平成3352日目
1998/03/13
この日のできごと(何の日)
【オウム真理教・松本智津夫被告】第70回公判
オウム真理教松本智津夫被告(43)=教祖名麻原彰晃=の第70回公判が13日、東京地裁(阿部文洋裁判長)で開かれ、地下鉄サリン事件の実行犯とされる元幹部林泰男被告(40)が「一般的に悪いとされることは麻原の意思によってしかできない教義になっている」と証言し、教団の違法行為はすべて教祖の指示と考えていることを強調した。
弁護団は「実際に見聞きしていないでしょう」とただしたが、林被告は「証拠としては使えないかもしれないが、断言できます」と述べた。
また、遺体が見つからないことなどから立件されなかった男性信者について、林被告は女性との交際をとがめられ、幹部新実智光被告(34)らに殺害されたと証言した。50度の湯に入れられ、全身やけどで死亡したという。
この日の反対尋問で、林被告は入信した昭和62年から地下鉄事件前年の平成6年までを振り返り、教団が「ヨガサークル」から違法行為を繰り返す宗教団体に変ぼうしていく経緯のほか、自分が盗聴や松本サリン事件の噴霧車製造などに関与した状況などを詳細に証言した。
その上で「麻原の被害妄想などを背景に教団は狂ったが、麻原からは『下向(脱会)したら殺す』などと言われた。怖かった」と述べた。
林被告が男性信者殺害だけでなく、Oさん殺害事件やサリン量産プラント事件などについても見聞きしたことを証言した際、松本被告は「何言ってるんだ」などと独り言を繰り返した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲春場所】6日目
大相撲春場所6日目(13日・大阪府立体育会館)ただ一人土つかずの大関若乃花が、激しい相撲で琴の若を寄り切り6戦全勝。1敗だった貴闘力、湊富士がそろって敗れ2差がついた。6
日目にして単独トップと後続が2差となったのは、15日制が定着した昭和24(1949)年以降初めて。大関武蔵丸は栃乃洋の寄りに屈し3敗目、場所後の横綱昇進は絶望的になった。横綱曙は、琴竜を一方的に押し倒し4勝2敗、大関貴ノ浪は逆転の上手投げで巌雄を下し3勝3敗となった。関脇栃東はこの日から休場した。2敗力士は曙ら13人。十両は久島海が5勝1敗で単独首位。《共同通信》
【神戸連続児童殺傷事件】少年の中学卒業を校長が認める
神戸の連続児童殺傷事件で、関東医療少年院に装置された中学3年の少年(15)が通っていた神戸市立友が丘中学校で13日、卒業式があり、校長の認定によって少年もほかの238人とともに卒業した。
少年については医療少年院側が「籍のある中学校で卒業させてほしい」と校長に要請。校門前で記者会見した校長は、ほかの教員とは話し合わず、一人で少年の卒業認定を決めたと明らかにした。卒業アルバムには少年の写真も名前も載らない。《共同通信》
【福井・丸岡中学校放火事件】男子生徒を少年院送致
2月に丸岡町寅国の丸岡中体育館に放火し、全焼させたとして逮捕された同校の男子生徒(14)の審判が13日、福井家裁であり、松村恒裁判官は初等少年院に送致する決定をした。
初等少年院送致を決めた理由は「動機、計画性、結果の重大性、その後の態度、性格、行動傾向などから、少年には専門的な教育により自分の行為の意味を十分に自覚させ、再非行に及ばないような健全な価値観、規範意識を養う必要がある」としている。《福井新聞》
【政界談話室】
○・・・自見庄三郎郵政相は13日の衆院予算委員会で、郵政省関係の公益法人に関連、民友連の議員から「違いが分からない組織が多い。極め付きは日本郵趣連合と日本郵趣協会だ」と突っ込まれた。自見氏は熟知している郵趣協会に関して「趣味の切手のまじめな会だ。郵便文化は明治以来のもので、同協会には公益性を持って手伝ってもらっている」と説明した。だが「国民の切手集めの趣味にまで行政が団体をつくる必要があるのか」と攻撃されると、笑顔の自見氏も一転ぶぜん。
