平成2599日目

平成8年2月19日(月)

1996/02/19

【オウム真理教】毎日新聞社爆破を計画

平成元年11月の坂本弁護士一家殺害事件の全容が19日、関係被告の供述で明らかになった。

オウム真理教の教祖麻原彰晃被告(40)は当初、教団批判キャンペーンをしていた週刊誌「サンデー毎日」の当時の牧太郎編集長(51)襲撃や毎日新聞社の爆破を計画、途中から「記事は坂本から出ている。元をたたなければならない」と坂本弁護士を殺害するよう指示を変更し、殺害後は実行グループを「よくやった」とねぎらっていた。

検察側は麻原被告が主導的役割を果たした組織犯罪として立証していくとみられる。

関係被告の供述によると、教団が総選挙出馬を表明した直後の元年10月から、サンデー毎日が「オウム真理教の狂気」と題する連載を開始。怒った麻原被告は「毎日新聞を爆破できないか」と言い、元幹部の早川紀代秀被告(46)と岡崎一明被告(35)が東京・一ツ橋の同新聞本社の地下の構造を見に行くなどした。

同月26、7日ごろ、村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=が中川被告に「人を殺せる薬はないか」と薬物調達を指示した。

同年11月2日深夜、麻原被告は静岡県富士宮市の「第1サティアン」4階めい想室に、村井元幹部と幹部新実智光(31)、岡崎、中川、早川各被告の計5人を集めた。

当初はサンデー毎日編集長襲撃が話し合われたが「帰宅が不規則で襲いにくい」との報告で麻原被告が「記事は結局『被害者の会』から出ている。今問題なのは坂本だ。元を断たなければならない。坂本弁護士をポアしなければならない」と言い出し、「いい薬を中川が用意している。すぐに死ぬんだ」など、空手家の信者端本悟被告(28)に帰宅途中の坂本弁護士を一撃させて車に連れ込み、薬物で殺害するよう詳細な指示を出した。《共同通信》



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【薬害エイズ事件】梶山長官、早期解決へ全力

梶山静六官房長官は19日の衆院予算委員会で、薬害エイズ問題で菅直人厚相が被害者らに謝罪し、国の法的責任を認める発言をしたことについて「大きな前進だ。責任者の発言であり、その発言を重要と受け止め、和解による早期解決に全力を挙げる」と述べ、厚相の発言に沿って早期解決を図る意向を表明した。

菅厚相は被害者の治療充実や生活支援などの恒久対策について「実現する方向でやっていく考えだ。内容は和解のテーブルで話し合うことになる」と述べ、前向きに取り組んでいく考えをあらためて強調した。《共同通信》

【衆院予算委員会】住専処理問題をめぐり協議

衆院予算委員会は19日午後の理事会で、住宅金融専門会社(住専)処理問題などをめぐる証人喚問について、各党が提出した喚問要求リストに基づき協議した。

新進党が橋本龍太郎首相の小林豊機元秘書らを挙げたのに対し、自民党は昨年秋の臨時国会からの懸案の池田大作創価学会名誉会長を要求、リスト提出段階から対決色を濃くした。《共同通信》

【若田光一宇宙飛行士】橋本首相を表敬訪問

米スペースシャトル「エンデバー」に搭乗し帰国した日本人宇宙飛行士、若田光一さん(32)が19日午前、首相官邸を訪れ、橋本龍太郎首相に飛行成功の報告をした。

橋本首相は「お帰りなさい」と笑顔で出迎え、若田さんとしっかりと握手。首相就任直後、飛行中の若田さんと交信したときの様子を取り上げ「(無)重力のせいか太って見えた」と話し掛けると、若田さんは「無重力で、体液が上にあがって、顔がむくむような感じになるんです」と説明。飛行に携えた「日の丸」などを張り付けた米航空宇宙局(NASA)作成の記念パネルを「地球上を142周したものです」と手渡した。

