1995 平成7年12月3日(日)

平成2521日目

平成7年12月3日(日)

1995/12/03

【韓国・ソウル地検】全斗煥元大統領を逮捕

1979年12月の粛軍クーデターでソウル地検特捜本部は3日、当時、韓国軍保安司令官として軍の実権を握った全斗煥元大統領(64)を帰郷先の慶尚南道陜川の親類宅で軍刑法の反乱首謀容疑などで逮捕した。検察は直ちに全元大統領をソウル近郊の安養矯導所(刑務所)に収監して取り調べ、クーデターの真相究明に乗り出した。

11月16日の盧泰愚前大統領の収賄容疑での逮捕に続き、わずか約半月で大統領経験者が相次いで逮捕される異常な事態となった。金泳三政権の「過去の清算」への強い決意の表れで、盧前大統領の秘密政治資金事件と合わせ旧政権人脈の与党離れを加速させ、来春の総選挙に向け韓国政局の激動は必至だ。

この日の逮捕で全斗煥、盧泰愚の両軍人出身政権の“ルーツ”ともいえるなぞの多い同クーデターに初めて本格的な捜査のメスが入った。軍部による一連の権力掌握過程で起きた80年の光州事件などの真相が、どこまで解明されるか注目される。

全元大統領は、朴正煕大統領の暗殺で国内の緊張が高まっていた79年12月12日、当時の盧泰愚第九師団長らと共謀、軍の主導権を掌握するため崔圭夏大統領代行の裁可を得ず鄭昇和・戒厳司令官兼陸軍参謀総長を不法逮捕し軍事反乱を起こした疑い。軍の指揮系統を無視して兵力を動員、国防省や首都警備司令部などを占拠したなどの容疑もある。《共同通信》



【村山富市首相】「新勢力について検討の場を」

村山富市首相は3日夜、都内のホテルで新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事、横路孝弘前北海道知事と新党問題について意見交換した。

3氏は、次期総選挙前には自民、新進両党に対抗し得る新しい政治勢力の結集が必要との認識で一致。首相は「新しい政治勢力についての検討の場を設けよう」と述べ、新党結成を前提にせず、いずれの政党にも主導権のない「日本の進路を議論する場」を年内にも設置したいとの考えを表明、横路氏は賛意を示した。

首相は、先に提唱した「円卓会議」構想に、さきがけが参加しないことから、もっと緩やかな協議の場の設置に軌道修正したものとみられる。首相は「武村正義さきがけ代表(蔵相)とも相談したい」と述べたという。

さらに、首相は1月19日結党大会という社会党の日程について「決めたことはやるだろう」としながらも「思いは同じでも行動が一緒になれないことを心配していた」(横路氏)と、他の勢力が合流できない現状に懸念を示したという。その上で、「社会党とは別にいろいろな人の意見を聴きたい」と、首相独自に努力結集の道を模索する考えを明らかにした。

この日の会談は、鳩山、横路両氏らでつくる政治集団「リベラル・フォーラム」としての意見を聴くのが目的。首相は今後も「リベラル東京会議」や新党さきがけなどの各政治勢力と会談を重ねる意向だ。《共同通信》

【新党さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】新進党の一部とも協力

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は3日のフジテレビとテレビ朝日の番組で、新しい政治勢力結集の在り方について「新進党の党首選は大変興味深い。新進党がごたごたしているので、われわれと協力できないか呼び掛けができるようにしたい」と述べ、社会党だけでなく、自民、新進両党の一部を巻き込んだ結集が必要との考えを表明した。

同時に、鳩山氏は「そのためには村山首相に長く腰掛けてほしい。時間がいる」と強調し社会党の単独新党に対しては「看板の掛け替えと言われると厳しい情勢になる」と指摘する一方で、「社会党の50年が素晴らしかったら新党に行く必要はない。そうでない部分がどこにあるか国民に示すことができれば、単なる看板の掛け替えとは思わない」とも述べ、社会党が新党に移行する場合には50年の総括が不可欠との認識を示した。《共同通信》

