平成2625日目
1996/03/16
この日のできごと(何の日)
【沖縄米軍基地問題協議会】第2回会合
政府と沖縄県による「沖縄米軍基地問題協議会」の第2回会合が16日午前、首相官邸で開かれ、沖縄県が要望している日米地位協定改善問題を中心に意見を交わした。
政府側は、日米特別行動委員会(SACO) 作業グループで①嘉手納、普天間両基地で米軍の飛行時間帯を制限する騒音防止協定の締結②事故処理を円滑にするため米軍全車両へのナンバープレート取り付け–を3月中に実現することで合意したと説明。
大田昌秀沖縄県知事は騒音防止協定の締結に当たり、騒音問題が深刻な沖縄県の実態に配慮するよう求めるとともに、米軍の市街地行軍の自粛などを重ねて求めた。
さらに政府側は、米軍機事故の原因報告の徹底について「可能な限り公表できる仕組みを検討している」と報告。実弾射撃演習に伴う赤土流出の防止−など6項目についても早急に解決のめどをつける方向で検討している状況を説明した。
池田行彦外相は基地整理・縮小について「日米安保条約との調和を図りながら県民の負担軽減に向け、日米間で作業を進めている。米側も真剣だ」と強調した。大田知事はあらためて基地の整理・統合・縮小に向けた取り組みを要請した。
政府側からは梶山静六官房長官、池田外相、臼井日出男防衛庁長官らが出席した。《共同通信》
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【米・ルービン財務長官】「住専の早期解決を」
久保亘蔵相は16日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)蔵相会議出席のため来日したルービン米財務長官と京都市内で会談した。長官は「日本の金融システムの安定問題を出来るだけ早く解決することを希望する」と述べ、住宅金融専門会社(住専)問題に象徴される日本の不良債権問題の早期解決に強い期待を表明した。
為替相場をめぐっては、円安ドル高継続を確認した1月の先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)の合意尊重で一致。緊密な協力関係を再確認した。《共同通信》
【APEC蔵相会議】歓迎レセプション
アジア太平洋経済協力会議(APEC)蔵相会議は16日、京都市内のホテルで18カ国・地域の蔵相を招いて歓迎レセプションが開かれ、事実上開幕した。会議は、17日に①マクロ経済上の課題②金融資本市場の整備③インフラ整備のための民間資金の導入④為替変動の貿易・投資に与える影響―などをテーマに討議、共同声明を採択して閉幕する。
最近の為替相場については、昨年後半から続いている円安ドル高の流れを評価。また一昨年のメキシコで起きた通貨危機を教訓とし、通貨安定システムを域内で今後どう構築していくかを討議する。
17日午前の会合では、初めて出席する国際通貨基金(IMF)のカムドシュ専務理事がAPEC地域の経済の現状や見通しについて特別報告。続いて各国・地域の経済情勢について意見交換する。《共同通信》
【Jリーグ】第1節
Jリーグ第1節(16日・三ツ沢球技場ほか=8試合)4年目を迎えて16チームで開幕。連覇を狙う横浜マリノスは前半終了直前に退場者を出したのが響き、ガンバ大阪に1−2で敗れる波乱のスタートになった。天皇杯を制し、充実の名古屋グランパスはベルマーレ平塚に4−1で快勝。新加盟の京都サンガはヴェルディ川崎に0−1、アビスパ福岡もジュビロ磐田に0−3で敗れ、ともに初陣を飾れなかった。鹿島アントラーズは清水エスパルスを4−1で下し、浦和レッズは2−1で柏レイソルに勝った。《共同通信》
【大相撲春場所】7日目
大相撲春場所7日目(16日・大阪府立体育会館)平幕の琴の若が関脇武双山を豪快な左上手投げで倒し、7連勝で単独首位を守った。武双山は2連敗。横綱、大関は安泰。
横綱貴乃花は小城ノ花を寄り切り、大関貴ノ浪は小城錦を右小手投げで下してともに1敗を堅持。大関武蔵丸は蒼樹山の、若乃花は玉春日のそれぞれ初挑戦を退けて5勝2敗。関脇琴錦は小結土佐ノ海に屈して2敗目。関脇対決は魁皇が貴闘力を寄り切った。全勝の琴の若を1敗で追うのは貴乃花と貴ノ浪の2人になった。十両はモンゴル出身の旭鷲山と旭天鵬が6勝1敗でトップに並んだ。《共同通信》
【世界種目別スケート】
スピードスケートの第1回世界種目別選手権第2日は16日、ハーマル(ノルウェー)の室内リンク、五輪ホールで行われ、男子500メートルは長野五輪代表に内定している清水宏保(日大)が優勝し、初代王者となった。今大会の日本勢初の金メダル。
清水は1回目35秒91で1位、2回目も36秒15で2位となり、合計タイム1分12秒06で世界記録保持者の実力を示した。ベテラン宮部保範(新王子製紙)が4位、堀井学(新王子製紙)は6位だった。世界プリント選手権総合優勝のセルゲイ・クレフシェニア(ロシア)が2回目の最高タイム36秒08をマーク、合計タイム1分12秒21で2位だった。
男子1500メートルの世界記録を持つ野明弘幸(日体大)は1分54秒53で6位だった。女子1000メートルの日本勢では岡崎朋美(富士急)の7位が最高だった。《共同通信》
【ボクシング】マイク・タイソン選手、6年ぶりの世界王者
世界ボクシング評議会(WBC)ヘビー級タイトルマッチ12回戦は16日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われ、挑戦者のマイク・タイソン(米国)が、チャンピオンのフランク・ブルーノ(英国)に3回50秒でTKO勝ちし、タイトルを奪取した。
元統一世界ヘビー級王者のタイソンは、1990年2月に東京でジェームズ・ダグラス(米国)に敗れた後、約4年間のブランクを経て、6年1カ月ぶりで王座へ返り咲いた。
タイソンの戦績は45戦44勝(38KO)1敗。ブルーノは昨年9月に獲得したタイトルの初防衛に失敗した。
タイソンは、1回から右の強打を再三ヒットしてペースをつかんだ。3回は、左フックでチャンスをつかみ、ロープに詰まったブルーノを右アッパーの連打などで一方的に攻め立てたところで、レフェリーが試合を止めた。
ファイトマネーは、タイソンが3000万ドル(約32億5000万円)、ブルーノは600万ドル(約6億3000万円)だった。《共同通信》