会談後、首相は記者団に「夢が現実になって本当にうらやましい」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は19日昼、都内の診療所で、首相就任以来2度目のはり治療を受けた。住専問題に加えて北海道のトンネル崩落事故への対応で気の抜けない日々を送っていたせいか、記者団から疲れが取れたかと聞かれ「うん、そうだね。(体の調子が)違うね」と少しはリラックスできた様子。若い記者を相手に「(古傷の痛みは)55歳になったら出るぞ。僕も(若い時に剣道で)右足の半月板を痛めてね」と体験談を披露していたが、国会では野党が首相の元秘書の証人喚問を要求、古傷を突く構え。はり同様に国会に効く“ツボ”を見つけられるかどうか。

○・・・社民党の佐藤観樹幹事長はこの日の記者会見で、同党が住専問題の特別委員会設置を求めていることに関連して「住専・処理機構が4月1日にスタートする。債権を回収することが大事で、国会としても、政府がちゃんと(回収を)するように活動していくことが必要だ」と力説。さらに「住専問題は、予算委員会での質疑後は大蔵委員会などで審議されると思うが、(特別委の設置を)院内総務会などで決めていきたい」とあらためて強調。これまでの住専国会の攻防では野党が有効打を放てていないだけに、早くも予算成立後のことにまで言及する余裕?《共同通信》

【社民党、新党さきがけ】新党の取り組み強化

社民党と新党さきがけは19日夜、都内のホテルで、村山富市社民党党首と武村正義さきがけ代表らが出席して3回目の定期協議を行った。同協議に両党首が出席したのは初めて。

新党問題について、武村氏が「(綱領、規約、党名の)3点セットの改革を評価する」と、社民党の改革姿勢への期待感を表明したのに対し、村山氏は「(総選挙まで)時間もないので、意思疎通を深めて頑張りたい」と述べ、新党結成に向けた取り組み強化の必要性を強調した。

政策課題では、クリントン米大統領来日を前に、沖縄の普天間基地返還の具体化を図ることで一致した。宗教と政治のかかわりについては、自民党が憲法20条の解釈変更を求めているのに対して、武村氏が「抽象的憲法論よりも、免税措置を受ける以上は政治活動はするべきではないと問題提起した方がより具体性がある」と提案。宗教法人課税の在り方に重点を置いて、今後与党の政調会長レベルで調整を進めていくことで合意した。

社民党から佐藤観樹幹事長ら、さきがけから鳩山由紀夫代表幹事らが同席した。《共同通信》

【ロンドン2階建てバス爆破事件】IRAが犯行声明

英・北アイルランドのカトリック系過激組織アイルラン共和軍(IRA)は19日、ロンドン中心部で18日夜起きたバス爆破事件の犯行声明をBBC放送に送った。

過去のテロ事件では、IRAは事前に爆弾を仕掛けた場所を警察に通告してきたが、今回は犯行予告がなかった。ロンドン警視庁は、今回の事件について「バスが標的ではなく、運搬中の爆発物が誤って爆発した」との見方を示したが、爆弾どこに運ぶ途中だったかは分からないとしている。

IRAは声明を電話でベルファストのBBC放送局に伝え、十八日の爆弾は「われわれの爆発物である」と述べ、死傷者が出たことに遺憾の意を表明した。IRAによる爆弾テロ事件は、今月9日の停戦破棄通告の直後に起きたロンドン東部ドックランドでのビル爆破に次いで2回目。

英、アイルランド両政府は事件後も、和平を追求する姿勢を崩していない。しかし、IRAの政治組織シン・フェイン党のアダムズ党首は「和平プロセスは終わった」と述べ、新たな和平努力が必要との見方をあらためて示した。

警視庁は19日早朝、大破したバスの残がいから男性の1遺体を収容、バス運転手ら8人の負傷を確認した。死亡した男性が爆弾を持っていた犯人との見方も出ているが、警視庁は確認していない。《共同通信》



2月19日のできごと