、担当部署(業務課)が山一の三木副社長を呼び、面談した(2)その際、大和証券と業務課との話し合いで出たアイデアとして海外への「飛ばし」を示唆した――と答えている。
翌19日の衆院予算委では当時業務課長だった堀田事務官が海江田万里議員の質問に対して「三木副社長を呼んだ記憶はない」と答え、海江田議員は松野氏の偽証の疑いを指摘。再喚問あるいは偽証告発を要求している。
この日の参院予算委で角田議員は、山一の白井元副社長に91年11月、山一首脳陣の秘密会談で簿外処理について相談し、92年1月、東急への損失補填を簿外処理すると決定したことを確認。この処理方法について、白井氏は「当時、三木副社長から松野局長が了解していると聞いた」と明らかにした。角田議員は大蔵省の強大な権限を指摘し「松野局長の了解とは、『天の声』のようなものではないか」と問い、白井氏は「そのようなもの」と答えた。
一方、堀田・元業務課長は同様のトラブルを抱えていた大和証券からは頻繁に報告を受けていたと述べながら、「山一のトラブルについては何も知らなかった」と強調。松野元局長が「担当課がフォローしているものと思っていた」としていることとあわせ、角田議員は「常識では信じられない」として、「松野局長と三木副社長の会談は業務課長を入れては話せないことを話したのではないか」と追及した。
松野氏は山一の簿外処理について「了承したという記憶はまったくない。一般的な飛ばしについての話をした」と強弁。角田議員は「山一は東急に約束していた損失補填をするのか、補填せずに詐欺罪で告訴されるのかという瀬戸際で、松野局長の指導を仰いだのではないか。海外への飛ばしというアイデアがあると言えば、あうんの呼吸で分かったということになるのではないか」と、松野元局長が事実上、飛ばしを「行政指導」した疑いを指摘した。
また、角田議員は、山一の違法行為を調査している証券取引等監視委員会の事務局長が当の堀田元業務課長であることから、「あなた自身が調べられる対象ではないか」と大蔵省の調査を批判した。《民主党ニュース》