平成3353日目

1998/03/14

この日のできごと(何の日)

【長野パラリンピック】閉幕

世界32カ国の障害を持つ選手たちが感動のドラマを繰り広げた長野冬季パラリンピックが14日、10日間の大会の幕を閉じた。欧州以外では初めての冬の障害者スポーツの祭典。開催国日本は過去最多の12個の金メダルを含む計41個のメダルを獲得する好成績を挙げ、五輪に続いて列島を沸かせた。

午後6時半からは長野市のエムウエーブで閉会式が始まり、天井や舞台などに折りづる750万羽が飾られた会場で、力と技を競った選手や役員約1150人が笑顔でお互いの健闘をたたえ合った。パラリンピック旗は次期開催都市、米一国ソルトレークシティーに引き渡された。

「ふれあいと感動」をテーマにした今大会には、約70人の日本選手が出場。この中には初めて距離スキーで参加した知的障害者もおり、障害者の持つ可能性を示した。

閉会式は、笛と太鼓の音が響く中、出演者と選手、役員らが一つの列になって入場し始まった。祭りをイメージした式典には、国際パラリンピック委員会のロバート・ステッドワード会長らも祭りをつかさどる神官の衣装で現れた。

組織委員会会長の吉村午良長野県知事が「限界に挑戦する皆さんの姿は大きな感動を与えた。障害のある人もない人も互いに協力し「あう希望に満ちた社会づくりに力をささげたい」とあいさつ。ステッドワード会長が閉会を宣言した。

巨大な竜の姿を模した「竜神踊り」などに続き、パラリンピックの旗が長野市の塚田佐市長からステッドワード会長の手を経てソルトレークシティーのディーディー・コラディーニ市長に手渡された。《共同通信》

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【大相撲春場所】7日目

大相撲春場所7日目(14日・大阪府立体育会館)出場している横綱、大関が今場所初めて白星のそろい踏み。大関若乃花は敷島を押し出し7連勝で単独トップを守った。横綱曙は関脇武双山の攻めに危なかったが、よくしのいで寄り倒した。曙は2連敗の後、5連勝。大関武蔵丸は千代大海を寄り切って連敗を2で止め、大関貴ノ浪も琴竜を寄り切り、ともに白星を一つ先行させた。小結魁皇は栃乃洋を上手投げで下し5勝目を挙げた。この日の結果、全勝の若乃花を2差で追うのは曙、魁皇、平幕の湊富士ら6人。十両は久島海が6勝1敗で単独首位を守った。《共同通信》

【サッカー・ゼロックス杯】鹿島、V2

サッカーのゼロックス・スーパーカップは14日、東京・国立競技場に約3万5000人の観衆を集めて、昨年度のJリーグを制したジュビロ磐田と天皇杯全日本選手権覇者の鹿島アントラーズが対戦し、鹿島が2−1で逆転勝ちした。鹿島は2年連続2度目のタイトル獲得。賞金は鹿島が3000万円で、磐田は二千万円。鹿島は序盤に先制されながらも、前半3分に柳沢のゴールで同点。後半は押し気味に試合を展開し、終了間際に相馬が決勝点を奪った。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】政党連合で非自民政権

民主党の菅直人代表は14日夕、都内で開かれた民主・リベラル労組会議の単産代表者会議であいさつし、新「民主党」結成に関連して「現在、政界再編の折り返し点に来ている。(新党ができることで)新党平和、改革クラブ、公明とも連携して自民党に代わりうる政権をつくる可能性が増した」と述べ、今後は新党と旧公明グループなどとの政党連合を目指す考えを強調した。

新党の政策について「(民友連政権戦略会議の報告は)従来の民主党の考え方を踏襲していると認識している。現在の民主党の考え方と全く違ったものになることはあり得ない」と述べた。

新党は「センターレフト(中道左派)」であるべきだとの菅氏の提案に、民政党や新党友愛から反発が出たことについては「羽田(孜元首相)さんらもセンターレフトの内容に異論があるわけではない。私流に言えば、自由で安心できる社会を目指すということで、4党は基本的に合意していると認識している」と述べた。《共同通信》

