平成2825日目
1996/10/02
この日のできごと(何の日)
【酒税紛争】日本の敗訴確定
日本の焼酎の酒税率が他の蒸留酒に比べて格段に低いため、ウイスキーなどの対日輸出が不利になっているとして、欧州連合(EU)、米国、カナダが世界貿易機関(WTO)に訴えていた貿易摩擦で、WTOの紛争処理上級委員会は2日、日本の酒税制度はWTO協定違反と認定し、是正するよう勧告する報告をまとめ、紛争当事国に通知した。これにより酒税紛争での日本の敗訴が確定した。複数の通商交渉関係者が同日、明らかにした。
EUなどは、焼酎以外の蒸留酒の酒税率を下げて格差を是正するよう求めてきたが、大蔵省は敗訴確定を予想し、逆に焼酎の税率引き上げによる是正を検討しており、今後、消費者や業界からの反発も予想される。
7月にWTO紛争処理小委員会(パネル)が示した日本敗訴の報告を不服として、日本政府は8月、WTO紛争処理の最高裁に当たる上級委に上訴したが、上級委もパネル報告の結論を支持した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【Jリーグ】第22節
Jリーグ第22節(2日・国立競技場ほか=8試合)浦和レッズが、ブッフバルトのPKで得た1点を守り抜いて横浜マリノスに1−0で勝ち、鹿島アントラーズを抜いて首位に躍り出た。浦和がトップに立つのは、昨年のニコスシリーズ開幕直後を除いて初めて。鹿島は、京都サンガに0−1で敗れ、2連敗で2位へ後退。名古屋グランパスはアビスパ福岡を3−1で下して、鹿島と同じ勝ち点48で3位。《共同通信》
【第41回総選挙】新進、民主、社民が公約発表
8日公示の第41回総選挙に向け、新進、民主、社民の3党は2日、それぞれ公約を発表した。既に発表済みの自民、共産、新党さきがけ各党も合わせ、これで主要政党の公約が出そろった。
焦点の消費税問題について新進党は消費税率3%据え置きと18兆円減税の実施を掲げた。消費税率5%への引き上げ方針を維持している自民、民主、さきがけ各党との対決姿勢を明確にした。社民党は消費税率について『国民の納得と条件整備が前提』として、選挙後の国会での論議に結論を先送りした。《共同通信》
【新進党・小沢一郎党首】単独過半数に自信
新進党の小沢一郎党首は2日夕、都内のホテルで報道各社のインタビューに応じ、衆院選について「目標も(手ごたえによる)実態も過半数だ。私は十分、可能と思っている」と述べ、単独過半数獲得に自信を表明した。
勝敗ラインについても「党首として過半数を取らなければならない。最初から過半数を目標としない政党は政党ではない」と述べた。選挙後の政権構想については「連立は考えていない」としながらも「(投票翌日の)21日に議論する」と述べ、選挙結果を受けて判断する意向を示した。
民主党との連携については「考えていない。政治的スタンス、政策、理念、哲学が分からない。友愛、博愛という言葉はあるが、抽象的な言葉であり、論評のしようがない」と述べた。
梶山静六官房長官の「救国内閣」構想については「内容がよく分からないので論評のしようがない」としながらも「危機や大事な問題で国民のためになることは、与党だろうが野党であろうが協力するのは当たり前だ。ただ保・保連合とか連立ということは意味していない」と表明した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】重複立候補を辞退
橋本龍太郎首相(自民党総裁)は2日午後、首相官邸で岡山県倉敷市の市政記者会と会見し、8日公示の衆院選では「小選挙区一本で戦わせてもらいたい」と述べ、比例代表との重複立候補を辞退する考えを明らかにした。自民党は既に総裁と幹事長など四役については小選挙区の単独候補とずる方針を確認しており、この方針を追記したものだ。
首相は小選挙区制比例代表並立制での初の選挙戦について「選挙は何度やっても不安だ。さらに初めての体験であり、みんな不安を持っている。(選挙結果が)どうなるか全く分からない」と心情を吐露した。
首相が立候補を予定している岡山4区で、新進党候補との厳しい対決が予想されることについては「そのようなとらえ方は好きではない。だれが相手でも、自分が訴えたいこととは関係ない。やりたい政策を訴え、(有権者に)判断してもらう」と述べるにとどめた。《共同通信》
【アエロペルー603便墜落事故】
ペルー航空当局によると、リマ近郊のチャンカイ沖の太平洋上で2日午前1時10分ごろ、リマ発サンティアゴ(チリ)行きのペルー航空603便ボーイング757旅客機が墜落した。事故機には乗客61人、乗員9人の計70人が乗っていた。
ペルー空軍が2日早朝、リマ北西約50キロのチャンカイ沖で事故機のものとみられる残がいを発見した。ほぼ全員が絶望視されている。《共同通信》