平成2684日目
1996/05/14
この日のできごと(何の日)
【新進党・小沢一郎党首】「保・保連合」を否定
新進党の小沢一郎党首は14日午後、都内の日本外国特派員協会で質問に答え、①自民党との「保・保連合」は考えていない②衆院解散・総選挙は来年1月以降―との見解を明らかにした。
自民党との連携については「元の状況に復帰することはあり得ない。二つの勢力が中心となって二大政党制へ移行していくことを描いている。少なくとも私自身は、よりを戻して一緒になることは考えていない」と述べた。
北京での「自民党単独政権でも大事なことなら賛成する」との発言や竹下登元首相との会談をめぐって、自民党との「保・保連合」を意図した言動との受け止め方が広がり、羽田孜元首相支持グループから「自民党との選挙が戦えない」などの反発が出ていることから、自民党との合流の可能性を否定したものだ。
また不協和音が目立つ新進党内の状況については「大勢の人数であるが、1、2の特別な考えを持って行動する人は別として、分裂と言われる事態は起こり得ない。まして選挙後は(選挙に勝って)政権を担うので、あり得ない」と強調した。《共同通信》
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【大相撲夏場所】3日目
大相撲夏場所3日目(14日・両国国技館)横綱曙が関脇魁皇に押し倒されて2連敗。再起の土俵は序盤から苦しくなった。魁皇は3連勝。
横綱貴乃花は関脇琴錦に食い下がられたが、送り出して3連勝の好滑り出し。3大関は持ち味を出した。若乃花は寺尾を押し出し、貴ノ浪は湊富士を寄り切り、武蔵丸は新小結旭豊を押し出し、それぞれ白星を重ねた。大関昇進を目指す関脇武双山は三杉里を突き出して2勝1敗と白星を先行させた。《共同通信》
【北陸電力・志賀原発1号機】再循環ポンプの機能低下
14日午前8時52分ごろ、北陸電力から石川県に入った連絡によると、志賀町赤住の北電志賀原発1号機(沸騰水型軽水炉、定格出力54万キロワット)の2台ある原子炉再循環ポンプのうち1台で、軸封部の機能が低下した。
このため、軸封部内を流れる冷却用の水(シール水)の流量が低下し、シール室内の温度と圧力が増加傾向を示した。運転を継続すれば、シール水出口流量が管理値以下になる可能性があるとしている。北電は「外部への放射能の影響はない」としているが、軸封部を点検するため、14日夕から順次、出力を降下させ15日未明には原子炉を停止させる。
北電の説明によると、シール水の流量低下に伴うシール室内の温度、圧力の上昇傾向は今年3月初旬からみられ、中旬ごろから異変に気付いて監視を強化しながら運転を継続していた。
軸封部は、原子炉冷却水が再循環ポンプの軸のすき間から漏れないようにするための密封装置で、メカニカルシールと呼ばれる。シール部は二段に分かれており、いずれかの機能が低下しても残り一段で密封できる設計となっており、内部はシール面の冷却と微細なゴミが入らないように常時、少量の水が流れている。《北國新聞》
【橋本龍太郎首相】日韓漁業協定改定交渉に理解求める
橋本龍太郎首相は14日午後の衆院外務委員会で国連海洋法条約の批准に関連して「領土問題が解決しない限り排他的経済水域(EEZ)、漁業問題に結論が得られないとするなら、ここしばらくは(海洋法条約問題は)決着しない」と述べ、竹島の領有権問題を一時棚上げした上で、日韓漁業協定改定交渉に臨むとの政府の姿勢に理解を求めた。《共同通信》
【倉敷市長選挙】橋本首相、不在者投票
橋本龍太郎首相は14日午後、久美子夫人とともに東京・九段南の千代田区役所で、19日投開票される岡山県倉敷市長選挙の不在者投票を済ませた。
同市は首相と新進党の加藤六月衆院議員が争う岡山4区の大票田。市長選は自民、社民両党推薦、公明支持の前助役と共産党支持の元助役の一騎打ちで、新進党は自主投票を決めているが、加藤氏系市議に共産支持候補を推す動きもあり、“六龍代理戦争”再燃の気配もある。
首相は投票後、記者団に「告示前に聞いた状況は厳しい」と述べた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は14日昼、首相官邸で自民党の衆院当選3回生12人とカレーライスを食べながら懇談した。普天間飛行場返還について、出席者が「ゴルフで言えば、ドライバーで300ヤード、フェアウエーを飛ばしたようなものですね」と持ち上げると、「偶然、交渉が進展してああいう形になっただけ」と謙そんしてみせたが、米側との交渉経過を詳しく披露。言外に「偶然」でないことを強調した。上機嫌の首相は財政再建策など「橋本ビジョン」にも触れたが、住専関連法案をはじめ国会は難問山積で、ホールインはまだまだ先。
○・・・新進党の小沢一郎党首はこの午後、日本外国特派員協会で記者会見。午前中の党内会議では「保・保連合」を意図したのではないかと波紋を広げた中国訪問中の発言についてぶ然として釈明した小沢氏だが、会見では「小沢さんは背後でいろいろやることで有名だ。前回はアメリカで今回は中国。米中二国間のブローカーになったのか」とのいじわる質問にも、にこやかな表情で「ありがとうございます」。新進党の女性政策をただした女性記者には「女性の力は従来も将来も強力なものと思っている」とリップサービス。女性候補発掘に努力していることを紹介するなどイメージアップに懸命。《共同通信》