平成2899日目

平成8年12月15日(日)

1996/12/15

【ボーイング社】ダグラス社を買収

米ボーイングは15日、マクドネル・ダグラス(MD)を133億ドルで株式買収することで両社が合意した、と発表した。新会社の来年の売上高は総額480億ドル(約5兆3000億円、契約予定ベース)、従業員総数20万人以上に上り、ロッキード・マーチンを抜いて世界最大の航空・宇宙・軍需企業が誕生する。

米航空・軍需産業は、冷戦終結後の防衛予算削減に伴い、生き残りを懸けたM&A(企業の合併・買収)が相次いでおり、今回の買収で完全な寡占化の時代に入る。世界の民間航空機市場は新会社と欧州のエアバス・インダストリーとの2強体制となる。

発表によると、買取はMDの1株をボーイングの0.65株と交換する形で行われ、米政府の独占禁止法上の承認を経て約半年後に完了する。MDはボーイング傘下の一部門となり、新会社の会長兼最高経営責任者(CEO)にはボーイングのフィリップ・コンディト社長兼CEOが就任。MDの社長兼CEOであるハリー・ストーンサイファー氏は社長兼最高執行責任者(COO)に。

コンディト社長は「マクドネル社とは重複する部門が極めて少なく、新会社は航空宇宙、民間航空機、軍用機、衛星など広範な分野で一気に大きなシェア(市占有率)を占める」と指摘。当面、大規模な人員削減の予定はないことを明らかにした。

ボーイング民間航空市場で業界トップだが、2位のエアバスに対抗するため、3年前から3位のMDと水面下で買取交渉を進めていた。今夏には米軍需大手ロックウェル・インターナショナルの防衛・宇宙・航空部門を32億ドで買収した。

軍用機部門でかつて首位だったMDは今年、長期のストライキに加え、国防総省が21世紀に配備予定の共用型次期攻撃戦闘機の受注に失敗した。



【日韓両議連】ソウルで総会

日韓議員連盟(竹下登会長)と韓日議員連盟(金潤煥会長)の合同総会が15日、ソウルで開かれた。両議連の合同窓会は1994年9月に東京で開催して以来、2年3ヶ月ぶり。開会式で竹下登会長は「(サッカーの)2002年ワールドカップという世界が注目を集める行事を日韓両国が手を取り合って成功させることができれば、日韓の歴史の上に共同作業の大きな成功を記すことができる」と述べた。《共同通信》

【サッカー・アジア杯】日本、4強ならず

サッカーのアジア・カップ第10日は15日、アルアインなどで準々決勝2試合を行い、日本はクウェートに0−2で敗れ、前回の広島大会(1992年)に続く2連覇はならなかった。

日本は前半16分に、相手のエース、フーウェイディに先制ゴールを許す苦しい展開。後半8分にもフーウェイディに2点目を奪われ、懸命な反撃も実らず、そのまま振り切られた。

クウェートは準決勝(18日・アブダビ)で、イラクを延長戦の末に1−0で下した地元のアラブ首長国連邦と対戦。16日にはアブダビとドバイで準々決勝の残り2試合が行われる。《共同通信》

初めて臨んだアジアの真剣勝負で、加茂ジャパンは実力を出し切れないまま準々決勝で敗退した。

加茂監督が「思った通り」と振り返るように、クウェートは守りを固めてカウンター狙いを徹底した。日本は必死に反撃したが、ゴール前の分厚い壁を崩せない。試合の流れを左右する先制点を奪われ、後半8分にも反撃ムードに水を差す2点目。いずれも守備のミスからだった。

選手たちは大会を前にしたローマ合宿で「持っている力を出せば勝てる」と、口をそろえていた。その力を、相手の術中にはまって発揮できなかった。主将の井原は「情けない。ベスト8では日本に帰れない」とつぶやいた。

日本はおとなしかった。闘争心に陰りが見られ、ボールへの出足が鈍い。アジア1と評判のチーム戦術も、戦う姿勢が充実してこそのものだ。もともとパワーやスピードでは劣るのだから、気迫では絶対に負けてはならない。

来年3月からのワールドカップ(W杯)フランス大会の予選に向けて、実戦の場を重ねたかった。同監督は「準決勝に行けば、負けても3位決定戦がやれたのに…」と、失った2試合を悔やんだ。

順調な上昇カーブを描いてきた日本は、アラブ勢の一角クウェートに冷水を浴びせかけられた。同監督は「W杯予選を勝ち抜くのが使命」と、あらためて宣言した。敗退の悔しさを、フランスへの糧としたい。《共同通信》



12月15日のできごと