平成3268日目

1997/12/19

【井深大さん】死去

ソニーを戦後の町工場から世界的な大企業に育てた創業者で最高相談役の井深大氏が19日午前3時38分、急性心不全のため東京都港区の自宅で死去した。89歳だった。栃木県出身。

早大理工学部在学中から発明家、技術者として才能を見せ、戦後間もない昭和21年、名誉会長の盛田昭夫氏とともに、資本金19万円、従業員二十数人で東京・日本橋に東京通信工業(現ソニー)を設立した。

外国技術の模倣ではない創造性、独創性を重んじ、25年に日本初のテープレコーダー「G型」を発売。30年には日本初のトランジスタラジオを、35年には世界初のトランジスタテレビを世に出した。

販売面で手腕を発揮した盛田氏との二人三脚で「ソニー神話」と呼ばれる急成長を実現。昨年度のグループ売上高が約5兆7000億円という巨大企業への発展の基礎を築いた。

同じく町工場から出発した本田技研工業創業者の故本田宗一郎氏とともに、戦後日本の技術立国を象徴する存在となった。

46年に、約21年務めた社長職を盛田氏に譲り、会長に就任。平成2年には取締役も退き、6年11月から最高相談役。昭和61年に勲一等旭日大綬章受章。平成4年には産業人として初めて文化勲章を受章した。《共同通信》



【TBS系連続ドラマ・青い鳥】最終回

【橋本龍太郎首相】韓国・金大中次期大統領と電話会談

橋本龍太郎首相は19日昼、韓国大統領選で当選した金大中氏と電話で会談し、就任後できるだけ早い時期に直接会談することで一致した。

金氏は「両国の関係について互いの理解と協力が一層進むことが望ましい。近いうちにひざを交えて話し合いたい」と表明。橋本首相も「力を合わせて当面する諸問題の解決を図り、21世紀に向けた日韓の新しい時代を築いていきたい。どんな問題にも気楽に話し合える関係を作りたい」と同意した。《共同通信》

【新進党・小沢一郎党首】公友会に解散要求

新進党党首に再選された小沢一郎党首は19日、新党執行部と党組織改編を目指して調整を本格化させた。同日夕には旧公明党グループ「公友会」の神崎武法総務会長、旧民社党グループ「民友会」の中野寛成国対委員長と党本部で個別に会談し、両グループの解散を正式に求めた。神崎氏はあらためて回答すると答えた。

小沢氏は現執行部を一新する考えで、25日にも幹事長ら主要人事を固めるとともに組織の効率化を図り、1月早々の両院議員総会で規約を改正して新体制を発足させる。

会談後、小沢氏は記者団に「公友会は政治グループのイメージが強いので、解散してほしい」と重ねて強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は19日、マスコミ事情視察のため来日中の丁関根中国共産党宣伝部長と会談。「中国のマスコミとは全く対極にある日本のマスコミをみてもらうのは今後、両国が誤解を持たないようにするうえで重要なステップだ」と強調した首相は、その後も「敗戦を振り返った時、国が反対する議論を抑えることがいかに危険か学んだ」「報道、表現の自由が日本では尊重されている」と、戦時下の報道統制を振り返りながら「報道の自由」の必要性を力説した。日ごろ、マスコミの批判報道にいらだちを隠さない首相だが、この日ばかりは塩を送った?

○・・・新党さきがけの武村正義元代表はこの日昼、お茶の水女子大前で街頭演説。橋本竜太郎首相の2兆円減税方針を「財政構造改革路線と矛盾しないと言っているが、真っ赤なウソ」と、与党とは思えない激しい調子で批判した。演説後、「政治家になったきっかけは」と女子大生から質問を受けた武村氏は「私は高校時代、左にかぶれていて、生徒会長になったあいさつで『吉田内閣打倒』とやって謹慎処分になった。政治家になるつもりはなく、パルチザンになろうと思っていた」と語ったが、武村氏の言動に業を煮やす自民党からは「与党内のパルチザン」の声も。《共同通信》

【シルクエアー185便事故】

ジャカルタ空港当局者などによると、ジャカルタ発シンガポール行きのシルクエア(本社シンガポール)のボーイング737(乗客乗員104四人)が19日午後4時半(日本時間同6時半)ごろ、南スマトラ州の州都パレンバン北約55キロで墜落した。

シンガポールの航空当局者は、乗客に2人の日本人が含まれていると発表した。同日深夜までに生存者は確認されておらず、乗客乗員は絶望視されている。

日本人以外の乗客はシンガポール人40人、インドネシア人23人のほか米国人やフランス人など13カ国・地域を含んでいる。

南スマトラ州の警察当局によると、救助隊が同日夜、墜落現場に到着、機体の一部を発見した。アンタラ通信によると、現場は沼地で、ボートを利用しなければ、容易に近づけないという。

現場では乗客らの持ち物が散乱しており、米国人、ボスニア人乗客らのパスポートも見つかった。

インドネシアでは9月にもスマトラ島北部でガルーダ航空機が墜落、乗客乗員234人全員が死亡する墜落事故が起きている。

シルクエアはシンガポール航空(SIA)の子会社で、インドネシア、中国、タイ、マレーシア、ベトナムなどの22都市に運航している。SIAの運航先が各国の首都や大都市が主なのに対し、シルクエアはそれ以外の中規模都市が中心。《共同通信》



12月19日のできごと