平成3365日目
1998/03/26
この日のできごと(何の日)
【カンボジア】「ポト派5500人が投降」
カンボジア政府軍のケ・キム・ヤン参謀総長は26日、反政府ゲリラ組織ポル・ポト派兵士約1500人と非戦闘員約4000人が政府軍に投降したと語った。また、キュー・サムファン幹部会議長、タ・モク参謀総長ら最高幹部のほか、派内の人民裁判で終身刑を宣告されたポル・ポト元首相も約400人の兵士と北西部の本拠地アンロンベンを脱出、タイ国境に向かったと話した。
事実なら、約2000人いるとされるポト派兵士の大部分が投降したことになり、ポル・ポト政権時代に処刑や強制労働で約200万人のカンボジア人らを死亡させたとされる同派がほぼ壊滅したことを意味する。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【宮原知子さん】誕生日
【第70回選抜高校野球大会】第2日
第70回選抜高校野球大会第2日は26日、甲子園球場で4試合が行われ、敦賀気比(福井)、常総学院(茨城)、明徳義塾(高知)が3回戦へ進んだ。1回戦最後の第1試合は浦和学院(埼玉)が勝った。
昨夏の甲子園ベスト8で初出場の敦賀気比は57年ぶり出場の島田商(静岡)と対戦。一回に4長短打で4点を奪って主導権を握り、東出が完投し4−1で勝った。常総学院は、1試合チーム最多安打の大会記録にあと1と迫る毎回の21安打の猛攻で、9−2と甲子園初勝利を目指した岩国(山口)に圧勝した。明徳義塾は寺本が与四球10と乱れながらも粘り強い投球で2安打完封。京都西(京都)を6−0で下して選抜大会通算10勝目を挙げた。《共同通信》
【与党】景気浮揚へ16億円超
自民、社民、さきがけの与党3党は26日夜の幹事長・政策責任者会議で、景気対策としては過去最高となる総事業費16兆円を上回る「総合経済対策の基本方針」を決めた。
同日の自民党臨時経済対策協議会、臨時総務会などで決定した案を社民、さきがけが了承したもので、1998年度公共事業の前倒し執行を、過去最高(80.1％)を超える率で行うことや、情報通信など「新分野の社会資本」への重点的投資、教育、福祉分野などでの政策減税が柱。《共同通信》
【町村信孝文相】有害雑誌対策は急務
町村信孝文相は26日午後の参院予算委員会で、雑誌のヘアヌードやレンタルビデオなどが青少年に与える影響について「(出版業界は)自主規制と言いながら現実には何もしていない。関係省庁と協力しながら有害雑誌に対して何かやれることはないか。できることはやっていかなければ改善しそうにない」と述べ、未成年者の健全育成のため、具体的な対応を急ぐ考えを表明した。
ただ、文相は賛否両論があるスポーツ振興投票実施法案(サッカーくじ法案)に基づくサッカーくじに関しては、宝くじと同様にとばく性を否定する立場から「青少年教育に悪影響を与えるものではない」と明言した。
橋本龍太郎首相は昭和50年に政治決着した金大中氏拉致事件に関連し、金大中大統領自身が日韓両政府間で取り上げない考えを示していることを指摘し、政治決着を見直す考えがないことを重ねて表明した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】金融検査の連携を指摘
橋本龍太郎首相は26日の参院予算委員会で、一連の金融汚職に関連し、大蔵省検査や日銀考査の在り方について「工夫は必要だし連携して活用される仕組みにすべきだ。金融監督庁設置後も有機的な工夫が大事だ」と述べた。これは、金融機関の不正発見で盤石な協力体制が求められるとの認識を示したものだ。
松永光蔵相は「違反があれば罰則、制裁で担保せざるを得ない。罰則付きの公務員倫理法制定も大事だ」と指摘、不祥事の再発防止に向けて公務員倫理法案に罰則規定が必要との考えを表明した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】パラリンピック選手の健闘たたえる
橋本龍太郎首相は26日、長野冬季パラリンピック日本選手団のメダリストら17人を官邸に招き、健闘を表彰した。首相から賜杯や記念品を受け取った車いすの選手らは、高く手を上げて、出席した閣僚らの拍手にこたえた。
橋本首相は「競技のひたむきな姿と活躍は、多くの国民に深い感動を与えた。障害がある方々が自由に社会活動に参加し、地域の中で生き生きと暮らせる社会の構築に全力を傾けたい」と選手をたたえるとともに、福祉充実への決意も表明した。メダリストらはこの日昼、厚生省に招かれ、小泉純一郎厚相からも表彰された。《共同通信》
【国連】イラク大統領宮殿を初査察
国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)国際原子力機関(IAEA)などで構成する査察団は26日、イラクが生物、化学兵器関連物質などを置しているとの疑惑がもたれ、2月のイラク危機引き金ともなった大統領宮殿の査察を開始した。
この日査察に入ったのは、イラク国内8カ所にある大統領宮殿のうちバグダッド南西郊外のラドワニーヤにある施設。国連側は当初の2週間は「基礎査察」として建物の使用目的を確認する予定で、他の7カ所も順次調査する。
査察には、2月のイラク危機の際に、国連とイラクが合意した枠組みに基づき、20人の各国外交官が同行。イラク側はこの日、協力的な姿勢を示した。
たびたび査察拒否を繰り返してきたイラクが、外交官同行という新しい形の査察で、国連への継続的な協力姿勢を示せるかどうかが今後の焦点となる。《共同通信》
