平成3372日目

1998/04/02

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】中韓首脳と会談

橋本龍太郎首相は2日午後(日本時間同日深夜)ロンドン市内のホテルで、韓国の金大中大統領と約45分間会談した。同大統領就任後初の日韓首脳会談で首相は「将来につながる友情をつくりたい」として、今年秋の大統領訪日を招請、大統領は受諾した。

大統領は「真の友好関係、新しい歴史の道をつくる努力をしたい」と未来志向の日韓関係を築く重要性を強調。両首脳は新しい日韓パートナーシップ構築のため対話を続けていくことで一致した。

大統領は「新しいパートナーシップをつくるためには経済問題だけでなく文化の受け入れ、サッカーの2002年ワールドカップ、天皇の韓国訪問について話し合っていくことが重要だ」と述べた。また、新たな日韓漁業協定締結に向け、努力することでも合意した。

会談で首相は大統領の訪日に関し「最高の礼遇でお招きしたい。良い季節に来てほしい」と、秋の訪日を招請した。これに対し、大統領は「喜んでお受けする。橋本首相にもできるだけ早く韓国を訪問してほしい」と応じた。

大統領は日韓関係について「腹蔵のない話し合いをすることが重要だ。新しい日韓関係をつくりたい」と強調。首相は「過去の歴史は変えられないが、その上に現在があり、未来をつくっていくことができる。そうした話し合いができることを喜んでいる」と未来志向の関係構築の必要性を表明した。《共同通信》

橋本龍太郎首相は2日夕(日本時間3日未明)ロンドン市内のホテルで中国の朱鎔基首相と初の首脳会談を行った。朱首相は今秋の江沢民国家主席の訪日を「日本を重要視していることの表れだ」と強調、両首脳は訪日成功に向け日中関係を一層強化、発展させることで一致した。

橋本首相はアジア通貨・経済危機について「日本も自分の国の問題として対応している」と述べ、危機脱却へ決意を表明。朱首相も「国際通貨基金(IMF)を通じたり、二国間での援助も行っている」と積極的な取り組み姿勢を示した。

朱首相は、今年が日中友好平和条約締結20周年に当たることを踏まえ「友好発展を継続的に行っていかなければならない」と述べ、日中関係重視の姿勢を強調。橋本首相もことし2月の遅浩田国防相の来日などに触れ「今年は(日中関係を)一回り大きく実りあるものにしたい」と応じ、朱首相の早期の日本訪問を要請した。

また、橋本首相は5月の「主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)に臨むに当たり、中国側の意見を聞くため登誠一郎内閣外政審議室長近く中国に派遣することを伝えた。

朱首相は「台湾はアジアの金融危機を利用し、実務外交と称して中国との隣国関係を壊そうとしている」と述べ、インドネシアなどに独自の支援策を模索している台湾の動きをけん制した。《共同通信》

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【第70回選抜高校野球大会】第7日

第70回選抜高校野球大会第7日は2日、甲子園球場で2回戦残り1試合と3回戦2試合を行い、PL学園(大阪)が4年ぶり、明徳義塾(高知)が2年ぶりに準々決勝に進んだ。

PL学園は一回、古畑の適時打で先制。八回に2点を追加し、敦賀気比(福井)を3−1で下した。PL学園は選抜大会40勝目。中村監督は選抜30勝。

明徳義塾は常総学院(茨城)に4点を先行されたが、中盤から追い上げ、八回二死満塁から谷口の2点適時打で5−4と逆転勝ち。高知県勢は選抜大会70勝目。

2回戦最後の試合は浦和学院(埼玉)が四回、一死三塁から連続二塁打などで3点を先取。六、八回にも加点し、苫小牧東(北海道)に7−1で快勝した。《共同通信》

【ゴルフ・杉原輝雄選手】がん告白

人気プロゴルファーの杉原輝雄選手(60)は2日、試合会場である千葉県市原市の太平洋クラブ市原コースで記者会見し、前立腺がんであることを告白した。手術すると治療に時間がかかり、プレーを優先するため投薬で治したいと言う。

杉原選手によると、昨年12月に告知された。手術は受けず、女性ホルモンの注射と投薬による治療を選択。現在は、体力の低下を理由にホルモン注射は止め、投薬だけにしている。

会見で杉原選手は、いつものひょうひょうとしたロぶりで「がんといっても命に別条はない。手術をすると回復に3カ月かかり、ツアー復帰には半年かかる。優勝と賞金シードを狙う僕にはその時間が惜しい。そのためにトレーニングを積んできたのだから」と話した。

162センチ、60キロと小柄な杉原選手は、飛距離のハンディを正確なショットとパットで克服。ツアー通算27勝で永久シード権を保持し、粘り強いプレーで人気がある。2年ほど前から「加圧式」と呼ばれる特殊な筋力トレーニングを続け、1990年から途絶えているツアー優勝を目指している。《共同通信》

【新・民主党】結党は27日

新「民主党」を結成する民友連4党の統一準備界は2日午後、結党大会を今月27日、都内のホテルで開催することを決めた。初代代表に就任する民主党の菅直人代表は大会を19日前後に開催したいとの意向を表明していたが、一定の準備期間が必要として当初の予定通り4月下旬に開くことになった。

