平成2601日目

平成8年2月21日(水)

1996/02/21

【薬害エイズ問題】菅直人厚相、1983年の資料を公表

輸入加熱血液製剤による薬害エイズ問題で、菅直人厚相は21日記者会見し、これまで厚生省が「ない」としてきた1983年当時のエイズ研究班のファイルなどのうち、当時厚生省生物製剤課長で現在東大医学部教授の郡司篤晃氏の個人ファイルを公表した。

その中で非加熱製剤によるHIV感染の恐れがあるため83年7月4日付の内部文書で「米国原料を用いたものについて取り扱わないよう行政指導する」としている。しかし1週間後の11日には安全とされる加熱製剤の超法規的措置による承認を「好ましくない」と急変し不自然さを見せつけてる。

早くから非加熱製剤の危険性を認識しながら、対策を取らず血友病患者の感染を拡大させた同省の責任を裏付けた。《共同通信》



【オウム真理教・遠藤誠一被告】松本サリンも認める

オウム真理教の元幹部遠藤誠一被告(35)の第4回公判が21日、東京地裁(山田利夫裁判長)で開かれ、サリンの噴霧実行に関与したとして殺人、殺人未遂罪に問われた松本サリン事件が審理された。罪状認否で沿道被告は「間違いありません。被害者、遺族の方に大きな苦しみ、悲しみを与え、大変申し訳なく謝罪いたします」と起訴事実を認めた。

検察側は遠藤被告が犯行に使用したワゴン車の借り出しや、現場での見張り役を担当したことなどを指摘した。《共同通信》

【中尾栄一建設相】豊浜トンネル崩落事故「人災ともいうべき事故」

中尾栄一建設相は21日午後の衆院予算委員会で、20人の犠牲者を出した北海道の豊浜トンネル崩落事故について「人災ともいうべき事故だった」と述べ、人災の可能性に言及した。事故の原因究明は関係機関で行われているが、事故発生後2回にわたり現地入りし、遺族からも話を聞いた建設相が思わず本音をもらしたようだ。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】当選1回議員と懇談

「首相公邸の中庭に散歩に出るだけで警報ブザーが鳴るんだから。警備が厳重で一歩も外に出られないよ」。橋本龍太郎首相は21日午後、首相官邸で自民党の当選1回議員と会談、「かごの鳥」の日常をぼやいて見せた。

首相は北海道のトンネル崩落事故を振り返り、登山の経験を引き合いに「寒さが体にこたえているんじゃないかと、閉じ込められた方々を思って寝つかれなかった」と心情を吐露。「国の安全が私の肩にかかっていることを実感した」と責任の重さをあらためてかみしめていたという。

出席議員らは口々に「孤独だろうが頑張ってほしい」と激励。政権の命運が懸かる住専処理策について「国民の理解が得られ始めてきた」との声も出たが、首相は「本当?まだ厳しいよ」と真顔で答えていた。

この懇談会は「外の声にも触れなくては」と首相周辺が発案。今後当選2、3回議員との懇談会も開く。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社民党の池端清一院内総務会長は21日の記者会見で、衆院予算委員会での審議時間が既に76時間15分に及んだことを紹介、「非常に長い濃密な審議を行っている」と評価した。ただ国民の関心が高い住専問題の責任問題をあいまいにしたまま、審議時間の経過だけを狙っているとの批判をかわすためか「住専問題の解明が重要だ。息の長い究明を続けなくてはいけない」と指摘。さらに「この間の参考人質疑では不誠実な発言が目立った。悪いやつほどよく眠るということでは国民の期待にこたえられない」と疑惑追及の本家・社民党を強くアピールしていた。

○・・・新進党の渡部恒三総務会長はこの日、都内で開かれた全電通中央委員会で「3年前に細川内閣ができ、中央委員会に呼んでいただいた時は輝いていた。今日はちょっとしょんぼりしている」と野党の辛い心情を吐露。しかしNTTの労組である全電通がNTT分離・分割に強く反対していることを意識し「国民からNTT分割を望む声は一人もいない。今日は落ちぶれているが、来年の(分離・分割問題で)大事な時に、新進党を今年呼んでおいてよかったとなるようにしたい」と最後には政権奪取の可能性をにおわせ、ちゃっかり選挙での支援を要請した。《共同通信》

【英・ダイアナ妃】パキスタン訪問

英国のダイアナ皇太子妃は21日、パキスタンのラホールに到着した。今回のパキスタン訪問は、クリケットの元国民的スターで社会活動家のイムラン・カーン氏の招きによる。

ダイアナ妃は、カーン氏が設立したがん専門病院を訪れ、病院の資金集めのための夕食会に出席、23日に帰国の途に就く予定。同妃は、カーン氏の妻でユダヤ系英国人富豪の娘ジェマイマさんと親交がある。《共同通信》



2月21日のできごと