平成3267日目

1997/12/18

【東京湾アクアライン】開通

世界最長の海底自動車トンネルと海上橋で神奈川県と千葉・房総半島を結ぶ東京湾横断道路(アクアライン、全長15.1キロ)が構想から約35年にして完成し、18日午前、川崎市、千葉県木更津市側それぞれで開通式が行われた。

民間資金を導入した第三セクター方式の巨大プロジェクトとして総事業費1兆4300億円を投じ、本格着工から8年がかりで建設した。トンネル部分の工事では、海底を世界最大級のシールド機で掘り進み、海洋土木技術の進歩にも大きく貢献、注目を集めた。

川崎と木更津が直結、渋滞が恒常化している首都圏の新たな環状ネットワークとなりそうだ。通行料は開通後5年間は普通車で4000円。利用者確保と1兆円を超す建設借入金の返済がアクアラインを運営する日本道路公団の大きな課題となる。《共同通信》



【ヤオハン】15年かけて更生

静岡地裁は18日、中堅スーパーのヤオハンジャパンに対し更生手続き開始を決定、事業管財人に岡田卓也ジャスコ会長を選任した。

これを受けて山崎源三・法律管財人は、岡田事業管財人とともに同日、静岡県沼津市のヤオハンジャパン本社で記者会見し、「今後2年間で更生計画をつくり、更生期間は15年とする」との再建方針を示した。

また、第1回関係人集会を来年2月23日に静岡市の「ツインメッセ静岡」で開くことも明らかにした。会社更生法の適用申請時に約1600億円とされた負債総額は、その後の調査で1850億円に膨らんだ。

ヤオハンジャパンが裁判所に提出した再建計画などによると、現在39ある国内店舗を今後2年間で改装し、改装後の業績の推移を見極めた上で不採算店は閉鎖、食品中心のスーパーマーケットとして再生する。第三者割当増資も実施、財務体質を改善する。《共同通信》

【新進党代表選】小沢一郎氏が再選

新進党の党首選挙は18日午後、都内で開かれた臨時党大会で投開票を行なった結果、小沢一郎党首(55)が鹿野道彦元総務庁長官(55)を破り再選された。

小沢氏は党再生のため党名、綱領、組織のすべてを改めるとしているほか、旧党派グループの解散を求めるなど「解党的出直し」を訴え、解党ー分党も辞さない強い姿勢で思い切った党改革を進める考え。周辺は「小沢氏主導体制」を確立するための人事を進める構えだ。

しかし、選挙戦を通じて一定の勢力を確保した鹿野陣営が公平な人事、党運営を求めるのは確実。党内の亀裂が拡大し、分裂の可能性をはらんだ厳しい局面を迎えることになろう。《共同通信》

【韓国大統領選】金大中氏が当選

21世紀に向けた指導者を選ぶ18日投票の韓国大統領選挙は、19日朝までに開票作業を終え、野党、新政治国民会議の金大中氏(72)が大接戦の末、旧与党系ハンナラ党の李会昌氏(62)を約39万票差で下して当選した。韓国で選挙により与野党の政権が交代するのは初めて。新政権は来年2月に発足する。《共同通信》

【JR池袋駅】外国人すり団、催涙スプレーまき逃走

18日午前10時15分ごろ、東京都豊島区南池袋1丁目のJR池袋駅に近づいていた埼京線大宮発新宿行き電車(10両編成)内で、警視庁捜査三課の捜査員が、韓国人とみられる男ら5人のすりグループを取り押さえようとしたところ、男らは催涙スプレーをまき刃物を振り回すなどして抵抗。非常用ドアコックが作動してドアが開き、同駅ホーム手前で停止した電車から線路に飛び降り、逃走した。

捜査三課や東京消防庁によると、当時、車内はほぼ満員で、乗客ら65人が目やのどの痛みを訴えて病院で手当てを受けた。いずれも軽症。このうち同課の巡査長(32)は顔に直接スプレーをかけられ目などを負傷した。池袋署は傷害容疑などで5人組の行方を追っている。

調べでは、5人は同課がマークしていたすりグループで、捜査員2人がこの日朝から電車に乗り込み、警戒していた。男らの近くにいた女性乗客が騒いだため、捜査員が近づこうとしたところ、男らはいきなり捜査員に向けて催涙スプレーを吹き付け、刃物を振り回すなどしたという。

JR東日本によると、事件の影響で埼京線と山手線は約30分間運転を見合わせ、埼京線は上下線計10本に、山手線は内外回り計17本にそれぞれ最大約30分の遅れが出たほか、成田エクスプレス2本が区間運休。約1万2000人の利用客に影響が出た。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は18日、自ら打ち出した2兆円の特別減税に賛否両論が出ていることについて「マスコミ、与野党のほかにだれが反対しているんだ。一般国民の方々はみんな賛成していると思う」ときっぱり。その上で、質問した記者に向かって「君はどうなんだ」と、得意の逆襲に出た。自民党側は、首相の「これをやらないと国がもたない」という政治決断を了承したが、なお「財政構造改革路線の棚上げだ」との批判がくすぶっている。党内基盤が弱い首相にとり、国民受けがすべての支えといったとこ的ろか。

○・・・社民党の伊藤茂幹事長はこの日の与党責任者会議で、自民党の加藤紘一幹事長と空中戦。加藤氏の「まだ党首は決まらないんですか」との問いに、伊藤氏は「頭の痛いことで…」と答えたが、加藤氏が「新進党みたいですね」と突っ込むと、伊藤氏はカチンときたのか「自民党みたいに派閥がしっかりしていて談合で決められればいいんですがね」と、皮肉を込めて反撃。だが、加藤氏も負けじと「お言葉ですが、(今の党内では)派閥は顕在化していないので…」−。自社さ体制の先行きは長くない?《共同通信》



12月18日のできごと