4党は大会実行委員会(委員長・畑英次郎民政党事務総長)を発足させ、大会に向けた具体的な準備に着手した。大会参加者は1000人規模となる見通し。統一準備会はまた新党の骨格人事が固まり次第、菅氏を中心とする新体制に実質的な権限を移行させることを確認した。《共同通信》

民主党の鳩山由紀夫幹事長、邦夫副代表の「鳩山兄弟」主催の恒例の花見会が2日夜、東京・音羽の鳩山会館で開かれた。

菅直人代表ら民主党幹部のほか、新「民主党」に参加する民政党の羽田孜代表、民主改革連合の笹野貞子代表、新党友愛の伊藤英成幹事長ら民友連4党の幹部が顔をそろえ、満開の桜の中、さながら新党結成前の前夜祭の様相だった。

由紀夫氏は「4党が一つになる。お酒を飲んで、気分が大きくなったことだし、新党人事も一気に…」とあいさつしたが、出席者の間には執行部人事をめぐり見えない火花が。渡部恒三衆院副議長は「次の衆院選後には皆さんが閣僚になってここで写真撮影をしよう。自民党に代わり、政権を担える政党をつくろう」と、激励していた。

「音羽御殿」とも呼ばれる鳩山会館は、由紀夫、邦夫両氏の祖父の故鳩山一郎元首相が保守合同に向けて密会に使った戦後政治史の舞台。この場所が自民党一強体制を崩す政治史の舞台に再びなれるかどうか。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民政党代表の羽田孜元首相は2日午後の記者会見で、新「民主党」の幹事長就任を引き受けたことについて「一兵卒になって、自民党を揺るがすような大きな政党を作ることに全力を挙げようと思っていた。(首相経験者であるのに)今更この職を受けるのはどうかとも思ったが、スタートだし一年間の暫定ということだから」と説明し、殊更に「暫定」を強調。「もう6、7年党務なんてやってなかったが、若い人たちが支えてくれるというので…」とも付け加え、幹事長よりも代表にまだ未練がある様子。

○・・・自民党訪朝団に参加した二田孝治副幹事長はこの日、旧宮澤派の総会で朝鮮民主主義人民共和国の状況を「農地を見て、構造的なものだと思った。木が何もない。保水力が不足している。構造改善とか導水事業に取り組まないと食糧不足になる」と農林族らしく専門的な報告。だが「子供たちがギターを弾いたり、カラオケを歌ったりしてくれたが、映画を見ているようで生活のにおいはしなかった」と話は終わらず、司会の奥田幹生事務総長から「延々と報告されても講演料は出ません」とイエローカード。《共同通信》

【この日の民主党】

民主党の鳩山由紀夫幹事長は2日の幹事会で、統一政党の人事、規約、財政等について、これまでの協議による確認を報告、了承された。人事については代表、代表代行、副代表、幹事長の具体名、また、地方組織の統一推進調整に関しては、結党後に正式な党機関が対応を開始するまでの間、準備会の下にただちに地方組織対策委員会を設置し、その任に当たる――などの確認事項が報告された。

また、2日の統一準備会では地方組織対策委は統一後も組織委員会の下に位置づけられることを確認。メンバーは前川忠夫・民主党市民ネット総局長、上田清司・民政党地方組織局長、平田健二・友愛政策副委員長で、民改連は調整中。《民主党ニュース》

民友連の政策責任者会議は2日、オウム真理教の破産手続で国が請求している債権を被害者に譲るための特別法(オウム真理教に係る破産手続における国の債権に関する特例に関する法律案)を、他会派とともに議員立法で提出することを了承した。これにより、被害者がオウム真理教から受け取ることができる金額は約1億2千万円増加する。この問題は、鳩山幹事長が衆議院予算委員会で強く訴えていた。

選択的夫婦別氏制度の導入を柱とする民法改正について、有志議員が法案を提出することを了承し、会派としては賛否を拘束しないこととした。

また、3月31日の政策責任者会議では財政構造改革プロジェクトチームの設置を決めた。7日の会議では経済・景気対策プロジェクトチームを改組し、景気対策の具体案を早急にまとめることを確認した。《民主党ニュース》

民主党は2日の幹事会で参院選福岡選挙区について協議。立候補を予定している新人の弘友和夫さん、藤田一枝さんの2人を推薦するよう、統一準備会の選挙対策作業委員会に要請することを確認した。また、3月30日に同作業委員会が発表した東京選挙区の小川敏夫さん(50歳、新)、岡山選挙区の一井淳治さん(62歳、現2)、広島選挙区の柳田稔さん(43歳、新)の3人の内定も確認した。《民主党ニュース》

参議院予算委員会の2日の公聴会で、笹森清・連合事務局長が公述人として意見陳述した。笹森氏は「未曾有の危機的状況」と経済情勢への認識を示し、「政策転換のタイミングを失っている」と政府を厳しく批判。「このような緊縮・抑制型の予算を組むことは景気を一層悪化させる。減税による個人消費の回復なくして、消費不況から脱出する道はない」と、6兆円規模の減税の実施を求めた。民友連の広中和歌子議員の質問に対しては「財政構造改革は正常な経済状況に戻るまですべきではない」と述べた。《民主党ニュース》



4月2日 その日のできごと(何の日)