【PL・福留孝介内野手】日生入り確実に

近鉄がドラフト1位に指名した大阪・PL学園高の福留孝介内野手(18)は3日、大阪府富田林市のPL教団内で近鉄との3度目の入団交渉に臨み、席上、近鉄側からの質問に答える形で社会人野球の日本生命入りの意思を伝えた。近鉄側からトレードを条件にした提案が出たこともあり、正式に入団拒否を表明するまでには至らなかったが、日生入りは、これで確実となった。

近鉄は、河西チーフスカウト、堀井スカウトとともに最初の交渉に続いて筑間球団社長、佐々木監督が説得に当たった。しかし、福留側は今後、交渉の席に着く予定がないことを示唆し、竹中野球部部長が同日、日生・早瀬監督に連絡を取り、この日の交渉内容を伝えて内定通知を受けている日生入りの準備を開始したことから、近日中に近鉄に対して正式な断りを入れるとみられる。

交渉の席上、近鉄側から野球協約に抵触する疑いがあるトレードを条件とする提案が出たが、福留は交渉終了後、約30分後に臨んだ会見で「近鉄側の誠意は感じました。考える時間は取ると思いますが、僕の中での日本生命という気持ちは変わらない」と明言した。交渉後に福留の会見内容を伝え聞いた筑間球団社長は「しょうがない。でも、門戸を開けて待っていますよ。交渉権は放棄しない」と話した。《共同通信》

【ゴルフ・尾崎将司選手】2年連続賞金王

日本シリーズ日立カップ最終日(3日・東京よみうりCC=7022ヤード、パー72)尾崎将司が通算16アンダー、272で逆転優勝し、今季5勝目。ツアー通算74勝、後援競技などを含めると通算93勝となった。優勝賞金3000万円を加算した今季の尾崎将の獲得賞金額は1億9231万9800円。現在賞金ランキング2位の東聡が残るツアー1試合で優勝してもこの金額を上回ることはできず、尾崎将の2年連続9度目の賞金王が決まった。

首位と1打差の2位でスタートした尾崎将は前半、3連続バーディーを奪うなどスコアを伸ばし、結局6バーディー、2ボギーの68で回り、前日トップの中島常幸に競り勝った。中島は71で、この日67で回った森茂則と並んで2打差の2位。逆転賞金王の望みを絶たれた東は、通算11アンダー、277の4位だった。《共同通信》

【福岡国際マラソン】ルイス・ドスサントス選手が初優勝

アトランタ五輪の代表選考会を兼ねた第49回福岡国際マラソンは3日、福岡市の平和台陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースに外国招待10選手を含む133選手が参加して行われ、31歳のルイス・ドスサントス(ブラジル)が2時間9分8秒で初優勝した。

雨の中、ドスサントスとアントニオ・セラーノ(スペイン)、大家正喜(佐川急便)の優勝争いは競技場内まで続いたが、残り100メートルでドスサントスがスパートしてセラーノを抜き、ゴールに飛び込んだ。2位のセラーノは2時間9分32秒、大家は2時間9分33秒で3位に入った。

日本選手が2時間10分を切ったのは、1991年2月の別大毎日マラソンでの森下広一(旭化成)以来、4年10カ月ぶり。《共同通信》

【IOC・サマランチ会長】来日

国際オリンピック委員会(IOC)のホアン・アントニオ・サマランチ会長が3日、来日した。同会長は4日から長野県軽井沢町のホテルで始まるIOC理事会に出席した後、7日に北國新聞社の招きで石川県を訪れ、金沢市内で講演会や歓迎レセプションに臨む。

1990年のIOC総会(東京)以来の日本での開催となる理事会では、長野冬季五輪組織委員会が2日目の5日に大会準備状況を報告。この中でIOCから要請されていたスノーボード実施の意向を表明し、スーノーボードの追加実施が正一式に決まる。理事会ではマーーケティング問題も討議される。《北國新聞》



12月3日のできごと