平成3191日目

平成9年10月3日(金)

1997/10/03

【オウム真理教・松本智津夫被告】第52回公判

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=の第52回公判は3日午後も東京地裁(阿部文洋裁判長)で続けられ、坂本堤弁護士一家殺害事件の実行犯とされる元信者端本悟被告(30)が「(自分たちのやったことを)マインドコントロールという言葉で納得するのは簡単だが、そんな言葉では片付けられない」と述べた。

松本被告や幹部らの行動に疑問を感じても「そう思うことが自分の汚れ」と考えるなどして、教義を信じ続けた自分の責任を示唆した。

その一方で「麻原さんは八つ裂きにしても許せない」と痛烈に批判。約2メートル右側の被告席で頭をたれている松本被告に対し「(法廷で)居眠りしている状態はおかしい」となじった。

さらに「殺人やらされて、修行でも認められず、ごみのように扱われた」「弟子が祭り上げたからかもしれないが、責任がないとは絶対に言えない」など批判し続けた。

幹部上祐史浩被告(34)については「指名手配され、教団に迷惑がかかるので逃走したのに除名した。冷たく、口先男って感じ」と述べた。

前日の公判で「ここで証言して吹っ切れた」と述べた端本被告は再三口ごもっ以前とは異なり、証言は明確で「はらわたしびれる」などとくだけた言葉も飛び出した。

いずれも国選弁護団の反対尋問に答えた。松本被告は面前で非難され「何言ってんだ」「いい加減にしたらどうだ」などと言い返した。《共同通信》



【パ・リーグ】西武、12度目の優勝

新生西武が3年ぶりにパ・リーグの覇権を奪回–。3日、優勝へのマジックナンバー1で迎えた地元でのダイエー戦で西武は延長十回、鈴木健のサヨナラ本塁打で勝ち、東尾監督が胴上げされた。

優勝決定をサヨナラで決めたのは昨年のオリックスに続いて2年連続。優勝決定試合のサヨナラ本塁打は1990年の巨人の吉村以来だった。

西武は四回に1点を先制されたが、すかさず松井の本塁打で追いついた。そして十回には四番の豪快な一発で試合を決め、131試合目でリーグの王座に返り咲いた。《共同通信》

鈴木健の打球が右中間席に消えるのを見届けると東尾監督はウインドブレーカーを脱ぐことも忘れ、歓喜の輪に突っ込んでいった。ヒーローを見つけると引き寄せて抱きしめた。格好をつけることもない。先頭に立って全身で喜びを表し四度、宙に舞った。

「ありがとうございました。もう少しゆっくりいろいろなことを味わいたかったけど…。何を言っていいのかわからない」。そこには初優勝の指揮官の初々しい姿があった。「この思い出は一生残る。支えてくれたコーチ、スタッフ、裏方さん、ファンの皆さんに感謝したい」と続けた。

1995年、森前監督の後を受けて就任した。リーグ5連覇を果たしたチームを引き継いだが、主力選手は既に下り坂だった。思い描いた通りに動かない選手。外から見ていた常勝軍団とのギャップに悩み、ダッグアウトで選手に鉄けん制裁を加えたこともある。しかし、今季はコーチに任せ、一歩引いた。顔「そりゃ、怒鳴り散らしたい時もあったよ」。我慢した。のびのびとした雰囲気の中から松井、大友、高木大、西口ら若い選手が育った。「新しい西武ライオンズがスタートしたと思います」。そう繰り返した言葉が東尾監督の勝利宣言だった。《共同通信》

【プロ野球・阪神】亀山努選手ら4人に戦力外通告

阪神は3日、猪俣隆投手、御子柴進投手、酒井光次郎投手、亀山努外野手に戦力外を通告した。猪俣、亀山は他球団での現役続行を希望している。長嶋清幸外野手は現役引退を申し入れて了承された。《共同通信》

【連合】「鷲尾体制」発足

連合は3日午前、都内で定期大会を続行、芦田甚之助会長の退陣を受けた初の会長選挙を実施した結果、鷲尾悦也事務局長(鉄鋼労連代表)を第3代会長に選出した。会長代行には自治労の榎本庸夫委員長、事務局長は前電力総連会長の笹森清副会長が無投票で決定、鷲尾新体制が発足した。

投票結果は鷲尾氏477票、対立候補の柴田光治JR総連委員長29票。労組の組織率低下に伴って連合労働運動の活性化をどう進めるか、社民党と新進、民主両党が与野党に分かれる中、政党との支持・協力関係の強化を軸とする政治路線の一本化をどう実現するかなど、鷲尾新執行部には課題が山積している。

鷲尾会長は「連合結成の原点に返り、広く労働者の立場で連合労働運動を強力に進めたい」と決意表明した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】有事法制「民間協力強制せず」

橋本龍太郎首相は3日、参院本会議での各党代表質問に対する答弁で、新たな日米防衛協力のための指針に基づいて米軍支援を実施する際の民間能力の活用について「罰則で強制することは現在は検討していない」と述べ、有事法制整備にあたっては罰則付きで国民に協力を要請する考えはないことを表明した。

周辺事態(周辺有事)の認定や米軍支援で「ある事態が該当するかどうか、支援を行うかどうかは、わが国が主体的に判断する」と述べ、共産党からの「自動参戦装置」との批判に反論した。《共同通信》

【新幹線700系】公開

「快適な車内環境」や「周辺環境への配慮」などを目指し、JR東海とJR西日本が共同開発した最新型新幹線700系の第1号車両が3日、静岡県浜松市のJR東海浜松工場で公開された。

700系は先頭車両の鼻先が現在ののぞみ(300系)より2.5メートル長く、アヒルのくちばしのような形をしているのが特徴。「スピードアップより、乗り心地と、環境への影響緩和を重視した」(JR東海)結果、模型を使った実験では空気抵抗が減り沿線への騒音が抑制されたほか、内部に中空部分がある二重構造のアルミ材を車体に使うことなどで車内の騒音も減らせるという。客室部分は天井が6.5センチ高くなり、通路幅が3センチ広がった。

最高時速は東京−新大阪間で270キロと、300系と同じ。1編成(16両)の価格は300系並みの約40億円。試験走行した後量産を始め、平成11年春以降に東京−博多間で営業運転を始める。《共同通信》

【明石海峡大橋】ライトアップ

日が沈んだ瀬戸内海に浮かび上がる光の橋−。来春開通する世界最長のつり橋「明石海峡大橋」(約3.9キロ)の照明が、3日午後6時すぎから試験点灯。赤から青まで段階的に変化する“にじ色のネックレス”が、神戸市から淡路島までの海上を彩った。

明石大橋は、ケーブルに14メートル間隔で装飾灯を設置。赤、青、緑の光の強さを調節して微妙な中間色も表現することができる照明で、国内の橋りょうでは初めて採用された。主塔や道路部に取り付けられた白色照明と合わせると、照明灯の総数は1737基。設置には約15億円かけ、6時間の点灯で電気代は約3万円になるという。《共同通信》



10月3日のできごと