平成3218日目

平成9年10月30日(木)

1997/10/30

【長野五輪】FIS会長、スキー撤退を示唆

長野冬季五輪スキー男子滑降のスタート地点問題は30日、国際スキー連盟(FIS)のホドラー会長が来日して、場合によっては「長野五輪からスキー競技の撤退もありうる」との強硬発言をし、引き上げを要求するFISと、これを拒否する同五輪組織委員会の対立はさらに深刻になった。町村信孝文相は同日、組織委の小林実事務総長と会談して問題の早期解決を求めた。同五輪最大の懸案は重大な局面を迎えた。

同日朝に来日したホドラー会長は、東京都内で全日本スキー連盟(SAJ)の堤義明会長と会談するなどして、標高1800メートル地点へのスタート地点引上げ方針を堅持する姿勢をあらためて強調した。午後、長野市入りした同会長は、長野県が検討しているとされる1680メートルより上部の国立公園特別保護区域内での一般スキーヤーの滑走禁止を働き掛ける方針にも強く反発し「もし一般スキーヤーの滑走を蒸止すれば、アルペンにジャンプ、距離を含めた、すべてのスキー競技の引き揚げもあり得る」と語った。

FISは、スタート地点引き上げめる論拠として「一般スキーヤーが滑っている特別保護区域内を、五輪選手に滑らせないのは理解できない」と組織委に詰め寄っていた。この区域の一般スキーヤーの滑走を黙認していた長野県側は、FISの批判をかわす目的もあって、滑走を禁止させる方策を検討し始めたもようだ。

ホドラー会長はこの方針を「スキーの発展を阻害するもので、スキー競技に対する宣戦布告だ」とも述べ、ことごとくFISに対立する長野県と組織委をけん制した。《共同通信》



【日本ハム・西崎幸広投手】西武へトレード

日本ハムの西崎幸広投手(33)と西武の石井丈裕投手(33)、奈良原浩内野手(29)の1−2の交換トレードが成立し、30日、両球団から発表された。正式な入団発表は11月1日に行われる。

西崎は昨年14勝を挙げたが、今季は腰痛のためわずか3勝にとどまった。日本ハムは同選手を来季の構想から外し、トレード先を検討していたが、西武が西崎の実績を評価し、このほど石井丈と奈良原を交換要員とすることで合意に達した。西崎はフリーエージェント(FA)の資格を取得したが、移籍先が希望の在京球団(西武を含む)になり、FA宣言をしないことで球団と合意している。《共同通信》

【明大・川上憲伸投手】中日を逆指名

東京六大学野球リーグ、明大の川上憲伸投手(22)=178センチ、80キロ、右投げ右打ち、徳島商高出=は30日、東京・駿河台の明大で会見して中日を逆指名した。中日はドラフト1位で指名する予定。同リーグで通算28勝の川上は、中日を選んだ理由を「明大OBでもある星野さん(監督)の男らしさに引かれた」と説明。「プロは長期戦なので体力を鍛え直し、強気で押すピッチングをしたい」と抱負を述べた。《共同通信》

【小泉純一郎厚相】衆院永年表彰を辞退

衆院は30日昼の本会議で、在職25年を迎えた8議員への永年在職表彰を行った。有資格者の小泉純一郎厚相は「行政改革に国民の理解を得るため、国会議員が自ら先べんをつけるべきだ」として、1950年の制度発足以来、初めて辞退した。

同表彰は国会議員歳費、旅費及び手当法に基づくもの。《共同通信》

【参院宮城補選】自民、候補者擁立を断念

宮城県知事選に立候補した市川一朗前参院議員の辞職に伴う参院宮城選挙区補選は30日、告示(11月16日投票)されるが、公認候補選びが難航していた自民党は29日夜、候補者擁立を断念した。自民党が国政選挙で公認候補を立てないのは異例。

新進党は市川氏が同党の参院会派「平成会」の所属だったこともあり候補者擁立に向け30日未明まで、宮城県連幹部と党首脳が党本部でぎりぎりの調整を続け、元衆院議員秘書の土井喜美夫氏を推薦することを決めた。

自民、新進両党は参院補選に公認候補を立てる方針を早くから決め、26日に投開票された宮城県知事選直後に人選を行う予定だった。しかし両党が推薦した市川氏が政党の推薦や支持を受けなかった現職の浅野史郎知事に大敗、責任問題が浮上するなどで党内が混乱し告示前日まで、候補者擁立が決まらない異例の事態となった。

自民党県連では知事選の翌日、敗戦の責任問題をめぐる議論が噴出。三塚博蔵相が県連会長を辞任する事態となった。後任の中野正志県連会長は29日夜まで加藤紘一幹事長と電話で対応を協議したが「知事選の惨敗、わが党議員(菊池福治郎衆院議員)の辞職表明があり、この際、謙虚に県民の叱責を受け止めたい」(中野会長)として、断念した。《共同通信》

【新党さきがけ】結成4周年記念パーティー

新党さきがけは30日、都内のホテルで結党4周年記念パーティーを開いた。自社さ3党体制内での行財政改革を推進しつつも、与党離脱とそれに伴う民主党などとの連携も探るさきがけの現状を反映し、橋本首相、社民党の土井党首、民主党の菅代表が出席、それぞれの立場からエールを贈った。

首相は「今までも助言や叱咤激励を受けてきた。これからもそういう存在であってほしい」と述べ、3党体制の維持に期待感を表明した。土井氏は「私たちが行動する時はさきがけがともにあってほしい」とし、与党離脱も視野に共同歩調を呼び掛けた。菅氏は「ともに活動できる日はそう遠くないと信じる」と強調した。

これに対し、さきがけの園田幹事長は「首相、自民党が1年前の約束に従って真っすぐ進むかどうかで我々の道を決める」と応じた。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は30日の衆院予算委で、新進党の西村真悟氏と尖閣列島の領土主権問題について論戦を展開。「なぜ自分の上陸を阻止したのか」と迫られ首相は「尖閣列島の地権者が望まなかった」とさらり。これに同氏が「弁護士資格もないのに地権者代理人みたいなこと言うな」とかみつき、首相はムッとしながらも「確かに私に弁護士資格はない」と言わずもがなのことを答弁する羽目に。弁護士資格を持つ同氏の発言だけに、この一幕に限れば首相の完敗か。

○・・・新進党の西岡武夫幹事長は、この日の衆院議員総会で難航していた参院宮城補選の推薦候補決定について「けさの3時半に小沢一郎党首と県連幹部が相談して決まった」と報告。二階俊博選対局長が「お願いばかりで恐縮です」と選挙運動の協力を求めたが、その後は「ウグイス嬢を雇う時間もなく、県連役員がウグイス嬢をやっている」「名前だけ印刷したポスターを新幹線で仙台に運び、午後から掲示する」と準備不足をぼやくことしきり。総会の出席者もつられて苦笑い。《共同通信》



10月30日のできごと