平成2802日目

平成8年9月9日(月)

1996/09/09

【柴又女子大生放火殺人事件】


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9日午後4時40分ごろ、東京都葛飾区柴又、会社員小林賢二さん(50)方から出火、木造2階建て住宅など民家3棟を焼いた。小林さん方2階の焼け跡から二女で上智大外国語学部4年の順子さん(21)が、首を刃物で刺され両手などを粘着テープで縛られた遺体で見つかった。警視庁捜査一課は何者かが順子さんを殺害した後、放火したとみて亀有署に捜査本部を設置、本格捜査を開始した。

調べによると、順子さんはTシャツに短パン姿で、2階の両親の六畳和室で見つかった。着衣に乱れはなかった。首の右側に刃物による数カ所の刺し傷などがあり、失血死とみられる。足は粘着テープとストッキングで2カ所、両手も前で粘着テープで縛られ、両手首に刃物をよけようとした傷が残っていた。やけどの傷などから、死後に放火されたとみられる。

順子さんは両親と姉の4人暮らし。出火直前の午後3時50分ごろ、母親幸子さん(50)がパートに出掛けており、当時家にいたのは順子さん1人だった。

順子さんは地元の女子高を卒業後、上智大に進み、米国シアトルに1年間留学するため、11日、日本を出発する直前だった。《共同通信》



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【O157食中毒訴訟】幼稚園に賠償命令

1990(平成2)年10月、浦和市の私立幼稚園で起きた病原性大腸菌O157などによる集団食中毒事件で、死亡した園児2人の両親が同幼稚園と埼玉県などに総額約2億500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、浦和地裁の大喜多啓光裁判長は9日、過失をほぼ全面的に認めた幼稚園側に総額約9800万円の支払いを命じた。

しかし、県については「O157による集団下痢症の発生例は、当時、日本では報告されておらず、事故の切迫性、予見可能性の要素は満たされていなかった。行政指導を行うべき義務があったとはいえない」などとして請求を棄却した。《共同通信》

【社民、さきがけ】大義なき解散は「反対」

社民党の村山富市党首と新党さきがけの井出正一代表は9日午後、都内のホテルで約1時間会談し、衆院解散問題について(1)沖縄の基地問題にしっかりとしためどをつけるべきだ(2)岡山県知事選隠しや加藤紘一自民党幹事長のヤミ献金疑惑隠しは好ましくない−−として、大義名分のない早期解散に反対していくことで一致した。

自民党内では、今月中にも臨時国会を召集し、冒頭解散で投票日を10月20日か27日にする動きが強まり、選挙態勢が加速している。社さ両党首が10月27日投票の岡山県知事選とのダブル選にも難色を示し、10月総選挙をけん制したことで与党内の駆け引きが激しくなってきた。橋本龍太郎首相は、沖縄問題を処理しながら衆院解散のタイミングを見極める考えだ。《共同通信》

【菅直人氏、鳩山由紀夫氏】新党結成で合意

新党さきがけ副代表の菅直人厚相と鳩山由紀夫氏は9日夜の3回目の会談で、両氏を中心とする呼び掛け人が11日に「共同アピール」を発表、「設立委員会」に移行して新党結成を目指すことで基本合意した。

この構想は「新党は政党同士の丸ごと合体でなく、個人結集でつくるべきだ」とする鳩山氏の主張を最大限生かしながら「幅広い第三極の結集」(菅氏)の実現に道を開くことを狙いとする妥協案。ただ、菅氏が現職閣僚であることから、鳩山氏は10日未明記者団に「新党旗揚げは22日から、衆院解散前後にずれ込む」との見通しを明らかにした。

新党は「排除の論理」をとらない建前だが、「鳩山グループ」内には依然、武村正義前さきがけ代表と村山富市社民党党首の参加を拒否すべだとの意見が根強くあり、両氏らの参加をめぐって混乱も予想される。

この日の会談で呼び掛け人には両氏のほか鳩山氏の弟の邦夫氏、岡崎トミ子氏(社民)の4人が固まった。菅氏が現職閣僚のまま参加できるようにするため、当面「呼び掛け人」として迎え入れる案が浮上した。

さきがけでは、同構想が「排除の論理」をとらないことで、同党議員の大半が参加できることを前提に、これを受け入れるべきだとの声が強まっている。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は9日朝、記者団が沖縄の県民投票結果についてコメントを求めると「それは、こっちで話そう」と、首相官邸の執務室入り口まで自ら誘導。ゆっくりたばこを吹かしながら「投票率が高い、低い以前に実施されることが重いと思う」と、用意周到をうかがわせるように約10分間、持論を展開。ところが、共産党系候補が当選した東京都足立区長選挙については「すまん。全く頭になかった−」。衆院解散時期とも絡むだけに首相の頭は「沖縄」でいっぱい?

