平成2994日目

平成9年3月20日(木)春分の日

1997/03/20

【ロッテ・伊良部秀輝投手】ヤンキースへの思い語る

米大リーグ移籍問題でパドレスとの交渉を打ち切って帰国したロッテの伊良部秀輝投手(27)が20日、成田市内のホテルで会見し、今季のヤンキース入りを断念することをあらためて表明し、併せてロッテがパドレスに与えた独占交渉権の「大リーグに関してすべての権利を譲渡する」との項目について「これは人身売買」と不当性を訴えた。

伊良部はまた伊良部支持を表明している大リーグ選手会と連絡を取りながら、再度四人委員会に訴えるなど、ロッテ、パドレス側と全面的に争う姿勢も鮮明にした。

同席した代理人である団野村氏は独占交渉権について「パドレスはアメリカのコミッショナー事務局と事前に協議したが、ロッテは違う。これは日米間のルールに基づいてつくられていない」と、ロッテが日本のコミッショナーの了解を取らずに譲渡したことを指摘した。

伊良部は今後について、大リーグ組織外の独立リーグでプレーする意向があることを明らかにし、独立リーグでもロッテの了解が必要とする日本のコミッショナー事務局の見解に「そのことにも道を閉ざそうとしてている」と反論した。

伊良部は独立リーグでプレーして1年後にヤンキース入団を目指そうとしているが、現状では1年後も同じ状況下にある可能性が高い。現在、ロッテの保留選手で昨年の年俸の4分の1が保留手当としてロッテから支払われている伊良部は、このままいけば来年1月10日に自動的に任意引退選手となる。

その場合でも、大リーグ移籍についてはロッテの承認が必要で、伊良部が考えているようなどこの球団とも交渉、契約できるフリーエージェントにはなれない。

さらにコミッショナー事務局が、ことし独立リーグでプレーすることについて警告しているのは保留選手だからで、強行すれば二重契約に相当して失格選手とされ、日米いずれの球団でもプレーできなくなってしまう。この局面を打開する手立てとしては、伊良部を支援する大リーグ選手会の動きと、急転直下、パドレスとヤンキースとの間でトレードが成立するぐらいししかない。《共同通信》

「自分の気持ちを裏切ることはできない」–。20日、1カ月半ぶりに米国から帰国した伊良部投手は記者会見で大リーグ、ヤンキースに入団したいという熱い思いを語った。それを実現するために今年はカナダの独立リーグでプレーする考えを示し「気持ちを強く持って闘っていきたい」と決意を示した。

だが、1年後にフリーエージェントになれる保証はなく、保留選手の身分で独立リーグへ行くことについて、コミッショナー事務局は「結果的に大リーグへの道を閉ざすことになる」(金井事務局長)と警告している。《共同通信》



【大相撲春場所】12日目

大相撲春場所12日目(20日・大阪府立体育会館)横綱曙が朝乃翔に敗れ2敗となり、1敗同士の対戦で魁皇に勝った大関武蔵丸が単独トップに立った。曙は引き技で朝乃翔を呼「び込み一方的に押し出された。朝乃翔は初金星。武蔵丸はもろ差しとなり魁皇を寄り切り11勝目を挙げた。横綱貴乃花は小結土佐ノ海を下し2敗を堅持。新入幕の出島も肥後ノ海を破り2敗を守った。この日の結果、幕内は1敗の武蔵丸を2敗で貴乃花、曙、魁皇、出島の4人が追う展開。《共同通信》

【JR金沢駅】「ふれあい館」「あじわい館」開業

JR金沢駅高架下の商業、公共施設である「ふれあい館」と「あじわい館」が20日開業し、地元の買い物客や観光客ら約3万人が詰めかけた。総事業費約16億円をかけて建設を進めてきたJR西日本、川県、金沢市は、新たな集客施設をてこに駅周辺の整備を推進する。

全体の整備面積は約6100平方メートルで、「ふれあい館」には土産物店や喫茶店など20店舗をはじめ、県の観光情報センター、北陸郵政局管理の郵便局が配置された。「あじわい館」は、飲食店8店舗のほか金沢市の市民サービスステーションなども設けられた。

記念式典ではJR西日本支社の虎竹雄二支社長が「新線の開業も機に東京方面からの誘客に努めたい」と祝辞を述べた後、谷本正憲石川県知事、山出保金沢市長が「新たなにぎわいを創出し、早期の北陸新幹線整備を実現したい」などとあいさつした。駅構内では獅子舞やファッションショーなどの記念企画が展開された。《北國新聞》

【民主党・菅直人代表】沖縄米軍「撤退念頭に日米交渉を」

民主党の菅直人代表は20日、高知市内で記者会見、沖縄駐留米海兵隊の削減問題について「海兵隊は沖縄に存在しなければ前方展開できないのかどうか。ハワイなどに持って行っても機能に支障はないという見方もある」と語り、撤退を念頭に置いて日米交渉に臨むべきだとの考えを表明した。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】

フジモリ大統領「服役囚釈放しない」

ペルーのフジモリ大統領は20日、日本人大使公邸人質事件について「解決を急いでいるが、早期解決(の方法)が国家の治安を脅かすようであってはならない」と述べた上で、トゥパク・アマル(MRTA)の服役囚について「1人たりとも釈放しない」と強調した。リマ県北ワウラ郡を視察した際、同行の記者団に語った。

共同通信など一部報道機関は最近、「ペルー政府が釈放問題で一定の譲歩をする用意がある」と報じたが、大統領は「政府の確固たる立場に反するもので、間違いである」と強く否定した。《共同通信》

保証人委、政府と個別協議

リマの日本大使公邸人質事件で、保証人委員会のシプリアニ大司教、ビンセント駐ペルー・カナダ大使と日本政府現地対策本部の寺田輝介顧問の3人は20日午後(日本時間21日午前)、リマの教育省でペルー政府交渉担当のパレルモ教育相と個別協議を行った。政府側との個別協議は14日以来2回目。トゥパク・アマル革命運動(MRTA)の服役囚釈放問題や、今後のMRTA側との個別協議などについて話し合ったもようだ。

大使はこの後、ミニグ赤十字国際委員会ペルー事務所代表を伴って公邸に入り、MRTA側とも非公式に接触した。3人は教育相との協議に先立って20日午前、会合を開いた。政府、MRTA双方との今後の個日相式別協議、直接対話促進などについて意見調整を重ねたとみられる。

一方、大使公邸を占拠するMRTA武装グループのリーダー、セルパ容疑者は20日、英テレビWTNとの無線交信で「事件解決を望まず、緊張を高めて対話をかく乱する一派が存在する」と、間接的に政府、軍部を批判。しかし「平和的解決のため対話を継続する用意がある」とも強調、保証人委員会との個別協議継続を確認した。《共同通信》



3月20日のできごと