平成2603日目

1996/02/23

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】米・クリントン大統領と会談

橋本龍太郎首相とクリントン米大統領は23日夜(日本時間24日午後)、サンタモニカのホテルで約1時間にわたり初の首脳会談を行い、日米関係とその根幹である安保条約の重要性を再確認するとともに、関係を一層強化することで一致した。

首相は沖縄米軍基地の整理・統合・縮小問題で「できる限りの協力」を要請。大統領は「沖縄の人々の気持ちを考慮しながら最善を尽くしたい。柔軟性をもって考えたい」と前向きに取り組む考えを表明した。

経済問題では、大統領が半導体協定延長など4分野を列挙して解決への日本側の努力を求めたのに対して、首相は「問題をいたずらに大きくすることは日米関係に好ましくない」と指摘、冷静に対応していく方針を確認した。首相は財政資金投入による住専処理策によって金融システム安定化に取り組んでいることを説明した。大統領は「こうした措置を取らなければ一層、問題が悪化する」と発言、日本側は米側の理解が得られたとしている。

沖縄問題で首相は「安保体制を堅く守るためには国民の理解が必要だ」と指摘。「沖縄県の返還要望が強い普天間飛行場を例示し協力を求めた。その結果、4月の大統領訪日までに協議を進め、できる限りの成果を挙げることで合意した。また、大統領は昨年の女子小学生暴行事件を重ねて陳謝した。

大統領は、東アジア地域10万人の米軍体制について「現在のレベルの兵力を維持することが必要で、全面撤退は間違っている」と米の東アジア戦略を堅持する考えを言明。首相は基地縮小に向けて、国内移転問題など新たな課題を負う結果となった。

経済問題では、首相が規制緩和に全力を挙げる意向を表明。大統領は①日米包括協議の成果②対日貿易赤字の縮小−を評価しながらも、半導体、写真フィルム、保険、貨物航空の4分野を挙げ「両国が協力すればこれまで同様の成果を生み出せる」と指摘。首相は議論への深入りを避けた。

首相は朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)への重油供与経費1900万ドル(約20億円)を拠出する方針を表明、大統領は日本政府の決定を歓迎した。

橋本首相は23日夜(日本時間24日午後)、クリントン米大統領と会談後、内外記者会見し、沖縄米軍基地の整理・縮小問題について「将来に向けた作業を進めていく上で良いシグナルを受けた。誠意を持って対応していただけると信じている」と述べ、問題の進展に期待を表明した。

その上で首相は、4月の大統領来日に向け事務レベルだけでなく、両国の外交、防衛4閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開催して作業を急ぐ方針を強調。同時に「日本国内の問題は当然ある」と指摘、沖縄基地の一部本土移転などのための国内調整にも全力で取り組む決意を示した。

首相は、今後の日米経済交渉の進め方について、既存の包括経済協議の枠組みよりも、世界貿易機関(WTO)の場や民間の一業界同士の話し合いを重視すべきだとの考えを強調した。《共同通信》

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【皇太子殿下】36歳に

皇太子さまは23日、36歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち22日午後、雅子さまとともに東京・元赤坂の東宮御所で記者会見し「今年は年男で、またひとつ四十に近づいたが、さまざまなことにチャレンジしていきたい」と述べられた。

最初に、皇太子さまは20人が犠牲となった北海道のトンネル事故の犠牲者、遺族らにお悔やみの気持ちを明らかにするとともに、救助に当たった人たちの労苦をねぎらった。また「昨年は社会的な不安をあおる事件がありましたが、一日も早く皆さんが安心して生活できるよう希望しています」と振り返った。

二年半以上が過ぎた結婚生活の感想を求められると「充実して楽しい毎日」と皇太子さま。雅子さまも「ご一緒に山歩きをしたり、新しい楽しみを見いだしてきました」と笑顔を見せた。

台所に時々立つという雅子さまは、得意な料理を聞かれ「得意はあんまり……。お恥ずかしいものを差し上げているような」。横から皇太子さまが「一生懸命つくってくれますし、とてもおいしいです」と答える一幕も。

お子さまの問題では皇太子さまが「コウノトリはどうも静かな環境を好むようで、もし飛んで来るのであれば、結婚の時と同じマイペースであろうと思っています」とコメントした。《共同通信》

