平成3290日目

1998/01/10

この日のできごと(何の日)

【社民党党首選】土井たか子氏が再選

社民党の土井たか子党首は10日午後、党首選に立候補を届け出、他に届出者がいなかったことから午後3時の締め切りと同時に無投票で再選された。24日からの党大会で正式に承認される。

土井氏の任期は2年間。土井氏は再選後、党本部で記者会見し、橋本政権への閣外協力を当面続ける考えを示しながらも「自民党が社民党の主張を侮る事態となれば、重大決意をする」と強調した。

今夏の参院選に向け独自性光揮や与党離脱の是非が大きな課題となるほか、党大会までに決定する執行部人事な党改革をめぐって党首としての厳しい決断が求められるのは必至で、難問山積の中での続投となった。

土井氏は記者会見で、当面の課題として「断がい絶壁に立っている党の将来をどうするのか、政界再編の中で党のポジションどこに置くか、の二つの問題にしっかりとこたえなくはいけない」と述べ、野党結集とは距離を置き、閣外協力の与党として党の政策や主張を鮮明に打ち出していく考えを示した。

同時に、重要政策として①政治腐敗の徹底追及②弱者の立場に立った雇用確保③減税などの実施④海外での武力行使禁止―などを列挙。これらの問題について、自民党の対応次第では与党離脱も辞さない決意を強調した。《共同通信》

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【中国河北省地震】

10日午前11時50分ごろ、中国河北省北部の張家口市で、マグニチュード(M)6.2の地震があった。国家地震局によると、同市北部の張北と尚義両県で住宅が倒壊するなどして47人が死亡し、負傷者は2000人を超えた。両県合わせて住宅1万5000戸が倒壊・破損した。

震源は北京の北西約220キロの両県の境界周辺の地下13キロ。付近には世界的に有名な「万里の長城」がある。地震発生時、北京市中心部でも揺れを感じたが、同市内の被害は不明。地元政府は救援チームを現地に派遣、救助に全力を挙げている。現場周辺は交通の便が悪く、詳しい被災状況は分かっていない。《共同通信》

【三重・大城遺跡】日本最古の文字発見

三重県安濃町教委は10日、同町の大城遺跡で弥生時代後期(2世紀中ごろ)の土器片に刻まれた漢字とみられる日本最古の文字が見つかった、と発表した。

漢代の中国の木簡「居延漢間」などに見られる草書体の「奉」や「幸」などと似ているという。熊本県で四世紀初めのよろいから墨で書かれた「田」の文字が発見されているが、専門家の多くは、さらに百数十年さかのぼる貴重な発見としている。

漢字が、初期国家・大和政権どころか、卑弥呼が擁立され邪馬台国連合が成立するより数十年前から普及していたことになり、弥生時代のイメージを大きく変え、社会の発展過程の見直しを迫るとともに、日本語成立の過程を探る上でも第一級の資料となりそうだ。

文字は、食べ物を盛る高坏の脚部の破片に、約3センチ角の大きさに上下逆さまの状態で、高坏を焼いた後に鋭利なナイフ状の工具で刻まれていた。形から「奉」「幸」「年」「与」などと読めるが、「奉」が最も有力という。

高坏の破片は、同遺跡の最大の竪穴式住居跡の入り口にあった穴の中から出土。高坏の形式などから、文字が刻まれた年代は2世紀中ごろと推定された。

卑弥呼の擁立前で国内が争乱状態となった「倭国大乱」のころに当たり、町教委は「死んだ人の霊や神を奉るという意味で『奉』と刻み、高坏を墓や戦勝祈願など祭祀に用いたのでは」と推測している。

従来「日本最古の文字」は千葉県市原市・稲荷台1号墳出土鉄剣(5世紀中ごろ)の銘文とされていたが、平成7年に三重県嬉野町・片部遺跡で「田」の文字の書かれた4世紀前半の土器が見つかったのに続き、昨年2月には熊本県玉名市・柳町遺跡で木製よろい(4世紀初め)からも「田」の文字が見つかり、話題を集めた。《共同通信》

【全国大学ラグビー】関東学院大が初優勝

ラグビーの全国大学選手権最終日は10日、東京・国立競技場で関東学院大ー明大の決勝を行い、関東学院大が30−17で勝ち、初優勝した。

関東学院大はFWの動きがよく、明大にペースを握らせなかった。前半、2PGとFB立川のトライなどで20−9とリードを奪った。後半は明大の反撃に遭い、21分にはPGで23−17と詰め寄られた。しかし、ゴール前のビンチも堅い防御でしのぎ、逆に終了間際、SO淵上がダメ押しのトライを挙げた。

明大は自慢のFWが力を発揮できず、後手に回って、3連覇を逃した。《共同通信》

【テニス・杉山愛選手】ツアー2勝目

女子テニスの豪州ハードコートは10日、ゴールドコーストでシングルス決勝を行い、第4シードの杉山愛(フリー)がマリア・ベント(ベネズエラ)を7−5、6−0のストレートで破り優勝した。

杉山の女子テニス協会(WTA)ツアー優勝は昨年4月のジャパン・オープンに続いて通算2勝目で、海外大会では初めてとなる。

世界ランキング24位で、昨年大会準優勝の杉山は、ノーシードから勝ち上がってきた同49位のベントを終始圧倒、第2セットは1ゲームも落とさずに退けた。

杉山はツアー今季開幕戦を制し、今月19日からメルボルンで始まる全豪オープンに向けて幸先のいいスタートを切った。《共同通信》



1月10日 その日のできごと(何の日)