平成2663日目

1996/04/23

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】改憲考えず

橋本龍太郎首相は23日の衆院本会議で、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しに伴う米軍支援と、集団的自衛権の解釈をめぐり憲法改正を求める動きがあるのに対し、「現在、国民の間に憲法改正について合意が形成されていると考えていない。現段階で、内閣として憲法改正の方向にない」と述べ、憲法改正の考えがないことを重ねて表明した。

自民党の武部勤氏がこの問題で「憲法改正論議が必要だ」などと質問したのに答えた。首相は集団的自衛権の行使は憲法上許されないとする政府解釈について、「従来の政府見解の変更はない」と述べ、ガイドライン見直しは集団的自衛権に抵触しない範囲で行うとの考えをあらためて強調した。

首相は武部氏への答弁で、「憲法の基本理念である民主主義、平和主義、基本的人権の尊重などの価値は、将来も堅持すべき価値観だ」としながら、「憲法は法理的に永久不変ではない。憲法をめぐる議論も制約されるべきではない」と、憲法をめぐる自由な議論を制限すべきでないと指摘。その上で「(改正は)世論の成熟を見定めるなど慎重な配慮を有することだ」と述べた。

この日は、武部氏のほか愛知和男(新進)、東中光雄(共産)の両氏が質問に立った。《共同通信》

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【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は23日朝、国会内で「緑の羽根」着用キャンペーンのイメージソングを歌う歌手森口博子さんらの表敬を受け、CDを贈られた。「娘がファン」という首相は自らペンを持ち出して、CDの裏表紙にサインを求め「本当の役得だ」と、ご満悦の表情。この後、首相は自分もファンであることを記者団に明らかにし、「森口さんは頭がいいし芸域が広い。歌だけでなく、バラエティーも上手にこなす」と芸能界の「オールラウンドプレーヤー」を絶賛。政策通ながら政局対応が苦手とされる首相だけに、森口さんの万能ぶりにあやかりたい?

○・・・新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事はこの日、都内で開かれた東京商工連盟主催の「政治の流れを変える決起大会」に出席した。ところが司会者が、実弟で新進党衆院議員の鳩山邦夫氏と間違えて紹介。鳩山氏はこれを引き合いに、政界再編に触れ「大会の名前通り政治の流れが変われば弟と一緒になれると思うが、これはそう思っているだけだ」と思わせぶりなあいさつで聴衆の笑いを誘ったが、同席した新進党の米沢隆幹事長はムスッとした表情。それでも鳩山氏は「小選挙区制で小政党は不利だが、さきがけは皆さんの考えを最も理解している」と、さきがけのPRもしっかり。《共同通信》

【与党訪韓団】韓国・金泳三大統領と会談

金泳三韓国大統領は23日、ソウル市内の大統領官邸で自民、社会、さきがけの与党訪韓団(団長・山崎拓自民党政調会長)と会談し、日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉に関連して「韓国との連携、協調への配慮」を求め、日朝交渉が韓国の頭越しに進展しないよう注文をつけた。

訪韓団が橋本龍太郎首相の親書を手渡したのに対し、金大統領は首相の早期訪韓を要請した。山崎氏は日米安保共同宣言に関連し「集団的自衛権行使については認められず、専守防衛、非軍事大国化、非核三原則などの原則は変えない」と説明した。

双方は、国連海洋法条約の両国批准に伴う漁業協定の締結に向け交渉を進めることで合意した。《共同通信》

橋本龍太郎首相は23日夕、金泳三韓国大統領が与党訪韓団に首相の韓国訪問を招請したことについて、首相官邸で記者団に「それはありがとうございます。時期があって、そうなればいいと思う」と述べた。

一方、梶山静六官房長官はこれに先立つ記者会見で「今のところ、そういう予定は全くない」と述べた。《共同通信》

【新進党】不協和音

新進党の23日の役員会で、各地で開催予定の政治資金集めパーティーの券販売割り当てをめぐり、参院側が「不公平だ」とクレームをつけた。あらためて協議することになったものの、党内不協和音をまたもや露呈した。

パーティー実施要項案によると、6月から年末にかけて、北海道など主要都道府県8カ所で党本部と地元県連が共催する。東京を除く7カ所は、最高1枚3万円のパーティー券販売について、一会場当たり党役員や「明日の内閣」閣僚に各10枚、衆院議員と参院選挙区議員に同2枚、参院比例区議員に同30枚を割り当てている。

ところが昨年12月、助成金の中から衆院議員一人当たりに1000万円、参院に同300万円と格差をつけて分配、参院が不満を示していたこともあって、石井一二参院幹事長が「助成金の配分は少なかったのに、30枚の負担は重すぎる」とかみつき、参院の永野茂門氏らも同調した。《共同通信》

【ヴェルディ川崎】ネルシーニョ監督が辞任

サッカーJリーグのヴェルディ川崎は23日、ネルシーニョ監督の辞任を発表した。同監督は今季いっぱいの契約期間を残しての辞任の理由について、「ことしはチームが思うように勝てない理由が分からない。負担が重くなった」と語り、チームを指揮する自信がなくなったことを挙げた。

同監督は1994年7月に来日し、コーチに就任。監督に昇格した95年ニコスシリーズで優勝した。今季、チームは第9節を終わって、5勝4敗で6位。《共同通信》

【北陸新幹線・新倶利伽羅トンネル】貫通

石川県津幡町、富山県小矢部市間を通る北陸新幹線・新倶利伽羅トンネルの東、西両工区4398メートルが23日貫通し、トンネル坑内で県境点貫通式が行われた。北陸新幹線では長野県内を除けば、2月の明神トンネル(津幡町−金沢市岸川町、全長2880メートル)に続いて2番目のトンネル貫通となった。

式には、森喜朗自民党整備新幹線建設促進議員連盟会長、谷本正憲石川県知事、中沖豊富山県知事、塩田澄夫日本鉄道建設公団総裁、須賀武同公団北陸新幹線第二建設局長らが出席し、須賀局長が貫通のスイッチを押した。

引き続き行われた通り初めの儀では、石川側の西工区から森会長、富山側の東工区から塩田総裁が歩み寄り、谷本知事と中沖知事、矢田剛津幡町長と大家啓一小矢部市長らが次々に握手して、それぞれ反対側の工区へ通り抜けた。会場では、鏡開きのほか大型スクリーンに貫通の瞬間が写し出され、出席者約260人から拍手が起こった。

新倶利伽羅トンネルは全長6350メートルで、平成5年4月に小矢部市側の安楽寺横坑から、同6月には津幡町側の大畠横坑から掘削を開始し、今回は両坑口約2キロを除く掘削が完了した。《共同通信》



4月23日 その日のできごと(何の日)