平成3286日目

1998/01/06

この日のできごと(何の日)

【自由党】旗揚げ

小沢一郎旧新進党党首を中心とする「自由党」は6日、都内のホテルで結成両院議員総会を開き、小沢氏を初代党首に選出、衆参両院議員54人(衆院42人、参院12人)で旗揚げした。この後の常任幹事会で副党首に西岡武夫、副代表常任幹事に野田毅両氏を充てる主要人事を決めた。野田氏は幹事長、政策責任者も兼ねる。

小沢氏に共鳴する議員を集める「純化路線」の結果、参加議員は当初見込みより半減、野党第二党としての出発となった。

総会での「所信表明」で小沢氏は、自由、共産両党などを除く野党統一会派や新党結成の動きについて「国会内の数合わせによる政権交代は、理念・政策の一致がない以上、仮に成功したとしても形を変えた55年体制を生み出すだけだ」と強く批判した。

自由党は、新進党当時の政策審議会や総務会は廃止し、常任幹事会と「明日の内閣」を兼務する11人に党運営、政策全般の決定・執行を一本化。代表常任幹事と「明日の内閣」首相を兼ねる小沢氏に権力が集中するトップダウン型の仕組みになっており、批判や不満が出にくい体制となった。《共同通信》

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【中曽根康弘元首相】韓国・金大中次期大統領と会談

韓国の金大中次期大統領は6日、ソウル市内の新政治国民会議の党本部で中曽根康弘元首相ら日本の議員団と会談し、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との話し合いをにらみながら、日本が北朝鮮との関係改善を進めることには反対しないとの姿勢を示した。

中曽根元首相によると、次期大統領は「今まで日本は韓国側に遠慮して北朝鮮との話し合いには消極的だったが、北に窓を開かせ、世界の知識を与えることは平和のために、重要なことだ」とした上で、「韓国と北朝鮮との話し合いをにらみながら、日本が積極的に(関係改善を)推進することは良いことだ。ただし、韓国と相談してやってほしい」と述べた。

金次期大統領はまた、韓国の金融危機に対して日本が協力していることに感謝を表明。韓国と北朝鮮の関一係については、公約に掲げた南北首脳会談や南北対話を実行するよう努力したいと述べた。

金次期大統領は、2002年のワールドカップ日韓共同開催を機会に両国の友好をさらに一段高いものにしたいと述べ、中曽根元首相も賛意を表明した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「金融、景気に全力」

橋本龍太郎首相は6日午前の年明けの初閣議で、今後の政権運営に関連して「金融システム安定と景気回復に万全を期し、今日までの経験と反省に立って日々全力を尽くす」と述べた。

12日召集の通常国会で、1997年度補正予算案、金融システム安定化法案(仮称)など関連法案の早期成立を目指したものだ。

沖縄の米軍基地問題や経済振興についても「引き続き内閣を挙げて取り組みたい」と強調。外交関係では「平和条約締結を含む日ロ関係の一層の改善、日中友好関係のさらなる前進、朝鮮半島問題にも全力を尽くす」と表明した。《共同通信》

【経済4団体】トップ会見

豊田章一郎経団連会長ら経済4団体のトップが6日、都内のホテルでそろって記者会見し、低迷している日本経済を立て直すには所得・法人減税などの追加的措置はもちろん、行財政改革をはじめとする政府の「六大改革」を、早急かつ着実に実行することが不可欠との認識を強調した。

共同会見の幹事役を務めた日本商工会議所の稲葉興作会頭が日本経済について「今年一年を通じマイナス成長になる」と最も悲観的な見方を示したほか、4団体のトップはそろって厳しい予測を示した。

景気浮揚策としては「もっと思い切って所得・法人)減税を実施すべきだ」(根本二郎日経連会長)、「一年限りではなく将来も減税が続くとのイメージを打ち出してほしい」(豊田経団連会長)など、減税の恒久化を含む追加措置の要請が相次いだ。

政府の六大改革について経済同友会の牛尾治朗代表幹事は「改革のスピードを3倍ぐらいに速めることが景気回復の基礎になる」として、行財政改革を3、4年前倒しするよう要請した。

会見に先立って開かれた賀詞交換会には橋本龍太郎首相ら政財官界の要人約1800人が出席。橋本首相は「良い柱を残し、過去のしがらみを断ち切りながら風通しのいい世の中にしたい」とあいさつした。《共同通信》



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