1995 平成7年11月25日(土)

平成2513日目

平成7年11月25日(土)

1995/11/25

【サッカー日本代表・加茂周監督】続投決定

日本サッカー協会は25日、東京都内の同協会内で記者会見し、日本代表の監督に留任するよう要請していた加茂周監督(56)から受諾を得たと発表した。

会見に同席した加茂監督は「長沼会長からぜひ続けてほしいという話があってきのう決心した。熱心に言っていただいて(辞任の決心が)変わった」といったんは漏らした辞意の撤回理由を話し、「まだ一度も果たしていないワールドカップ(W杯)出場の第一号を日本人でやりたい。チャンスを与えてくれて感謝している。ベストを尽くしたい」と述べた。

任期は1998年のワールドカップ(W杯)フランス大会までで、前年に予定されているアジア予選で負ければ打ち切りとなる。《共同通信》



【Jリーグ・ニコスシリーズ】最終節

Jリーグ・ニコスシリーズ最終節(25日・平塚競技場ほか=7試合)浦和レッズの福田が横浜フリューゲルス戦で1得点を挙げて通算32ゴールとし、スキラッチ(ジュビロ磐田)を抜いて単独で日本人初の得点王に輝いた。試合は浦和が2−1で勝った。

川崎とチャンピオンシップ(30日、12月6日)で対決するサントリーシリーズ勝者の横浜マリノスは3−0で鹿島アントラーズに快勝した。2位の名古屋グランパスは延長の末、磐田に1−2で敗れた。《共同通信》

【セアカゴケグモ】240匹に

大阪府高石市の埋め立て地で毒グモの「セアカゴケグモ」が見つかった問題で、大阪府環境衛生課などは25日、高石市内で行った駆除と生態調査で、小学校で1匹、幼稚園で約10匹など計約150匹を見つけた。これまでに見つかった合計数は約240匹。

高石市は、学校で見つかったことを重視、26日にあらためてこの小学校と幼稚園で駆除作業を行うとともに、関係者に注意を呼び掛ける。

同課によると、同日は市内を10地区に分けて調査したが、市西部の埋め立て地近くなど5地区の8カ所で生息を確認。大半は同市千代田の高石斎場周辺だった。このうち東羽衣小学校の中庭で1匹、高石斎場近くにある高陽幼稚園の花壇のブロックのすき間で約10匹見つかった。《共同通信》

【新進党党首選】公明系は自主投票

旧公明党の地方議員を中心とした「公明」(藤井富雄代表)の拡大中央委員会が25日午後、東京都新宿区の公明会館で開かれた。来賓としてあいさつした新進党の石田幸四郎副党首は、12月の「党首公開選挙」への対応について「新進党として公明の皆さんにだれを頼むとお願いすべき筋合いのものではない。自主的な投票行動によって新しい党首を選んでいくものだ」と述べ、旧公明党ブロックとしては自主投票で臨む考えを初めて表明した。

「公明」の藤井代表も「公明としては厳正中立でいきたい。党員が(公開選挙に)参加するか、だれに投票するか、党員の判断に任せたい」と述べ、特定の候補者を支持しない方針を強調した。

中央委では、公明の新進党合流の時期について「次の衆院選が終わって政局が安定した時期」との従来方針も確認した。《共同通信》

【大相撲九州場所】14日目

大相撲九州場所14日目(25日・福岡国際センター)横綱貴乃花と大関若乃花が2敗をキープし、優勝は2人に絞られた。千秋楽でともに勝つかともに敗れると、幕内では史上初の兄弟による優勝決定戦が実現する。貴乃花が優勝すれば4場所連続12度目、若乃花だと16場所ぶり2度目となる。

貴乃花は関脇魁皇を豪快な左下手投げで下し、若乃花は厳しい攻めで大関武蔵丸を寄り切った。武蔵丸は5敗目。大関貴ノ浪は旭道山を小手投げで倒して9勝目。関脇武双山は攻め込みながら湊富士に引き落とされて負け越した。関脇琴錦は11日目から4連敗。十両は大飛翔と和歌乃山が10勝4敗。《共同通信》

【PL・福留孝介内野手】意思変わらず

近鉄は25日、ドラフト会議で7球団競合の末に交渉権を獲得したPL学園高の福留孝介内野手と第一回の入団交渉を行ったが、福留は態度を保留し、入団かどうかの正式表明は次回以降に持ち越された。次回の交渉日は未定。

近鉄は、大阪府富田林市のPL教団施設に筑間球団社長、佐々木監督、河西チーフスカウト、板東スカウトら6人という異例の陣容で訪問。応対した福留本人と父景文さん、竹中野球部長に指名のいきさつなどを説明し、説得に当たった。

しかし約1時間15分の話し合いで、近鉄側は契約金など具体的な条件の提示には至らず、獲得への熱意を伝えたにとどまった。福留は交渉後「(日本生命入りの意思は)変わりありません」と決意の固さを示し、交渉は今後も難航が予想される。《共同通信》

【沖縄県・大田昌秀知事】「目に見える基地縮小策を」

沖縄県の大田昌秀知事は25日、「沖縄米軍基地問題協議会」の初会合で(1)目に見える基地の整理・縮小策の促進(2)日米地位協定の見直し(3)騒音防止協定の早期締結ーなど5項目の要望を提示、政府はこれを受け、週明けから外務省と防衛庁を軸に具体的検討に着手する。村山富市首相は協議会終了後、野坂浩賢官房長官に対し「沖縄県民の目に見える形で具体化に取り組んでほしい」と指示した。

政府と米国、沖縄県の協議会が具体策づくりに始動したことで、米軍基地問題の取り扱いは新たな段階に入った。しかし、米側は「在日米軍4万7000人体制」堅持を主張、沖縄県の立場と依然として大きな隔たりがあるため、首相は苦しい対応を迫られよう。