○・・・新進党の林寛子参院議員会長は、この日の同党の選挙対策委員会で「党には海部俊樹、細川護熙、羽田孜と首相経験者が3人いるが、その奥さんたちはご主人よりも得票を増やすトップ・レディーだ」と強調し「ご主人たちとは違う比例ブロック(の名簿)に名前をあげてほしい」と、首相経験者の奥さんを衆院比例候補に仕立て、女性票中心に得票獲得につなげることを提案。会議に選対本部顧問の3氏は姿を見せず、林氏は「きょうは直接言おうと思ったのに」と、不満げだったが、周囲からは「候補不足と人材難を露呈するだけ」との声も。《共同通信》

【カンボジア】元副首相、大量虐殺で釈明

虐殺や強制労働で約200万人を死亡させたともいわれるカンボジアの反政府ゲリラ組織ポル・ポト派元ナンバー2、イエン・サリ元副首相が9日、タイ国境に近い西部バーンティミエンチェイ州の拠点プノンマライで約150人の内外記者団と約1時間半にわたって会見し、ポル・ポト政権時代の大量虐殺問題について「わたしには責任がない」と釈明した。

イエン・サリ氏は先月ポル・ポト派を離脱した。極端な共産主義体制下で多数の国民を虐殺したポル・ポト政権(1975−79年)について「ポル・ポトが唯一最高の政策決定権者だった。ほかの人間は彼の決定に従っただけだ」と主張した。

会見は今月5日にイエン・サリ氏と初会談したティア・バン国防相がイエン・サリ氏に対して虐殺について国民に釈明するよう求めたのを受けて行われた。

この中で同氏はまず、ポル・ポト氏とは60年のカンボジア共産党創立当時から意見が食い違い「指導者の中で自分だけは知識階級の処刑を実行していない」と弁明する声明を発表。ポル・ポト氏の排除が「カンボジアの国家と国民が生き延びる唯一の方法」であり、離脱派が結成した政治組織、民主民族団結運動(DNUM)の活動によって国民和解が達成されると強調。その上で、この目的達成のためカンボジア政府がイエン・サリ氏に法的保護(恩赦)を与えるよう求めた。

イエン・サリ氏はこのほか、これまでの交渉で既に政府側に離脱部隊が合流することで合意したことを確認。また①90年にポト派幹部会から外された②次期総選挙(98年)への参加の可能性は状況による−などと述べた。

ラナリット第一、フン・セン第二首相は、ポト派非合法化法(94年7月制定)で罪を免れないと規定されるイエン・サリ氏への恩赦をシアヌーク国王に求める意向を表明している。《共同通信》

【米・バーンズ国務省報道官】米軍駐留は日本の要請

バーンズ米国務省報道官は9日、投票者の約9割が米軍基地の縮小に賛成した沖縄県民投票について「米軍は日本政府の要請に基づいて日本に駐留している」と語り、日米両国間には投票結果に関係なく、安全保障条約に基づいた責務が存在すると強調した。県民投票後、米政府が公式に論評したのは初めて。

発言は、在日米軍の問題は基本的に政府間の問題であるとする米国の立場を再確認することで、県民投票が日本における米軍駐留に与える影響を最小限に抑えようとの狙いがある。

マカリー大統領報道官は同日、6割を切った投票率に言及し「県民投票を推進した人たちの期待を下回ったのではないか」とけん制した。

バーンズ報道官は、圧倒的多数が米軍基地の縮小を求めた結果は「予想外では、なかった」として、米国の想定の範囲内だったと指摘。その上で、4月の日米首脳会談の合意内容を説明し「最も重要なのは、日米安保条約がアジアの平和と安定に果たす役割の大きさだ」と語った。《共同通信》



9月9日のできごと