○・・・江藤隆美元総務庁長官はこの日の自民党総務会で、日銀汚職を取り上げて「日銀は認識が足りない。自民党が金融システムを必死に守ろうとしているのに…」と怒り心頭の様子。さらに「日銀への手入れは最も恥ずべきことだ。そこらの役人がわいろを取ることがあっても、日銀にあってはならない」と語気を強め、松下康雄総裁の後任人事は「安易にすべきではない」とクギを刺した。加藤紘一幹事長も押され気味で「橋本龍太郎首相に意見は伝える」と言うのが精いっぱい。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】青森県・木村守男知事と会談
高レベル放射性廃棄物の陸揚げを拒否していた青森県の木村守男知事は13日午前、首相官邸で村岡兼造官房長官、谷垣禎一科学技術庁長官、堀内光雄通産相と4者で会談した後、橋本龍太郎首相と会談。同日昼すぎ、廃棄物の陸揚げを許可した。
日本原電は同日午後、青森県六ケ所村のむつ小川原港にガラス固化体60本を陸揚げ、村内の貯蔵施設に搬入した。
高レベル放射性廃棄物のガラス固化体を積んだ英国船籍の輸送船パシフィック・スワンは同日午前10時前、港に接岸。青森県と六ケ所村の職員が安全性について立入検査を実施した。
固化体の陸揚げは許可が出た後、午後1時から始まり、3つの輸送容器に格納されたガラス固化体は専用トレーラーに移され、陸路、約7キロ離れた同村内の日本原燃の貯蔵管理センターに運ばれた。
輸送船は当初10日に入港予定だったが、国の原子力政策に不信感を持つ木村知事が橋本首相との直接会談が実現しないことを理由に受け入れを拒否していた。《共同通信》
【米・クリントン大統領】セクハラ証言続々
米国のクリントン大統領のセクハラ訴訟で原告の元アーカンソー州職員ポーラ・ジョーンズさん側が13日、大統領と関係があったとされる女性6人などに関する証言文書を公開したことで、州知事時代の浮気相手から元ホワイトハウス実習生ルインスキさんまで、大統領の女性スキャンダルの詳細が明かされるという前代未聞の展開となった。
証言文書によると、アーカンソー州知事時代のクリントン氏に女性を手配していたのは3人の州警護兵。大統領が目を付けた女性を誘い、クリントン知事に届けた。ジョーンズさんも1991年、護兵にホテルに呼ばれ、個室でジッパーを下ろした知事から性的行為を迫られた。知事は警護兵にしばしば「成果」を自慢したという。
大統領選挙のあった92年当時のクリントン氏の弁護士は、関係を言いふらす女性を見つけ、口封じのカネを渡すのが仕事。大統領の幼なじみで、長年関係を続けたと語るドリー・ブラウニングさんは、大統領法律顧問から「本当のことをばらせば殺す」と脅された。大統領自身も一度性的関係を持ったと認めた歐手のジェニファー・フラワーズさんは「新聞で初めて大統領の相手と伝えられていることが分かった」と述べるよう指示されたという。
注目されるのは、ホワイトハウレスの元ボランティア職員で人妻だったキャスリン・ウィリーさん。93年11月、旧知の大統領に職を頼みに行くと、キスを迫られた.上に、胸を触られ、大統領の股間を触らされた。執務室を述げ出すと、外には当時のベンツェン財務長官らが待っていたという。
ウィリーさんは、民主党支持者だが「大統領はうそをついている」と対決姿勢を強めており、証言は信びょう性が高いとされる。セクハラ訴訟などでカギを握る人物だ。
アーカンソー州出身で、82年のミス米国に輝いたエリザベス・ウォードさんは、あまり表ざたにならなかった女性だが、友人によると、ウォードさんは泣きながら、大統領に性的行為を迫られたことを告白したという。
こうした疑惑に対し、大統領は1月17日の宣誓供述で「そうしたことは起きなかった」「大統領執務室にはカーテンがないから隠れてできることはない」などと、6時間近い質問に否定し続けた。
大統領のベネット弁護士は公開された女性らの証言を「うそばかり」と非難したが、大統領自身のコメントはなかった。《共同通信》