1995 平成7年12月9日(土)

平成2527日目

平成7年12月9日(土)

1995/12/09

【村山富市首相】新党さきがけ・武村代表と会談

村山富市首相(社会党委員長)は9日午後、都内で武村正義蔵相(新党さきがけ代表)と会談し、来年1月19日に予定している社会党大会について「単なる『看板の掛け替え』では駄目で、党改革でなければならない」との考えを示し、党の現状に対する理解を求めた。

これに対し、武村氏は「さきがけには(新党問題に)慎重論もあるが、基本戦略委員会で年内に結論を出したい」と述べた。

首相は先に、超党派の政治集団「リベラル・フォーラム」の鳩山由紀夫さきがけ代表幹事、横路孝弘前北海道知事らに対し、協議の場設置を提案したが、さきがけの党内議論がまとまっていない状況を踏まえ、この日は社会党の現状を説明するにとどめたものみられる。

このほか景気に配慮して平成8年度予算編成、税制改正や、住宅金融専門会社(住専)対案を行うことで意見が一致した。《共同通信》



【皇太子妃雅子さま】32歳の誕生日

皇太子妃雅子さまは9日、32歳の誕生日を迎えられた。誕生日に当たり、雅子さまは宮内記者会からの質問に文書回答を寄せた。

雅子さまは、この一年で印象に残った出来事として阪神大震災などを挙げ「深く心が痛む年でした。被災者が大きな困難を乗り越えていこうという姿、被災地の復興に尽くそうとする多くの人々の善意を知り、感銘を受けました」と振り返られた。

戦後50年については「節目の年をすぎても、争いや戦火の絶えないところがあることも心に留め、今後とも世界の平和を希求することを忘れてはならないと感じます」と述べた。

9日は皇族方の祝賀を受けた後、天皇、皇后両陛下と皇太后さまにあいさつする。《共同通信》

【自民党・山崎拓政調会長】新進党は分裂症状

自民党の山崎拓政調会長は9日昼、青森市内で記者会見し、新進党党首選について「今国会で新進党が本質的に宗教政党と化しつつあることが浮き彫りになってきた。(さらに)党首選で分裂症状をきたしつつある」と指摘した。《共同通信》

【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】新進党との連携の可能性を示唆

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は9日、広島県呉市内で講演し、今後の政局や新進党党首選に関連し、「小沢氏は言われるほどタカ派ではなく、新進党が民主的プロセスを重んじ、創価学会などとの関係を見直せば組んでいける」と語り、将来の連携の可能性を示唆した。

また、「村山首相には(さらに)数か月から半年は政権を続けてもらいたい。橋本政権が誕生した場合も、さきがけは与党内に残るべきだとの意見が党内に多い」と述べた。《読売新聞》

【高速増殖炉原型炉もんじゅ】漏れたナトリウムは数トン

起動試験中の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の高速増殖炉原型炉もんじゅ(出力28万キロワット、敦賀市)で8日夜、配管から二次冷却系ナトリウムが漏えいし原子炉を手動停止した事故で、動燃は9日朝から本格調査に乗り出した。

動燃は事故後、大森康民もんじゅ発電所長を本部長とする緊急対策本部を設置。これまでの調べで数トンのナトリウムが漏れたとみられるほか、配管を納めた部屋で火災報知機が作動してから1分後、検知器からナトリウムの漏れを示す警報が出ていたことが分かった。

福井県は同日午前、動燃の須田忠義副理事長を県庁に呼び、「もんじゅの安全確保の根本にかかわる重大な事故で、極めて遺憾」と強く抗議。徹底的な原因究明とともに、来年6月以降に本格運転を始めるとした試験スケジュールを全面的に見直すよう要請した。

もんじゅでは9日午前2時ごろ、空気ボンベを装備した作業員数人が現場に入ったところ、配管下のステンレス張りの床に、酸化したナトリウムが散乱しているのを確認したが、漏えい個所は分からなかったという。

対策本部は現在も現場に充満している白煙が消え次第、漏れたナトリウムの回収や漏えい個所の特定など、詳しい事故の原因を調べるとしている。

また、福井県は事故の第一報が発生後約1時間もかかっていることを重くみており、「発生直後から事故の意識はあったはずで、その前後には速やかに連絡があるべきだった」と批判した。これに対し、動燃は「地元に大変な迷惑を掛け申し訳ない。早急に原因を究明し、信頼の回復に努めたい」と陳謝した。

もんじゅは、関係者が「高速増殖炉のアキレスけん」と指摘したナトリウム漏れを実証する形となっただけに、今後は炉本体の信頼性に疑問の声も上がりそうだ。《共同通信》

【河野洋平外相】難民越冬資金拠出へ

河野洋平外相は9日午前(日本時間同日夜)、ロンドンで開かれているボスニア和平履行会議の2日目の会合で、難民の越冬資金として総額約2000万ドル(約20億円)を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの国際機関に拠出することを表明した。

旧ユーゴスラビア紛争では、300万人以上の避難民、難民が発生したと言われ、冬季を迎えて厳しい生活を余儀なくされているため、越冬問題が繋急課題となっていた。

2000万ドルの内訳はUNHCRの難民冬季支援計画に900万ドル、赤十字国際委員会(ICRC)の緊急援助活動に470万ドル、世界食糧計画(WFP)の緊急食料援助に450万ドルなど。

日本は旧ユーゴ紛争の難民支援に関し、これまで1億8000万ドルを拠出している。また、外相はボスニアで来年予定されている大統領、議会などの選挙に対し、選挙監視要員の派遣を含む人的、財政的貢献を果たしていく考えを明確にした。《共同通信》

【福岡国際女子柔道大会】第1日

アトランタ五輪日本代表の第二次選考会を兼ねた第13回福岡国際女子柔道大会第1日は9日、福岡市の福岡国際センターで4階級を行い、72キロ超級は重量級のエース、阿武教子(明大)が決め手を欠く試合運びながら二宮美穂(日体大)に優勢勝ちし、大会3連覇を果たした。

世界チャンピオンの曺敏仙(韓国)ら強豪のそろった66キロ級は、クラウディア・ズビア(オランダ)が初優勝。日本勢は新鋭の一見理沙(茨城・土浦日大高)、松尾徳子(横浜そごう)が健闘し、ともに3位に食い込んだ。

72キロ、61キロ級は吉田早希(筑波大)、杉村英子(ミキハウス)がそれぞれ決勝に進出したが、外国人選手の力に屈し、日本勢の優勝は1階級にとどまった。《共同通信》



12月9日のできごと