【自民党・加藤紘一幹事長】平和、公明との連携を

自民党の加藤紘一幹事長は14日午後、福岡市内で講演し、野党との政策協議について「旧公明党グループと話し合い、合意に至る政策があるなら(同グループの要求を)しっかりと受け止めていきたい」と述べ、平成10年度予算案や景気対策で新党平和、公明との連携を積極的に進める考えを示した。

加藤氏は「予算審議の最終場面や今後の景気の話し合いでも、できるだけ他党と協議したい。国難に近い状況だから、自民党だけですべて決めるという、ごう慢な態度はとらない」と強調。その上で「(細川連立政権当時など)自民は激しく公明党と対立したが、新進党分裂後の新党平和、公明はかつての平和と福祉に焦点を戻している」と旧公明党グループを評価、連携は十分可能との考えを明確にした。

他の野党に関しては「自由党は自民党内のグループと連携できればいいという政治的判断で政党間協議に臨む危ぐがある。民友連は新党をつくるための協議でそれどころではない」と、それぞれ連携は困難との見方を示した。

加藤氏はまた民友連新党について「よほどしっかりした理念をまとめないとばらばらになり、新進党が歩んだ道になる」と指摘。同時に「菅直人氏の人気で選挙をしようと考えるなら、いずれ菅氏が擦り切れるほど使われ、正しい発展は遂げられないだろう」と述べた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】インドネシア訪問

橋本龍太郎首相は14日夜、政府専用機でインドネシアのジャカルタに到着した。15日午前、スハルト大統領をジャカルタ市内の私邸に訪ね、同国が陥っている深刻な経済危機をめぐり会談する。

首相は機中で記者団と懇談し、大統領との会談について「われわれがインドネシアの安定を心から願っていることを知ってもらい、国際的ルールの中で協力を惜しまないことを伝える」と強調。インドネシアに国際通貨基金(IMF)と合意した経済構造改革プログラムの順守を求めるとともに、日本としても改革への支援を実施していく考えを伝える意向を示した。《共同通信》

【石川県野々市町】「御経塚サティ」オープン

映画館・ボウリング場を一体化した石川県内最大のショッピングセンター「御経塚サティ」が14日、野々市町御経塚町で開業した。店内は午前9時のオープンから30分とたたないうちに大勢の客で込み合い、前評判通りの集客力をみせた。初日は5−6万人の人出を見込んでいる。

午前8時半から正面入り口前広場で始まったオープニングセレモニーでは祝い太鼓の演奏やマスコットのショーなどが繰り広げられ、マイカル北陸(高岡市)の西條昭社長、安田彦三野々市町長らがテープカットした後、開店4時間前から集まり始めた約3000人が目当ての売り場に一目散になだれ込んだ。

売り物の一つ、ボウリング場では、最新の設備でプレーを満喫する若者のグループが目立ち、屋内遊園地では家族連れらが大型メリーゴーランドなどを楽しんだ。一方、各売り場では特売の商品が飛ぶように売れたほか、「生活大切品」と銘打ったオリジナル商品なども人気を集めた。

御経塚サティの店舗面積は約2万5200平方メートルで、既存ショッピングセンターで最大だったフェアモール松任を200平方メートル余り上回る。駐車場は約1800台分を備え、金沢広域商圏を中心に北陸3県から幅広い集客を目指す。初年度、直営物販部分だけで年商95億円を見込む。

一方、周辺の道路も開店1時間前の午前8時ごろから込みはじめた。県警交通管制センターの調べによると、午前10時半現在、御経塚サティ前の国道8号御経塚町交差点から金沢方向に約1.5キロ、小松方向に約1キロの渋滞の列ができた。金沢市内の女性会社員(18)は「東インターから店まで約2時間かかった。車内は暑くてひどかった」と疲れ切った表情で話した。《北國新聞》



3月14日 その日のできごと(何の日)