平成3012日目

平成9年4月7日(月)

1997/04/07

【久間章生防衛庁長官】米・コーエン国防長官と会談

米国のコーエン国防長官は7日、羽田着の特別機で来日し、同日夜、都内のホテルで久間章生防衛庁長官と就任後初の日米防衛首脳会談を行った。

国防長官はアジア太平洋地域の米軍10万人体制について「米大統領、副大統領も表明しており、わたしも確認する」と述べ、当面は堅持する姿勢を強調、久間長官も同意した。海兵隊を含む在日米軍の見直しに関しては、昨年4月の日米共同宣言を踏まえ「国際的な安全保障情勢の変化に対応して日米両政府は緊密かつ積極的に協議を継続していく」ことで一致した。

国防長官は「朝鮮半島統一後も10万人体制を維持する」との同行記者団への発言については「仮定や憶測はやめてもらいたい。南北統一は遠い将来と感じており、アジア太平洋地域での力強いプレゼンス(関与)の維持は米国の政策で、時期尚早の削減はないことを申し上げた」と釈明、軌道修正した。

「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の見直しについて、両長官は「引き続き精力的に作業を実施していく」ことを確認。国民の理解や周辺諸国の懸念を払しょくする透明性確保のため、5月半ば以降をめどに中間取りまとめを内外に発表することで一致した。国防長官は見直しについて「中国を封じ込め、敵対するものではないと理解を求めることが必要だ」と指摘した。

戦域ミサイル防衛(TMD)構想について国防長官は「技術の拡散が世界で見られ米国への脅威がある」と日本側に前向きの対応を要請。久間長官は「政策判断をするため、共同研究を引き続き積極的に実施していく」と述べた。

久間長官は沖縄の米軍基地問題解決に向け、米軍用地特別措置法の改正に踏み切ったことや、普天間飛行場返還に伴う海上ヘリポート建設問題、県道104号越え実弾砲撃訓練問題の本土移転などに全力を挙げていることを説明。国防長官は「関係者の取り組みを多とする」と理解を示した。《共同通信》



【NHK連続テレビ小説・あぐり】放送開始

NHK連続テレビ小説・あぐり

【第69回選抜高校野球大会】第10日

第69回選抜高校野球大会第10日は7日、久しぶりに青空がのぞいた甲子園球場で、雨のため順延されていた準々決勝の残り2試合を行い、優勝候補の上宮(大阪)が育英(兵庫)に延長十回、6−5でサヨナラ勝ちし、天理(奈良)は西京(山口)に8−1で快勝した。8日の準決勝は、報徳学園(兵庫)−中京大中京(愛知)、上宮−天理の組み合わせ。近畿勢3校が4強入りしたのは18年ぶり。

午前中の雨のため開始が約3時間遅れた第1試合で、上宮は3点を追う九回に3長短打に失策を絡めて同点とし、十回一死一、三塁から康原の中前打で決勝点を奪った。上宮は4年ぶり4度目の準決勝進出。第2試合は、天理が初出場の西京を圧倒。三回、4長短打などで一挙5点を入れ、その後も加点。長崎の力投で反撃をかわし、5年ぶり2度目のベスト4入り。《共同通信》

【京浜急行】普通電車が土砂に乗り上げ脱線

7日午後2時45分ごろ、神奈川県横須賀市田浦大作町の京浜急行田浦ー安針塚間で、浦賀発神奈川新町行き上り普通電車(4両編成)が、線路上に崩れ落ちた土砂に乗り上げ前3両が脱線した。電車には乗客約60人が乗っており、運転士(26)と乗客5人が骨折などで重傷となるなど、計19人が重軽傷を負い、近くの4ヶ所の病院に運ばれた。重傷者を含む7人は入院して治療を受けている。

事故後、運転士が電車に備え付けの緊急信号を作動させ、下りの快速特急が現場手前約400メートルで急停止し、衝突を免れた。緊急信号は半径1キロ以内の電車に異常を知らせ緊急停止させる仕組み。