沖縄米軍基地問題協議会の第1回会合は25日午前、首相官邸で開かれ、20日に発足した日米特別行動委と並行して1年をめどに結論を出す方針を決めた。《共同通信》

【アイルランド】離婚容認派、小差の勝利

憲法の離婚禁止条項撤廃をめぐるアイルランドの国民投票は25日夜までの開票作業の結果、接戦の末に賛成票が反対票を小差で上回り、政府などの離婚容認派が勝利した。

国営テレビによると、開票結果は集計のやり直しを経て、賛成81万8852票(50.3%)、反対80万9728票(49.7%)と確定した。得票差はわずか9124票だった。小差で敗れた反対派は、国民投票の進め方が「公平ではなかった」として法廷闘争に訴える動きを見せているが、離婚禁止条項は近く憲法から削除され、今後は4年間の別居を経て協議離婚と再婚が可能になる。ブルートン首相は「小差でも結果は明らか」と述べ、勝利宣言した。

アイルランドは国民の約95%がカトリック教徒。欧州連合(EU)加盟国の中で離婚が憲法で禁止されているのはアイルランドだけで、政府と与野党は「政教分離は近代国家の必須条件」と主張、「憲法で個人の選択の自由を奪うべきではない」と撤廃を支持した。

これに対し、カトリック教会は「離婚容認は家族の崩壊を助長する」と猛反対。ローマ法王やマザー・テレサらの支援を得て、全面対決の姿勢を打ち出していた。

アイルランドでは1986年にも離婚をめぐる国民投票が行われ、撤廃反対派が勝利した。今回は政府、与野党の足並みがそろったことに加え、聖職者の不祥事が続くなどして国民の教会離れも進行。また、約8万組の夫婦が別居しており、再婚の権利を求める声が都市部で高まっていた。《共同通信》

【オウム真理教・麻原彰晃被告】「松本でサリンの効き目試す」

死者7人、重軽症者44人を出した昨年6月27日の松本サリン事件で、オウム真理教教祖の麻原彰晃被告(40)=殺人罪などで起訴=が事件の約1週間前、自室に幹部4人を呼び、「サリンの効き目を松本で試す」と噴霧実行を直接指示、役割分担も自分で決めていたことが、25日までの幹部被告らの供述で明らかになった。

検察側は、こうした調書を基に、来年1月以降審理入りする同事件の各被告の公判で、麻原被告の立案、指揮による組織的な犯行を詳細に立証する見通しだ。

幹部らの供述によると、諜議が行われたのは昨年6月20日ごろ。山梨県上九一色村の教団施設「第6サティアン」にある麻原被告の部屋に村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=と元幹部中川智正被告(33)=殺人罪などで公判中、同遠藤誠一被告(35)=同、幹部新実智光被告(31)=殺人罪などで起訴=の4人が集められた。

麻原被告は4人を前に「効き目を試すために松本にサリンをまく」と通告。どこにまくか意見を求められた村井元幹部は「警察署に」と提案したが、麻原被告の考えで裁判所にまくことが決まった。

麻原被告は「噴霧器は村井が担当しろ。ミラレパ(新実被告)は補助を担当しろ」と指示。さらに「サリンをまいている時、邪魔が入ったら困るから武道の心得のあるシーハ(T被告=殺人罪などで起訴)とウパーリ(中村昇被告=同)を連れて行け。噴霧車の運転は端本(悟被告=同)がやれ」と実行者を自分で指名していったという。《共同通信》

「麻原(被告)が気にしていたのは信者の数と金庫の中だけ」。警視庁に逮捕されたオウム真理教の幹部や信者の一部は教祖の麻原彰晃被告の幼稚なうそや教団内での赤裸々な姿について話している。信者らの25日までの供述から原被告の実像を追った。

麻原被告は毛沢東やヒトラー、レーニンなど大勢の人間を従えた歴史上の人物を好み、自らを重ねていた。エジプトへ行った際は「自分はここ(カイロ)に住んだことがある」と口走り、ピラミッドを指さして「これは自分の墓だ」と言い張ったという。

難解な仏教用語を駆使し、あたかも見てきたかのように死後の世界を語った。だれも見ていないのだから、だれも反論できなかった。

教祖のカリスマ性の核心は、巧みな人心掌握術だった。教団創設期には10人ほどの出家信者に「君たちがたとえ下向(一般社会に戻る)しても私にその責任がある。だから君たちの面倒はずっと見る」説明、信者はその“寛容な心”に目頭が熱くなったという。

弟子との一対一の関係を重視し、会話も内容をよく記憶していた。信者は「尊師はいつも自分のことを見てくれている」という気になったという。

説法で人をほめるとそれをテープに録音し1週間以内に本人に届けさせる周到さ。こうして自尊心をくすぐられると、現世にない何かを求めてオウムに来た信者は次々に教祖への忠誠を誓った。さらに教団のバッジのプルシャを七段階に色分けして向上心をあおり、教祖の意思が徹底するよう軍隊式の組織もつくった。

「お前はいつか事故を起こす」と信者に“予言”。その信者が実際に過労と睡眠不足から交通事故を起こすと「超能力」で予言が当たったと吹聴し神秘性を高めようとした。だが予言が外れると、何も言わず、みなが忘れるのを待った。

静岡県富士宮市の教団総本部が完成し生活の場ができたため、エビなどの好物を食べ過ぎて体調が悪化しても「弟子たちのカルマ(悪業)がたまって太った」と強弁。さらに「自分は余命いくばくもない。がんだ」などといい、弟子たちの危機感をあおり、最後まで勢力拡大とお布施集めに熱中したという。《共同通信》



11月25日のできごと