平成3285日目
1998/01/05
この日のできごと(何の日)
【新党友愛】旗揚げ
旧新進党の旧民社党系議員23人(衆院14、参院9)でつくる「新党友愛」の結党大会が5日午後、都内のホテルで開かれ、代表に中野寛成氏、幹事長に伊藤秀成氏を選出した。
中野代表はあいさつで「できるだけ多くの政党と院内統一会派を組み、目前の通常国会で力を発揮したい」と述べ、民主党が提唱する野党大統一会派に積極的に参加する考えを表明。
さらに「来るべき選挙までに選挙協力や新党結成に向け協議を急ごう」と新・新党結成も視野に入れ野党勢力が結集するよう呼び掛けた。《共同通信》
【6野党】統一会派を確認
民主党、新党友愛、国民の声、太陽党、フロムファイブ、民主改革連合の野党6党は5日夜、都内のホテルで党首会談を開き、12日召集の通常国会までに6党による衆院統一会派の結成を目指す方針で基本的に一致、6日から6党の政策担当者による政策協議に入ることで一致した。
ただ友愛と太陽党が、党内論議が必要としたため、7日夜に再度会談し、最終決定することになった。6党の統一会派が実現すれば、無所属議員数人も加わる100人近くの勢力が誕生する。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】「新党とも協力を」
橋本龍太郎首相は5日午後、三重県の伊勢神宮を参拝後に神宮司庁内で記者会見し、旧新進党の分裂を受けた政権運営について「政策によっては各党各会派それぞれと協力し、相談しながら金融システム安定化や景気対策、予算の成立に努めていきたい」と述べ、重要政策課題に関しては新党各党にも幅広く協力を求めていく考えを表明した。
ただ現在の自民、社民、さきがけの与党3党体制に関しては、1998年度予算案を自社さ3党で編成したことを強調し「3党協議による成果を大事にして、この連立をきちんと維持する」と、今後も与党の枠組みを堅持する姿勢を強調した。《共同通信》
【日経平均終値】1万4956円84銭
新年の初立ち会いとなった5日の東京株式市場は、根強い景気の先行き不安などを背景に売り注文が相次ぎ、平均株価(225種)の終値は昨年末の大納会に比べ301円90銭安の1万4956円84銭と1万5000円を割り込んだ。東京外為市場の円相場も急落、昨年12月30日に比べほぼ3円円安ドル高の133円台後半まで売り込まれた。
この水準は5年8カ月ぶりの円安ドル高。年明けの金融、証券市場は引き続き「日本売り」が際立つ展開となり、市場では政府に新たな景気対策を求める声が一段と強まっている。
この日の東京株式は、昨年末の大納会の上昇を受けた反動もあり、取引開始直後から値下がりした。その後は一時、買い戻しの動きも見られたが、円安の進行を受けて再び売り圧力が強まり、化学、不動産株のほか、自動車、銀行株の一部など幅広い業種が下げた。出来高は1億5600万株。《共同通信》
【電通】上場を正式決定
広告業界最大手の電通(本社東京、資本金約549億円、成田豊社長)は5日午前の臨時取締役会で、同社の株式を東京証券取引所に上場することを正式に決めた、電通は、上場時期の詳細については未定としているが、創業100周年を迎える平成13年10月をめどにしているとみられる。
欧米の有力広告代理店のほとんどが株式を公開していることから、世界最大の広告会社である電通としても株式公開によって企業の透明性を高め、世界各国の広告主の信頼を獲得する「有力な武器になる」(同社幹部)と判断したためだ。
また、14年の完成を目指し東京・汐留に建設する新本社ビル(総事業費約2000億円)の建設資金の一部を手当てし、国際化と本格的なデジタル多チャンネル時代の到来を前に資金調達手段を多様化する狙いがある。《共同通信》