京浜急行本線は金沢八景ー堀ノ内間で上下線とも不通になり、JRなどで代行運転を実施。8日の始発までに復旧の見通しで、約250本が部分運休し、約4万8000人に影響が出た。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】独・ヘルツォーク大統領と会見

天皇、皇后両陛下は7日午前、国賓として来日したドイツのヘルツォーク大統領と皇居・宮殿「竹の間」で会見された。

宮内庁によると、会見は約20分間。先月、反政府暴動が激化したアルバニアから在留邦人がドイツ連邦軍のヘリコプターで救出されたことについて、陛下が「日本人を救出してくれてありがとう」とお礼を述べると、大統領は「お役に立てて幸いです」と応じた。また、環境問題について、陛下が「ライン川の水はきれいになりましたね」と話し掛けると、大統領は「日本は島国なので自国で環境問題をコントロールできますが、ドイツは他国に囲まれているので難しい」などと述べたという。

これに先立ち、東京・元赤坂の迎賓館で両陛下や皇太子さま、橋本龍太郎首相が出席し歓迎式典が催された。皇太子妃雅子さまは風邪のため欠席された。《共同通信》

国賓として来日したドイツのヘルツォーク大統領を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が7日夜、皇居・宮殿の「豊明殿」で開かれた。

宴の終わり近く、天皇陛下が「貴国では欧州統合という新たな歴史的目標に向け、努力が続けられています。欧州に限らず、世界の人々が、民主主義といった普遍的価値を共に追求することが、世界平和の発展に不可欠であると考えます」とあいさつされた。

大統領は「現代の特徴的な現象の一つはグローバル化です。われわれの社会が変化に対し勇気を持って当たれば、それは危険視すべきものではなく、貴重な文化や政治的な創造能力を維持するチャンスをもたらしてくれます」とスピーチ。ドイツ国歌と君が代を演奏、全員で乾杯した。

ドイツ側から大統領のほか随員、日本側から両陛下、皇太子さまら皇族方と橋本龍太郎首相らが出席。約130人の出席者は男性はえんび服、女性はロングドレスに勲章を着用した正装で、宮内庁楽部が演奏するベートーベンの小品などが流れる中、フランス料理を取りながら歓談した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は7日、報道各社の首相番記者が4月の人事異動で大幅に入れ替わったことに戸惑い気味。新顔の記者が朝一番で、今国会提出見送りの方向となっている国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の提出見通しを質問すると「初対面でそういうことを聞くことが信じられない」と返答拒否。首相とボイワイ・ペルー国会議長との会談についても「(これまでも)この話は一切しないって言ってるじゃないか」と口をとがらせ「(先輩記者の)引き継ぎはどうなってるんだ」と語気を荒らげるなど、案外、人見知政界りする性格?

○・・・自民、社民、さきがけ3党の医療保険制度改革協議会の丹羽雄哉座長(自民)はこの日、医療制度改革基本方針の合意を受けて記者会見。焦点の診療報酬体系見直しで「定額払い制」について、社さ両党が求めた「拡大」ではなく「積極的に活用」に落ち着いた点を聞かれ、「『拡大』は最初からストレートに拡大というイメージだが、『活用』は議論を踏まえた上で取り入れていくということで、よく分かりませんが、それほど広めていくという意味ではそんなに差異はない」。自民党支持で定額払い拡大に反対している日本医師会と、社さの板挟みで説明に四苦八苦。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】ペルー国会議長と会談

来日中のペルーのホイワイ国会議長は7日午後、国会内で橋本龍太郎首相と、都内の料理屋で高村正彦外務政務次官と相次いで会談した。いずれの会談でも日本大使公邸人質事件については「テロに屈せず平和的な解決を目指す」とする今年2月のトロントでの日本、ペルー首脳会談合意を再確認、今後も緊密な連携を図るとの認識で一致した。

首相との会談でホイワイ議長は、事件解決に向けた日本政府の支援と協力を要請。首相は「ペルー政府や保証人委員会の真剣な努力にもかかわらず、いまだ解決のめどが立っていないのは残念だ」と指摘した上で「トロントでの合意に従って今後もペルー政府の努力を最大限支援したい」と協力を約束した。《共同通信》



4月7日のできごと