平成2996日目

1997/03/22

この日のできごと(何の日)

【秋田新幹線】開業

山形新幹線に続いて全国で二番目のミニ新幹線となる秋田新幹線が22日、開業した。専用車両「こまち」は東京ー秋田間(約663キロ)を乗り換えなしで結び、最速で3時間49分と、東北新幹線、在来線特急を乗り継いだ従来より48分の短縮となる。

しかし東北新幹線との連結、切り離しが行われるJR盛岡駅では、自動的に切り離すシステムが最速列車で作動せず、車掌が助手席にある連結解除ボタンを押して切り離すトラブルも起きた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【500系のぞみ】山陽新幹線で運転開始

JR西日本が開発した500系新型のぞみが22日、山陽新幹線(新大阪ー博多)に登場した。フランスの高速鉄道TGVと並ぶ世界最速の時速300キロで同日朝から営業運転を開始し「のぞみ503号」として新大阪駅をスタートした。

山陽新幹線が全通した1975(昭和50)年、新大阪ー博多間は時速210キロで3時間44分かかったが、新型のぞみは従来ののぞみより15分早い2時間17分で結ぶ。《共同通信》

【特急はくたか】運転開始

JR各社が春のダイヤ改正をした22日、北陸と東京の時間短縮を図る新ルート「ほくほく線」が開業し、新型特急「はくたか」の一番列車が北陸線を駆け抜けた。

一方、全国で二番目となるミニ新幹線の秋田新幹線が営業運転を開始し、山陽新幹線には時速300キロと世界最高速の「500系新型のぞみ」が登場するなど、日本列島は「鉄道デー」となった。いずれも高速を売り物にしており、航空機を意識したスピード競争が当分、続きそうだ。

JR西日本金沢支社の今回のダイヤ改正の目玉は、新たに投入した特急「はくたか」。新潟県の第三セクター・北越急行の「ほくほく線」(信越線犀潟ー上越線六日町間59.5キロ)を在来線では最高の時速140キロで経由し、越後湯沢で上越線に接続する。

金沢ー東京間を最短で3時間43分で結び、長岡接続の旧ダイヤを一気に15分短縮した。《北國新聞》

【大相撲春場所】14日目

大相撲春場所14日目(22日・大阪府立体育会館)トップ三人のうち横綱曙と大関武蔵丸が2敗を堅持した。曙は大関貴ノ浪を寄り倒した。貴ノ浪は4敗目。武蔵丸は2敗同士の対戦で横綱貴乃花をもろ差しから寄り倒した。曙と武蔵丸が千秋楽に勝てば、この二人で優勝決定戦になる。

平幕の魁皇は新入幕で同じ3敗だった出島を右上手投げで退けた。千秋楽で2敗の力士が消え、魁皇が勝てば貴乃花、曙、武蔵丸、魁皇の四人が12勝3敗で並び決定戦となる。関脇貴闘力は負け越し、小結土佐ノ海は勝ち越した。十両は千代大海が10勝4敗で単独トップを守った。また、通算連続出場史上5位の記録を持つ寺尾は前日の取組で右足親指を骨折して休場した。《共同通信》

【民主党】初の党大会

民主党は22日午後、昨年9月の結党以来初の党大会を都内で開き、健全野党路線を鮮明にした政治方針を含む1997年度重点活動計画と新党則を一括して承認。鳩山由紀夫、菅直人両氏をあらためて代表に選出した。

菅代表は政治方針について「今日の橋本内閣とは政権を共にしないことが基本だ」と提案。その上で「自民党や新進党には族議員的利権政党の性格が強くある。民主党は政策を提言、実現する政党を目指す」と述べ、建設的な野党の道を進む考えを示した。

鳩山代表は大会後の記者会見で「沖縄問題をきっかけに保・保連合の流れが強まる可能性がある。それに対する『リベラル改革連合』というのも一つの可能性としてある」と指摘。自民党の対抗勢力結集に向けて社民、さきがけ、太陽各党との連携強化を模索する考えを表明した。

政治方針は来年夏の参院選で自民党の単独過半数を阻止、次期衆院選では100人以上を当選させて民主党主導の政権樹立を目指すとしている。新しい党則では、同党は21世紀初頭までの「時限政党」であることを明記した。《共同通信》

【ナホトカ号重油流出事故】「大波で破断」強まる

タンカー油流出事故で、福井県三国町沖に座礁しているタンカー「ナホトカ」の船首部の鉄板が建造時の半分近くまで悪くなっている個所があることが22日、運輸省・原因調査委員会の潜水調査で分かった。

ナホトカは建造から約25年経過。老朽化のため板厚が薄くなったとみられ、大しけの中、垂直方向にかかった波の強い力に船体が耐えきれず一気に破断したとの可能性が強まった。運輸省はこのデータを共同調査を進めているロシアに連絡する。

同省は18日に船首部の潜水調査に着手。この際、各所に超音波を当てて鉄板の厚さを計測した。板は設計図上は2−1.7センチの厚さがあるが、船底部を中心に、さびにより腐食し凸凹の状態で、平均すると2−3割、場所によっては、半分の約1センチにまで薄くなっていた。

運輸省は「海中で波に揺られながら計測したので明確な数値ではない。実際の破断面でないので完全に事故原因と結びつけることはできない」としているが「船首部は平均して老朽化していた」と話している。

また島根県隠岐島沖の水深2500メートルの深海に沈んだままの船尾部の映像を表員会が検討したところ、同日までに甲板上の破断個所にもぎ取ったような跡があることが判明。このため大波に乗り上げた際に亀裂が船底部に入り、さらに上から大波をかぶって完全に破断した可能性が高いという。

潜水調査では、材料試験のために破断面に近い計4カ所から最大60センチ四方の鉄板を切り取った。原因調査委は鉄板を船舶技術研究所に送り、強度や粘度などを調べた上、詳しい解析をした後、4月中ごろにも事故原因の中間報告を出す方針。《共同通信》



3月22日 その日のできごと(何の日)