平成2648日目
1996/04/08
この日のできごと(何の日)
【ドジャース・野茂英雄投手】今季初勝利
注目の2年目を迎えた米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手(27)が8日(日本時間9日)、本拠地開幕の華やかな舞台で一昨年のワールドチャンピオン、ブレーブスを相手に初勝利を挙げた。
大リーグ一番乗りのシャットアウトで、昨年両リーグでたった6度しかなかった1−0完封。緊迫したムードの中での力投の価値は大きい。
五回まで5四球と、ペースをつかむまでの前半は毎回走者を背負う苦しい展開だった。しかし一、二回は速球でピンチをしのぎ、三、四回は一転してフォークボールを多投。四回二死一、二塁では、落差のあるフォークに、ロペスのバットが空を切った。
2つの球種の使い分けだから、女房役ピアザの巧みな配球が野茂を支えたとも言えるだろう。野茂は「球が低めに集まったし、ピアザが考えてリードしてくれ、リズムよく投げられた」と振り返る。
しかし、この日の勝利だけで安心しているわけにはいかない。完投を目指す投手が一番苦しいといわれる七、八回はわずか13球。七回以降、4人の打者が初球に手を出すブレーブス打線の淡泊さに救われた部分があるからだ。
「球数が少なかったので、完投できた」と野茂は吐露しているが、五回途中でKOされた3日のアストロズ打線のようにじっくり攻めてこられたら、結果は変わっていたかもしれない。昨年を上回る成績を残すためには、まだ課題はいろいろとある。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【きんさん、ぎんさん】石川県小松市を訪問
「きんさん、ぎんさん」でおなじみの103歳の、双子姉妹、成田きんさんと蟹江ぎんさん=いずれも名古屋市=が8日、小松市を訪れ、市民と触れ合いながら、記念植樹した。
午前10時、2人がバスで到着すると、小松市役所前広場に集まった大勢の市民から歓声と拍手が起きた。きんさん、ぎんさんは小松大谷幼稚園の二組の双子から花束を受け取り、北栄一郎市長が歓迎した。
インタビューで、ぎんさんが「小松に親せきがいる」と話すと、会場は沸き、昨晩泊まった粟津温泉について、「とても結構な湯でした」と口をそろえた。
長寿の秘けつを聞かれた二人は「人間、気力がなければいけません」(ぎんさん)「お体を大切にお使い下さい」(きんさん)とはっきりした口調で答え、笑いを誘った。
このあと、市役所敷地内広場に天然記念物「根尾谷淡墨の桜」の苗木2本を記念植樹した。この日の催しは「健康立市」を掲げる小松市が2人の健康にあやかろうと招いた。《北國新聞》
【米軍池子住宅】入居開始
「池子の森」の保全をめぐり、市民らの10年余りの反対運動が続いた末に建設された神奈川県逗子市の米軍池子家族住宅への入居が、8日始まった。
在日米海軍司令部によると、引っ越しは一日12世帯のペースで、交通混雑や事故防止のため小中学校の登下校時間や週末などを避け、5月下旬までには終了する。
2階建ての低層住宅48棟250戸と、9階建ての高層住宅1棟70戸の計320戸に米海軍横須賀基地に勤務する米軍人と家族約1300人が入る。
同住宅の正面ゲート前では、市民グループのメンバーら6人が「第二の沖縄にはなりたくない」などと書かれたプラカードを掲げながら、自然保護を訴えるビラを入居者の車の窓越しに手渡していた。《共同通信》
【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】社さ新党の先行けん制
社民党と新党さきがけの第5回定期協議が8日夜、村山富市社民党党首、武村正義さきがけ代表ら両党首脳を交え都内のホテルで開かれた。
さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は、新進党の船田元・総務会長代理との新党構想について「より幅広い結集を目指す党の方針に沿って行動した。社民党を軽視するものではない」と理解を求める一方、「さきがけと社民党だけの新党が先行するのは適当ではない。幅広い結集という流れを阻止することになる」と述べ、社民党との新党づくりが先行することに重ねて難色を示した。
1996年度予算案の審議については「十分過ぎる時間をかけてやっている。そろそろ決着をつけるべきだ」として、衆院予算委員会で採決を行う時期にきているとの認識で一致した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】モンデール駐日米大使と会談