【衆院予算委員会】住専処理案への批判相次ぐ

衆院予算委員会は23日、住宅金融専門会社(住専)処理問題を中心とした1996年度予算案についての公聴会を終えた。

公聴会では2日間で学識経験者ら12人が意見陳述したが、野党推薦の公述人からは「将来展望抜きの公的資金導入は無駄金」などと政府案への厳しい批判が相次いだ。与党推薦者からも情報開示、責任明確化の必要性が強調された。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は23日、首相官邸で自民党の衆院当選2回議員と懇談。渡瀬憲明氏が「自民党総裁選の時のキャッチフレーズ『元気を出せ、日本』の気持ちを奮い立たせてわれわれを駆使してください」とあいさつ。首相は「君らが(簡単に)駆使されるもんか」と軽口で応じたが、渡瀬氏が「われわれが初当選した時は58人の同期がいたが、(落選で)休んだり、(離党で)家出したりで今は30人ほどに減った」と続けると、笑顔も一瞬真顔に。保・保連合が政界の底流でささやかれる中、家出した仲間を呼び戻したいとの期待感が脳裏をよぎった?

○・・・社民党の村山富市党首はこの日、俳優で昨年の参院選に出馬した中村敦夫氏を招き、約1時間半懇談した。村山氏の目指す幅広い政治勢力の結集をにらんでの意見交換が目的だったが、中村氏は「社民主義はあいまいで分からない。今回も単に名前を変えただけだ」と厳しい指摘。さらに「文化人らが呼び掛けて、と言ったって現実にはできない。社民党を解散し、議員個人で行動することこそ結集につながる」と“英断”を迫った。村山氏は「そうできたらいいけど、そうはいかない」と反論したものの、政治勢力結集の難しさをあらためて実感した様子だった。《共同通信》

【若田光一宇宙飛行士】大宮で祝賀パレード

埼玉県に里帰りした日本人宇宙飛行士、若田光一さん(32)は23日午後、大宮市内で祝賀パレードし、市民の歓迎を受けた。宇宙開発事業団の青い制服を着てオープンカーに乗った若田さんは、沿道に集まった約15万人の人たちに笑顔で手を振った。

パレードに先だって訪れた母校の県立浦和高校の体育館で開かれた歓迎会で、若田さんはエンデバーで宇宙に持って行った同校校旗やペナントを返還。後輩らにロボットアームの操縦やスペースシャトル船内での食事のしかたなどを説明し「訓練は厳しかったが、船上では美しい地球を見られ、とても楽しかった」と感想を語った。

若田さんはパレード後も同市内で県民栄誉章を贈呈されるなど、歓迎行事に臨んだ。《共同通信》

【新潟水俣病訴訟】和解

国、昭和電工に総額約51億円の損害賠償を求めた新潟水俣病第二次訴訟の原告弁護団と被告の昭和電工は23日、東京高裁(町田顕裁判長)で和解協議を開き、一人当たり260万円の一時金の支払い方法などを取り決めた調書を作成、和解が成立した。

未認定患者問題をめぐる訴訟の和解は全国で最初。国への訴えは、新潟地裁分と合わせて月内に取り下げる。和解調書は、昨年12月の政府の解決策に基づいて両者の自主交渉で締結した協定書を骨格に、水俣病総合対策医療事業の適用者1人当たり260万円の一時金や、団体加算金4億4000万円の支払い方法など具体的な手続きを取り決めている。

一時金の支払い時期については、新潟県が医療事業の適用者を決めるためこの日初めて開いた、判定検討会の結果が出る3月上旬以降の見通し。

今回和解したのは、昭和57年に提訴した新潟水俣病第二次訴訟の第一陣91人。平成4年3月に、新潟地裁での原告側一部勝訴の判決を受け、双方が東京高裁に控訴していた。同訴訟の第二陣以降の計140人については、新潟地裁で今月27日に開かれる協議で和解手続きをする。

3月には、チッソや国などを相手に熊本県などの原告が各地で起こした訴訟も関西訴訟を除き順次、和解が成立する予定。《共同通信》

【台湾・李登輝総統】対中関係改善を提起

台湾の李登輝総統は23日の内外記者会見などで、中台首脳会談の可能性を排除しないとして対中関係改善の必要性を強調し、アトランタ五輪での訪米や母校京都大学訪問での訪日は当面ないことを明らかにした。これは中国に配慮した現実的姿勢と言える。同時に、李総統は今後も台湾の国際的地位の向上を目指した外交攻勢を継続する意欲を示した。

李総統は中台会談について「可能性がないわけではない。人民が支持、国家が必要とするかどうかであり、緊張緩和には平和協定の方が先決だ」と指摘した。《共同通信》



2月23日 その日のできごと(何の日)