平成3146日目
1997/08/19
この日のできごと(何の日)
【カンボジア】ラナリット派拠点制圧
カンボジア政府軍(フン・セン第二首相派部隊)のケ・キム・ヤン参謀総長は19日夕、共同通信に対し、第二首相派部隊が同日、ラナリット前第一首相派の最後の拠点となっている北西部オスマッチをほぼ制圧、支配下に置いたことを明らかにした。シエムレアプ州など北西部を管轄する第四軍管区司令官らも、オスマッチ制圧を確認した。
これにより、ラナリット一派はカンボジア国内の拠点をすべて失うことになり、今後は軍事同盟を結ぶことで合意した反政府ゲリラ組織ポル・ポト派との連携で生き残りを模索せざるを得ない状態となった。
参謀総長は「19日午後にオスマッチ中心部を占拠した。現在は周辺の密林に逃げ込んだラナリット派兵士を追跡している」と述べた。カンボジア国防省当局者らによると、政府軍は同日朝からオスマッチに向けて激しい砲撃を加え、午後1時(日本時間同3時)すぎに陥落させた。戦闘に伴う死傷者数などは不明だという。
ラナリット派の主力部隊は既にオスマッチの西約40キロのトモーロイと、東約50キロのポト派拠点アンロニンベン方面にそれぞれ逃走。オスマッチには周辺の地理にも精通、ジャングルでの戦闘にも慣れているポト派部隊が残っていたもようだ。
タイ軍は18日夜から19日未明にかけて国境を開放。同国政府当局者によると、オスマッチでの戦闘を逃れるため、3万5000−4万人のカンボジア人がタイ国内に入った。《共同通信》
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【第79回全国高校野球選手権大会】第12日
第79回全国高校野球選手権大会第12日は19日、甲子園球場で準々決勝を行い、平安(京都)前橋工(群馬)智弁和歌山(和歌山)浦添商(沖縄)が準決勝へ進出した。平安は1−1で迎えた延長十回、一死満塁から奥井の走者一掃の右中間三塁打などで4点を奪い、5−1で徳島商(徳島)との古豪対決を制して、優勝した第38回大会以来、41年ぶりのベスト4入り。前橋工は延長十回、一死二塁から内野ゴロの間に二走滝沢が好走塁で本塁を突いて5−4で敦賀気比(福井)にサヨナラ勝ち。2年連続の四強入りを果たした。智弁和歌山は佐野日大(栃木)を6−4で、浦添商は市船橋(千葉)を11−1で下して、ともに初めて準決勝へ進んだ。《共同通信》
【行政改革会議】6省新設で合意
行政改革会議(会長・橋本龍太郎首相)は19日、中央省庁再編問題を集中審議し、省庁の統合などで6省を新設することなどが固まった。建設、運輸、国土各省庁の公共事業部門を一元化し、交通行政も加えた「国土開発省」と、農水省と建設省河川局、国土庁の一部を統合した「国土保全省」を創設。また①環境庁に国有林野や厚生省の産業廃棄物行政を統合した「環境安全省」②通産省を母体にした「産業省」③厚生、労働両省を統合した「生活福祉省」④文部省と科学技術の統合による新省–でも基本的に合意した。《共同通信》
【KEDO】軽水炉起工式
日米韓が主体の朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)は19日午後2時(日本時間同)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に供与する軽水炉の建設現場に選定した東部海岸の咸鏡南道琴湖地区で、敷地造成の起工式を行った。
起工式は、米国と北朝鮮の1994(平成6)年10月の核合意に基づくもので、米朝合意は2年10カ月ぶりに、実現へ向けて大きな一歩を踏み出した。しかし、KEDOと北朝鮮間で具体的に決まっているのは整地など今後約1年間の予定の初期工事だけ。軽水炉建設の本契約はまだで、50億ドル(約5900億円)を超すとみられる総工費も確定していない。
さらに日米韓間での建設費の分担割合も決まっておらず、軽水炉建設までの道のりは平たんではなさそうだ。《共同通信》