平成2647日目

1996/04/07

この日のできごと(何の日)

【新進党・小沢一郎党首】集団的自衛権を容認

新進党の小沢一郎党首は7日午前のテレビ朝日の報道番組で、集団的自衛権行使を合憲などとする同党の「安全保障基本法プロジェクト」座長案について、「非常に明快だ。どういう場合に日本が行使するかは別問題だが、論理的には丸だ」として賛成する考えを示した。

集団的自衛権の行使については昨年12月の党首選で、羽田孜氏が「タブー視することなく議論していく」としたのに対し、小沢氏は「憲法解釈で若干、ちゅうちょしている」と否定的な見解を示していた。小沢氏が容認に踏み込んだことで、今後、党内論議を呼びそうだ。

小沢氏は自衛隊の有事対応について、「紛争が起きた時、論理的には集団的自衛権も認められているし、国連憲章でも認められている」と指摘。その上で「どういう場合に参加するか、きちんと国民の合意の下で安全保障基本法をつくって定めておくべきだ」と強調した。

また沖縄の米軍楚辺通信所の強制使用問題で「日米安保体制が日本の基本的国策という前提なら、それなりの話をして進めてくれば、このような状態にならなかった」と政府の取り組みを批判した。《共同通信》

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【船田元氏、鳩山邦夫氏】そろい踏み

新党問題で渦中の人となった新進党の船田元・総務会長代理と鳩山邦夫広報企画委員長が7日午後、福島県会津若松市で開かれた同党支部結成式にそろって顔を見せた。

2人の「後見人」を自認する渡部恒三総務会長が結束をアピールするために地元に呼んだもので、渡部氏は2人の言動を「政治の閉塞状況打破のために動いたものと信頼する」と強調。

これに対し船田氏は「党を飛び出すとか、いきなり新党をつくるのではなく、新進党を大きく活力ある党にしたいと外部と接触を続けている」と釈明。鳩山邦夫氏も「新進党は日本の政治を変えるためにつくった政党だ。渡部氏の下で2人で露払いと太刀持ちをやって55年体制を壊せると確信している」と述べ、理解を求めた。

一応は党の結束を強調した両氏だが「もう少し心配をかけることがあるかもしれない」(船田氏)、「新進党の“不良少年”をばかにするのは間違いで、いろいろ考えている」(鳩山氏)と今後の行動も示唆するなど、渡部氏の悩みは尽きないようだ。《共同通信》

【鳩山由紀夫氏】新党結成時の人数こだわらず

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は7日、横浜市内で記者会見し、自らが目指す新党について「最初から大きな勢力を目指すと数合わせと受け取られ、国民の共感を得られない。必ずしも数十とか百人規模でなくてもいい」と述べ、当初は人数にこだわる必要がないとの考えを示し、た。《共同通信》

【柔道・体重別選手権】中村3兄弟がV

アトランタ五輪柔道男子の日本代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権は7日、福岡市民体育館で行われ、注目の中村3兄弟は65キロ級の行成、71キロ級の兼三、95キロ級の佳央(いずれも旭化成)がそろって優勝した。長男の佳央は同級では初、二男の行成は同級2連覇、三男の兼三が初の優勝だった。

86キロ級では吉田秀彦(新日鉄)が右足の負傷に苦しみながらも、決勝で田辺勝(福島県体協)に判定で優勢勝ちし、同級2連覇を果たした。

78キロ級では世界王者の古賀稔彦(慈雄会)が準決勝で、堀越英範(三重・名張高教)に背負い投げで一本負けする波乱。世界選手権71キロ級覇者の秀島大介(日本中央競馬会)も1回戦で岩川武久(フジ&トライオーシャン)に敗れた。78キロ級は堀越が3年ぶり2度目、60キロ級は野村忠宏(天理大)が初めての優勝。

95キロ超級は真喜志慶治(警視庁)が決勝で小川直也(日本中央競馬会)に判定で優勢勝ちし、初優勝した。《共同通信》

全日本柔道連盟(全柔連)は7日、全日本選抜体重別選手権後に開いた強化委員会で、アトランタ五輪男子代表に95キロ級の中村佳央をはじめ、65キロ級の行成、71キロ級の兼三の中村3兄弟、78キロ級の古賀稔彦ら6選手を決め、発表した。95キロ超級は全日本選手権(4月29日・日本武道館)の結果を見て決定する。

78キロ級の古賀以外は今大会各階級の優勝者がそのまま選ばれた。古賀は準決勝で敗退したが、昨年の世界選手権を全試合一本勝ちで制した実績が評価された。古賀と86キロ級の吉田秀彦は金メダルを獲得した前回バルセロナ五輪に続く出場。監督は山下泰裕・全日本柔道連盟強化ヘッドコーチが務める。《共同通信》

【ルワンダ】内戦から2年

犠牲者100万人とも言われる大虐殺を生んだ、1994年の内戦開始から2周年を迎えたルワンダで7日、犠牲者の追悼式典が国内各地で行われた。

報道によると、約5万人のツチ族住民のほぼ全員が抹殺された同国南部のムランビ村では、ビジムング大統領ら政府首脳が出席して式典を開催。集団農地から掘り出され、ミイラ化した子供や赤ん坊の虐殺遺体を前に、悲劇を忘れないよう誓い合った。

家族を虐殺された男性は追悼文の中で、虐殺実行者のフツ族民兵の名前を次々に読み上げ、「虐殺が起きたことよりも、殺人者が外国でのうのうと暮らしていることが許せない」と難民とともにザイールなどに逃れた民兵への怒りをあらわにした。

ルワンダでは最近、内戦で壊滅状態になった国内の再建よりも、難民問題に国際社会の関心が向いていることに対するいらだちが強まっている。現政府の最高実力者カガメ副大統領は6日の記者会見で、難民の帰還が進まないことについて「帰国するかどうかは彼らが決めることで、われわれの責任ではない」と述べ、国際社会が求めている帰還難民の安全確保に、冷淡な態度を示した。

一方、ゴマなどに約100万人の難民を抱えるザイール政府は「ザイールがいつまでも難民という負担を背負い込むとは考えない方がいい」と、難民帰還促進に非協力的なルワンダ政府を批判している。《共同通信》



4月7日 その日のできごと(何の日)