平成3230日目

平成9年11月11日(火)

1997/11/11

【北朝鮮】日朝正常化に期待

自民、社民、さきがけ3党の与党訪朝団(責任団長・森自民党総務会長)は11日午後、羽田空港発のチャーター便で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌に到着し、同日夜、市内の万寿台議事堂(国会議事堂に相当)に、朝鮮労働党の金容淳書記を表敬訪問した。

この席で、金書記は「90年代始めから日朝両国の政権党の接触は、関係改善に貢献があった。(政権党代表団としては)3回目となる今訪朝団では成果をあげて実り多いものにしたい」と述べた。

日朝は国交正常化交渉の早期再開では一致しているが、日本側が交渉は政府が窓口で進めるとしているのに対し、北朝鮮側は日本側が戦後補償を認める共同宣言に調印した90年の自民・社会(当時)両党の訪朝団以来の実績を踏まえ、政権党が交渉促進に影響力を行使することに力点を置いている。今回の訪朝団で、北朝鮮は正常化交渉での政権党との役割を再確認したい考えと見られる。

これに対し、森氏は「今世紀中に、実り多い成果をあげたい」と述べ、日本側も懸案解決を急ぎたいとの意向を示した。《読売新聞》



【プロ野球】ゴールデングラブ賞発表

プロ野球の守備のベストナインにあたるゴールデングラブ賞が11日発表され、日本一のヤクルトからは古田、宮本、飯田の3選手が選出された。古田はセ・リーグの満票にあと1と迫る172票を集めて2年ぶり6度目の受賞。宮本は初めて、飯田は7年連続で選ばれた。

セは6球団から選ばれ、横浜からは5年連続の駒田、10年目での初受賞の進藤の2選手。巨人からは桑田だけで3年ぶり6度目。立浪(中日)、緒方(広島)は3年連続、新庄(阪神)は2年連続の受賞となった。

パ・リーグは優勝の西武から2年ぶり10度目の伊東をはじめ初受賞の西口、高木大、松井の計4選手。オリックスからは大島、イチロー、田口の3選手、日本ハムから片岡と井出が選ばれた。

秋山(ダイエー)の受賞は10年連続でストップし、ロッテの新人小坂は松井に14票差の2位。大島は36票で次点の金子(日本ハム)とは1票差だった。

選考は全国の新聞、通信、放送各社のプロ野球担当記者の記名投票で行われ、有効投票はセが173、パが138だった。《共同通信》

【大相撲九州場所】3日目

大相撲九州場所3日目(11日・福岡国際センター)横綱、大関陣は初日から3日続いて安泰。関脇栃東も3連勝した。横綱貴乃花は土佐ノ海を寄りで退けた。大関陣は若乃花が玉春日を左四つに組み止めて寄り切り。武蔵丸は旭豊の上手投げにひやりとしながらも押し倒し。貴ノ浪は浜ノ島を強引な右上手投げから寄り切った。栃東は新小結の栃乃洋を寄り倒した。栃乃洋は1勝2敗。新関脇の出島は琴錦に勝って2勝1敗とした。前頭4枚目と後がない元大関の小錦は初日を出した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は11日、国会内で記者団から「自民党党費の年間4000円は高いかどうかという議論があるそうだが」と聞かれ「知りません」と素っ気ない返事。さらに「党総裁としてどう思うか」と食い下がられると「ちょっと待ってくれ。その話は今初めて聞いた。高いかどうかよりも、それがどのくらい集まってどこに配分されているかが問題だ」と気色ばんだ。首相は財政構造改革法案の参院審議や省庁再編問題で頭がいっぱいで、党務にまでは手が回らない様子。

○・・・11日午後国会内で開かれた与党行政改革協議会は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問に出発した森喜朗総務会長らが欠席、自民3人に対し、社民とさきがけが4人で逆転状態に。これをみてさきがけの園田博之幹事長が「自民党さんが少ないうちに、財政と金融の分離問題を何とか押し切れないか」と冒頭に発言。大蔵省からの金融部門の完全分離を最優先に掲げるさきがけの奇襲に、劣勢の加藤紘一自民党幹事長は「悪いこと言いますねえ」と苦笑い。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】中国・李鵬首相と会談

橋本首相は11日夜、首相官邸で、来日した中国の李鵬首相と約1時間半会談した。両首相は、日中国交正常化25周年(今年9月25日)を迎えたことを踏まえ、今後の日中の協力関係の促進はアジア地域の平和と安定に欠かせないとの認識で一致。今後、安全保障問題での協議を図るため、閣僚レベルの「防衛交流」を進めることを確認した。

また、李鵬首相は皇太子ご夫妻の来年の中国訪問を招請した。李鵬首相は12月の気候変動枠組み条約第3回締約国会議(地域温暖化防止京都会議)に臨んでは「途上国への配慮」を前提に会議の合意に向け協力する意向を示した。

李鵬首相の来日は89年4月以来、約8年半ぶり。日中国交正常化25周年を祝う行事の一環で、首脳レベルの相互訪問では、9月の橋本首相の訪中を受け、来年に江沢民国家主席の来日が予定されている。《読売新聞》



11月11日のできごと