平成2915日目

平成8年12月31日(火)

1996/12/31

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】

ペルー政府「解決に向けた大きな動き」

ペルーの日本大使公邸人質事件で、ペルー政府は31日未明、同日中に解決に向けた大きな動きがあるとの見通しを日本政府に伝えた。リマの複数の外交筋が明らかにした。

公邸を占拠している極左ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)に対し、妥協案を打診した結果で、ペルー政府はMRTAとの交渉について「よくなっている。31日に動きがある」とし、日本政府は「ペルー側が初めて解決のめどを示した」と受け止めている。

青木盛久大使ら83人が現在も人質に取られている同事件は、解決に向け大きなヤマ場を迎えた。またペルー政府に近い消息筋は30日、MRTAが獄中の仲間全員の解放を求めた当初の要求を依然維持していると指摘した上で、「政府側が10人から15人」に限って釈放を認める妥協案を検討していることを明らかにした。《共同通信》



【ロシア・エリツィン大統領】手術後初の市民対話

エリツィン・ロシア大統領が31日、モスクワ中心部の玩具店を訪れ、心臓手術後初めて市民対話を行った。職務への完全復帰をアピールする狙いと見られる。大統領は毛皮帽に黒いコート姿で専用車から降り立ち、待ち受けた市民に手を振り、「よいお年を」と言葉をかけながら、店内を見て歩いた。

驚いた客たちから「元気になって下さい」と声が飛んだ。店員のリュドミラ・シェベドワさんは「手術前よりやせた感じだけど元気そう」と話していた。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】ASEAN歴訪は予定通り

橋本龍太郎首相は31日、年頭に向けた内閣記者会との記者会見で、ペルーの大使公邸人質事件に関し「対応は政府にとって極めて重要だが、これが国政の障害となってはならない」と述べ、1月7日から14日までと当初の帰国日程を1日早めたうえでブルネイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポールの東南アジア5カ国を予定通り歴訪することを表明した。

首相は事件への対応について「フジモリ・ペルー大統領に全幅の信頼を置いている。外交日程を進めることが、ペルー政府に対する信頼の一番はっきりとした意思表示だ」と述べた。

同時に首相が使用する政府専用機や訪問国滞在中の連絡態勢などを整備し、梶山静六官房長官と池田行彦外相に連絡調整を指示したことを明らかにした。

一方、首相は「テロに屈せず、人命尊重を優先し平和的解決に全力を傾けていく」と、人質全面解放に向けた決意を重ねて表明。日本政府に対する犯人側からの接触を明確に否定し、「(接触要請が)あっても受けるつもりはない。正面で全責任を負って行動するのはペルー政府だ」と述べ、今後もペルーを支援していく考えを示した。《共同通信》

【サッカー・第75回全国高校選手権】開幕

サッカーの第75回全国高校選手権は31日、東京・西が丘サッカー場など首都圏8会場で1回戦16試合を行い、富山工は強豪の国見(長崎)に前半善戦したが、1−3で敗れた。市船橋(千葉)は北島が個人通算最多の11得点を記録し、初出場の宜野湾(沖縄)に7−0で大勝した。13大会ぶり出場の浦和市立(埼玉)が2−1で近大付(大阪)に逆転勝ちしたほか、四日市中央工(三重)など名門校が勝ち上がった。初出場の8校では、大分(大分)日章学園(宮崎)松蔭(愛知)の3校が2回戦に進出した。《北國新聞》



12月31日のできごと