橋本龍太郎首相は8日タ、モンデール駐日米大使と首相官邸で会談し、日米両国政府の「沖縄の施設・区域に関する特別行動委員会」(SACO)が基地の整理・統合・縮小に向けて15日に取りまとめる中間報告を内容のあるものにするため、最終作業に全力を挙げることで合意した。
首相と大使は、昨年11月からのSACOの検討作業を検証した上で①日米の共同作業は前進している②こうした不断の努力がクリントン大統領訪日(16日)の成功にとって不可欠―との認識で一致した。
首相と大使の会談は2日に続くもの。米側からマイヤーズ在日米軍司令官、日本側から外務省の折田正樹北米局長が同席した。
今後の手順は、ペリー国防長官来日を待って15日のSACO第3回会合で中間報告を正式に決め、池田行彦外相、臼井日出男防衛庁長官、ペリー長官らによる日米安全保障協議委員会(2プラス2)で了承。17日の日米首脳会談の際に発表する共同宣言に中間報告の評価を盛り込む。
報告では懸案の普天間飛行場について「課題」と明記、返還・縮小に努力する方向を盛り込むが、嘉手納飛行場に関する言及は見送られる見通しだ。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は8日昼、福岡県の「橋本龍太朗」という一字違いの名前の少年から「テレビの橋本君(首相)は眼鏡を掛けて格好を付けている」とからかわれているという手紙が届いたことを記者団に披露。「今までも会議の時には掛けていました」と返事を出したとか。目を通した手紙にはすべて返事を出している筆まめな首相。「子供たちとの手紙のやり取りはなかなか勉強になるよ」と、再開されたものの住専処理策をめぐって依然低調な論議に終始している国会論戦にも、キツイ当て付け。
○・・・与党3党の政策責任者はこの日の与党幹事長、国会対策責任者との会談に15分も遅れた。社民党の伊藤茂政審会長は「政策責任者3人が文殊の知恵で検討していたもので」と陳謝したが「しかし、文殊も最近(高速増殖炉原型炉『もんじゅ』のように)事故を起こすからね」と成果には自信なげ。佐藤観樹社民党幹事長が「(事故には)仏教会も怒ってるらしいね」とからかって、笑いで収まったが、住専追加措置でみそを付けた与党の「文殊3人組」の苦難はなお続きそう。《共同通信》
【沖縄県・大田昌秀知事】普天間返還「経過分からず不満」
大田昌秀沖縄県知事は8日の記者会見で、米軍普天間飛行場返還問題の結論が秋ごろまで先送りされる見通しが出ていることについて「(日米両政府の協議で)どこまで沖縄の切実な声が届いているのか把握できない。靴の上からかゆいところをかくような感じを持たさざるをえない」と述べ、県側に交渉の経過が伝えられないことに不満を表明した。
その上で「(市町村長や県知事に委任されている強制使用裁決申請書の)公告・縦覧も含めて手続きが残っており、県の要請が通らないと、どうはね返って県民世論を硬化させるか。さらに厳しくなりますよ、と申し上げてきた」と、普天間飛行場の返還実現に向け引き続き全力を挙げるようあらためて求めた。
米軍用地強制使用の手続きを国が直接行う特別立法について、橋本龍太郎首相らが検討の必要性を表明したことについては「特定の地域だけに立法化するというのは、(憲法で規定される)住民投票などがからんでくる」と政府の姿勢に疑問を示した。《共同通信》
【チェチェン共和国・ドダエフ大統領】対ロ和平交渉に意欲
ロシア南部チェチェン共和国の独立派指導者ドダエフ大統領は8日、共和国南部で一部報道陣と会見し、「エリツィン・ロシア大統領が任命するいかなる仲介者とも交渉する用意がある」と語り、和平交渉に意欲を示した。会見の映像をロシアの独立テレビが放映した。
一方、ミハイロフ民族地域相は同日、ロシア政府とドダエフ共和国政権の交渉準備が進んでおり、交渉が4月に始まる可能性があると語った。
7日にドダエフ大統領と電話で話したロシア下院のボロボイ議員がインタファクス通信に語ったところでは、ドダエフ大統領は、工リツィン大統領と交渉すれば「30分ですべての問題を解決できる」と直接交渉に意欲をみせた。
またエリツィン大統領が一指名するどんな仲介者とも交渉すると述べ、望ましい仲介者としてヤブリンスキー下院議員、グロモフ下院議員(元国防次官)らを挙げた。《共同通信》