平成2801日目

平成8年9月8日(日)

1996/09/08

【沖縄県民投票】89%が基地縮小に「賛成」

米軍基地の整理・縮小と日米地位協定の見直しの賛否を問う沖縄県の県民投票が8日行われ、即日開票の結果、賛成が約48万票で投票総数の89%に達し、全有権者数の53%に達した。投票率は59.53%。都道府県レベルでは初の住民による直接投票で、戦後51年間、基地の重圧にさらされ続けた沖縄県民の「基地のない島」を願う意思があらためて明らかとなった。

賛成が全有権者の半数を超えたことから、基地縮小を求める大田昌秀知事の政治的発言力は増すとみられ、普天間飛行場返還など難航している基地問題解決に向け、日米両政府が一層の努力を迫られることは必至となった。

投票結果に法的拘束力はないが、賛成が全有権者の過半数に上ったことから、普天間飛行場返還など難航している基地問題解決に向け、日米両政府に強い圧力となるのは必至。衆院解散含みの政局にも影響を及ぼすとみられる。当面、米軍用地強制使用の手続きを拒否している大田昌秀知事の対応が焦点となり、10日の橋本龍太郎首相との会談が注目される。

知事は8日夜の記者会見で「(今回の結果は)評価すべきだ。投票で示された県民の意思を尊重し、基地問題の解決に向け引き続き努力する」と述べた。強制使用手続きへの対応については「今の段階ではお答えできない」と述べるにとどまった。

政府は今回の結果を「厳粛に受け止める」とし、今後も基地問題解決や沖縄振興策づくりに引き続き積極的に取り組む姿勢だ。また、世論の動向を重視する米国の「東アジア戦略」に影響を及ぼす可能性もある。《共同通信》



【橋本龍太郎首相】「沖縄に負担かけじくじたる思い」

橋本龍太郎首相は8日、青森県八戸、青森両市で開かれた自民党県大会で講演、米軍基地縮小の是非を問う沖縄県民投票について「基地が集中する負担や苦しみに長い間、目を向けずに来た本土に対する沖縄県の思いを示す投票だ。どれだけ負担をかけてきたかを考えると、内心じくじたる思いだ」と述べた。

その上で「これをきちんと解決していくことが、われわれに課せられた大事な責任だ」として、問題解決に向け全力で取り組む決意を強調した。

結果は基地縮小賛成が多数となる見通しであることを念頭に「基地が所在する地域の皆さんの厳しいおしかりだと思う」と述べた。《共同通信》

【菅直人氏、鳩山由紀夫氏】溝埋まらず

新党さきがけ副代表の菅直人厚相と鳩山由紀夫氏は8日夜、都内で新党問題に関する2回目の会談を行った。しかし、社民党やさきがけの丸ごと新党参加に拒否姿勢を示す鳩山氏と、政策・理念で一致すれば排除の論理をとらず幅広い結集を目指すべきだとする菅氏の食い違いは埋まらず、会談は再び持ち越した。次回会談の日程は決まっていない。

さきがけは「今週中の決着」(井出正一代表)を目指しており、菅・鳩山会談の合意が難しくなったことで、社さ両党は先行して新党協議をスタートさせるかぎりぎりの決断を迫られそうだ。

社民党は8日、都内で緊急幹部会を開き、第三極の「大同団結」に向けて、さきがけとの具体的協議開始を急ぐよう、9日にもさきがけ側に伝えることで一致した。

鳩山氏は9日未明、会談後に記者団に対し「基本的に(菅直人氏と)2人とも新党には前向きだ。2人とも『社さ』や『社さ鳩』には期待していない」と語った。しかし会談で鳩山氏が22日までに新党に参加するよう菅氏に求めたのに対し、菅氏は事実上拒否した。このため鳩山氏も「溝は埋まらなかった」ことを認めた。《共同通信》

【大相撲秋場所】初日

大相撲秋場所初日(8日・両国国技館)大関若乃花に早くも土がついた。若乃花は攻め込みながら、大翔鳳の右すくい投げに屈した。他の横綱、大関陣は順当に白星。4連覇を目指す横綱貴乃花は小結琴錦を左上手投げで下し、調整遅れが懸念された曙も琴別府を豪快に押し倒した。大関貴ノ浪は小結琴の若を、武蔵丸は元大関の小錦をそれぞれ寄り切った。

大関昇進を狙う関脇魁皇は剣晃を右小手投げで破った。関脇貴闘力は旭豊に敗れたが、大関とりが出直しとなった武双山は安芸乃島に快勝した。新入幕同士の一番は、モンゴル出身の旭鷲山が大飛翔に小またすくいで勝った。《共同通信》

【全米テニス】ピート・サンプラス選手、シュテフィ・グラフ選手が優勝

テニスの全米オープン最終日は8日、ニューヨークのナショナルテニスセンターで男女シングルス決勝を行い、男子はピート・サンプラス(米国)がマイケル・チャン(米国)を下して2年連続4度目、女子はシュテフィ・グラフ(ドイツ)がモニカ・セレシュ(米国)を破って2年連続5度目の優勝を果たした。男女の世界ランキング1位はともに賞金60万ドル(約6600万円)を獲得した。グラフは、今季の獲得賞金額が200万ドル(2億2000万円)を突破した。

昨年と同じ顔合わせとなった女子は、グラフが第1セット、5オールから2ゲームを連取して7−5。第2セットも6−4で取りストレート勝ちし、今季6勝、通算101勝を挙げた。

全米5度の優勝はマーガレット・コート(豪州)に並ぶ4位。連覇は1992年のセレシュ以来。四大大会では、昨年の全仏から欠場した今年の全豪を除き6大会連続制覇で、通算優勝回数を歴代2位の「21」に伸ばした。《共同通信》



9月8日のできごと