平成2683日目

平成8年5月13日(月)

1996/05/13

【川崎市】国籍条項撤廃を決定

川崎市人事委員会は13日、臨時委員会を開き、本年度実施の職員採用試験から、消防職を除く全職種で日本国籍を受験資格としてきた「国籍条例」を撤廃することを正式に決定した。都道府県、政令指定都市で国籍条項を撤廃したのは同市が初めてで、ほかの自治体に大きな影響を与えそうだ。

決定内容は、国籍条項の取り扱いについて10年近く調査・研究したことや、高橋清市長が同条項の撤廃方針を表明したことを受け、慎重に審議した結果として、「日本国籍を持たない人は、公権力の行使または公の意思形成に参画させない条件で、消防士を除く全区分で受験資格に国籍条頂を設けない」としている。職員の採用、昇任、転任など任用に当たっては、この条件に基づいて人事管理を行うとしている。

決定の理由について①公権力の行使・公の意思形成に参画する職員数は20%にすぎず人事管理で公正、妥当な運用ができる②地方公務員は国家公務員と異なり地域に密着した職務が主で、国籍にとらわれる必要性は薄い③「共生の街づくり」の実現には、日本国籍のない人も職員になる道を開くことに意義がある−としている。

人事委の決定は、高橋市長の撤廃方針にほぼ沿った内容。

同市は「公権力の行使や公の意思形成にかかわる者が日本国籍を有するのは当然の法理」と、内閣法制局の見解を基に自治省が同条項撤廃に難色を示していることから、庁内約3500の職務すべてを分析。税金徴収員や食品衛生監視員など約180の職務で「公権力の行使」に抵触するものの、残りは抵触しないと判断。また、公の意思形成との関連でも、専門スタッフの課長級までは外国人の登用が可能とする見解を自治省に伝えていた。

同委員会は今月中に、国籍条項を削除した受験案内を印刷して配布、受験の受け付けを開始することにしている。試験は6月30日に行う。《共同通信》



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【大相撲夏場所】2日目

大相撲夏場所2日目(13日・両国国技館)3場所連続休場から再起を目指す横綱曙に土がついた。曙は三杉里のはたきに足がついていかず前に落ちた。三杉里は6個目の金星獲得。このほかの横綱、大関は順当勝ちした。

横綱貴乃花は小結琴の若を寄り切った。大関若乃花は土佐ノ海を押し出し、貴ノ浪は小結旭豊を豪快に決め倒し、武蔵丸は関脇貴闘力を寄り切った。大関をかける関脇武双山は寺尾を突き出し、連敗を免れた。関脇魁皇は安芸乃島を右上手投げで下して連勝、琴錦は湊富士を破り1勝1敗とした。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】財界人と朝食会

橋本龍太郎首相は13日午前、東京都内のホテルで開かれた財界人による朝食会で財政改革問題に触れ、「関係の審議会などが別個に審議していては整合性が取れず、このままでは来年度予算の編成も難しい」と述べ、経済、財政制度両審議会など関係審議会を合同して運用する方針をあらためて強調した。

朝食会は、豊田経団連会長を座長に経済4団体のトップら主だった財界人19人で構成する「橋本総理を囲む会」で、この日が初会合。首相はこれまで社労族だったこともあり、経済人の知己は少なく、財界による初の本格的な応援団になる。今後も2、3カ月に一度、朝食会の形で続けていく。

この日は豊田経団連会長が「首相のリーダーシップに期待したい」とあいさつ。根本日経連会長も「長期政権を目指し、しっかりやってほしい」などとエールを送った。

これに対し首相は、審議会の合同運用問題のほか、規制緩和と地方分権が案件によっては二律背反となっている例を挙げ、第三次臨調のように全体を束ねてゆく審議会の必要性を指摘した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】極東有事対応研究着手を指示

橋本龍太郎首相は13日午後、首相官邸に外務省、防衛庁、内閣安全保障室の幹部を呼び「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直しに伴う極東有事の対応研究に着手するよう指示した。これに先立ち、首相は与党党首会談と政府与党首脳連絡会議でこうした方針を説明、了承された。

当面は①在外邦人の救出②大量難民の受け入れ問題−を中心に研究する。これらのテーマについては社民、さきがけ両党も了解しており、安保室を事務局にして「可及的速やか」(村田直昭防衛事務次官)に研究を急ぐ方針だが、国内調整もあり、最終結論までには早くて1年以上はかかりうだ。

梶山静六官房長官、林貞行外務事務次官はそれぞれ13日夕の記者会見で、検討課題として在外邦人救出などに加えて①日本沿岸の警備②テロ対策③対米支援―の3項目を挙げた。

ただガイドライン見直しの焦点である「米軍の後方支援問題」に関しては、憲法が禁じている集団的自衛権の行使との絡みから社さ両党内に慎重論が根強く、研究の過程で社民党などがら異論が出ることも予想される。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・財界人による橋本龍太郎首相を囲む会が13日、発足。そうそうたるメンバーが名を連ねた“財界応援団”に内心はまんざらでもないはずだが、首相は「それぞれの方から意見を聞いて、私はそれにコメントする立場だ」と記者団にそっけない返事。財界から協力が得られるかが焦点の一つになっている「女性のためのアジア平和国民基金」について聞かれると、今度は「どうしてまたそんな話になるの。僕はすごく悲しいよ」と芝居がかった調子で反論して見せた。政策面での独自色はいまひとつだが、記者団への対応では「橋龍らしさが出てきた」との声も。

○・・・社民党の佐藤観樹幹事長はこの日の記者会見で、与党責任者会議の席上、サッカーの2002年ワールドカップ日韓共催問題について「共催は以前話題になったが、国際サッカー連盟の規約を改正しないと無理だった」とたしなめたことを紹介。「スポーツ議員連盟副会長の立場で(発言した)。決して共催に反対しているのではない」と強調したが、日韓の一騎打ちも辞さない姿勢は、名古屋五輪誘致でソウルに敗れた愛知県選出議員だけに五輪の敵をサッカーで討ちたいから?《共同通信》

【臼井日出男防衛庁長官】韓国国防相と会談

韓国の李養鎬国防相が13日来日、防衛庁で臼井日出男防衛庁長官との防衛首脳会談を行った。臼井長官は日米安保体制強化を打ち出した先の「日米安保共同宣言」について説明「日本の対米協力は憲法の範囲内で行う。集団的自衛権の行使や海外派兵はあり得ない。後方支援は何ができるかを今後検討する」と、あくまで憲法の枠内で対米協力を検討する方針を強調、韓国側の理解を求めた。

李国防相は「日米安保はアジア太平洋地域や韓半島(朝鮮半島)の安定に寄与すると理解している」との見解を示した。

李国防相はアジアでの多国間安保機構について「東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で北東アジアの問題を解決するには限界がある。北東アジアの安保対話を模索し、補完する必要がある」と、北東アジア安保対話の新たなフォーラムの創設を提案した。臼井長官は先月、初めて日口防衛首脳会談を行ったことを説明するにとどまり、具体的な見解は示さなかった。

李国防相は最近の北朝鮮情勢について「軍事的緊張を高めて国内の結束を固め、米国との間で問題解決を図ろうとしている」との見方を示し、米韓両国首脳が提案した南北朝鮮と米国、中国による四者会談への日本側の協力を要請した。《共同通信》



5月13日のできごと