平成2522日目
1995/12/04
この日のできごと(何の日)
【創価学会・秋谷栄之助会長】宗教法人法改正を批判
宗教法人法改正案を審議している参院宗教法人特別委員会(倉田寛之委員長)は、4日午後も引き続き参考人質疑を行い、創価学会の秋谷栄之助会長、善隣教の力久隆積教主、山口広・全国霊感商法対策弁護士連絡会事務局長の3人から宗教法人法改正案について意見を聞いた。
秋谷氏は改正案反対の立場から「背景にあるのは次期総選挙対策であり、対立政党の支援団体を攻撃しようとする党利党略は明らか。オウム(真理教)事件の再発防止を願う国民への背信行為だ」と述べ、改正を推進する政府与党の姿勢を厳しく批判。また旧公明党など政党の人事、財政、政策への関与、介入や献金についても否定した。
宗教法人審議会の委員だった力久氏も改正案に反対を表明、審議会運営について「宗教界代表の11人中7人が反対だった。反対意見が大方だった」と述べ、報告書の取りまとめ方に疑問を呈した。一方、山口氏は「宗教法人の財政、運営はブラックボックスの中だ」として改正の必要性を主張した。
自民、社会、共産各党委員は「宗教団体の政治活動には限度がある」などと、創価学会の政治活動についてただした。これに対し秋谷氏は「国家権力を使って布教しない、国家に特権を求めない、支持する候補者には宗教的中立を求める」との学会の原則を挙げ、節度ある政治活動を展開していると強調した。
また池田大作名誉会長の役割を「信仰の指導者で、教義を根本に会員の激励や講義を担当している」と説明。与党が池田氏の参考人出席を要求したことに触れ「参考人の人選基準が決まる前から池田名薔会長を名指しするなど、政治的意図を持った異常な言動は良識の府には程遠い」と強く反発した。
このほか秋谷氏は「村山富市首相も、必要とあれば再改正もあると明言、第二、第三の管理強化を目指そうとしている。信教の自由を侵害し、不幸な過去の歴史を繰り返す危険な動きで、「宗教団体の国家管理を狙う意図が隠されている」と、政府の姿勢を批判した。《共同通信》
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【山口敏夫衆院議員】今週中に逮捕へ
旧東京協和、安全の2信用組合の乱脈融資事件で東京地検特捜部は4日、2信組から約27億円を不正融資させた背任の共犯容疑で、任意取り調べに応じなかった元労相山口敏夫衆院議員(55)=旧埼玉2区、新進党離党=の逮捕状を東京地裁に請求、逮捕許諾を衆院に求める手続きに着手した。
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政府は4日午後、旧2信用組合の不正融資事件に絡む背任容疑などで、元労相の山口敏夫衆院議員(55)=新進党を離党、無所属=に対する逮捕許諾要求書が東京地裁から提出されたのを受けて、持ち回り閣議で衆院に対し逮捕許諾請求を行うことを決定、土井たか子衆院議長に文書で請求した。
衆院は同日夜、議院運営委員会(谷垣禎一委員長)理事会を開いて日程を話し合い、5日午後の議運送で、山口氏の身上弁明を聴取した上で取り扱いを協議することを決めた。
自民党は同理事会で6日の衆院本会議での採決を提案、山口氏が所属していた新進党も今のところ許諾に反対していないため、早ければ6日の衆院本会議で許諾を議決、今週中に山口氏逮捕へ進むのは確実だ。
山口氏は4日午後、谷垣委員長に電話し「議運委で一身上の弁明をする機会を与えてほしい」と伝えてきた。 議運委理事会では①5日午後1時半から議運委を開き、秘密会とした上で宮沢弘法相、則定衛刑事局長から逮捕容疑の説明を受けた一後、各党が質疑を行う②質疑後、山口氏から15分程度の身上弁明を聴く③秘密会終了後、6日以降の審議の進め方を決める−との段取りを合意した。
国会議員に対する逮捕許諾請求は、昨年3月のゼネコン汚職で、あっせん収賄罪に問われた中村喜四郎元建設相(公判中)以来で、2年連続、戦後16件目。 逮捕許諾については、本会議で出席議員の過半数の賛成により逮捕が認められる。これまでの例では、逮捕許諾請求が国会に提出された翌日に本会議で許諾を決定したケースもあるが、中村被告の場合には4日を要した。
しかし、背任に問われている山口氏は直接、議員の職務権限にかかわる容疑内容ではない上、ことし3月に新進党をすでに離党しており、同党も「淡々と対応する」(議運委理事)考えであることから、許諾をめぐる与野党の激しい対立はなく、スピード許諾となりそうだ。《共同通信》
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村山富市首相は4日夕、山口敏夫衆院議員の逮捕許諾請求を閣議決定したことに関連し「まだ事件がどうなるのか分からないが、国民の政治不信につながるから議員として、きちっとした態度でないといけない。私は、こういう不正は許さないという態度でやっている」と述べた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・村山富市首相は4日、母校の明治大が後半のロスタイムに早大のトライを許して逆転負けした早明ラグビーの話題をびどり。「(テレビ中継を)見ていたが、押されっ放しだったので、途中で切ってしまった」とか。最後まで試合を捨てなかった早大に栄冠が輝いたことに引っかけ、記者団が「幅広い勢力結集もあきらめずにやるか」と社会党の新党問題に水を向けると、「そうそう、やらねばいかんね」。新党結成は来年1月19日の大会が一応のタイムリミット。社会党の看板書き換えという結果に終わらせない「逆転トライ」の秘策あり?
○・・・自民党の亀井静香組織広報本部長はこの日、自民党本部で講演、12月に予定される新進党の党首公選を「公選の『せん』の字は銭の『せん』だ」と批判した。「1000円払えば山口組も投票できると言うが、しっかり活動している党員と、郵便局でただ1000円払った人とが同じ権利というのは『開かれた党』という言葉を取り違えている」とバッサリ。「そういう党が皆さんの税金による公費助成を受けるのはおかしい。政党政治を冒とくしている」。女性党員を前にした講演だっただけにソフトムードの語り口に努めたようだが、内容のボルテージは上がる一方。《共同通信》
【オリックス・長谷川滋利投手】大リーグを希望
オリックスの長谷川滋利投手(27)が4日、神戸市西区の球団合宿所で行った契約更改交渉の席で、米大リーグ行きを井箟球団代表に強く訴えた。同投手は昨年の契約更改交渉でも大リーグ行きを訴えており、今回は「これまでより具体的に話を進めていきたい」という。
井箟代表は既に「現在の日米間の協約では大リーグ「入りは無理」との見解を示している。どのような方法で話を進めるかについて長谷川は「それはまだ言えない」と明言を避けたが、代理人を挟んだ交渉はしないという。《共同通信》