1995 平成7年10月31日(火)

平成2488日目

平成7年10月31日(火)

1995/10/31

【正力松太郎賞】オリックス・イチロー外野手

プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られることしの「正力松太郎賞」は31日、東京都内のホテルで選考委員会が開かれ、2年連続でオリックスのイチロー外野手(22)に決まった。ファン層を拡大して観客動員に貢献するなど、球界の人気を底上げしたことが受賞理由となった。

19回目を迎える同賞で連続受賞は初。2度目の受賞は4人目。イチローは昨年、巨人・長嶋監督とともに初の2人同時受賞している。

表彰式は11月1日の「プロ野球コンベンション」で行われ、金メダルと副賞500万円が贈られる。選考委員は池田恒雄(ベースボールマガジン社会長=座長)、西本幸雄、鶴岡一人、川上哲治(以上野球評論家)田口雅雄(野球ジャーナリスト)の5氏。

オリックス・イチロー選手 いつも(僕がもらって)いいのかなと思ってしまう。うれしさよりも、戸惑いの方が大きい。ことしは数字だけ見ればいいかも知れませんが、細かいプレーにはまだまだ反省すべき点がたくさんある。来年もみんなが球場に足を運びたくなるようなプレーをしたい。《共同通信》



【ダイエー・石毛宏典内野手】年俸1億円減で契約更改

ダイエーは他球団に先駆けて31日、福岡市内の球団事務所で石毛宏典内野手、秋山幸二外野手、松永浩美内野手の2億円プレーヤー3選手が契約更改交渉を行い、石毛が球界史上最高となる1億円ダウンの年俸1億円で更改するなど、それぞれ大幅減額で更改した。昨年の契約更改では優勝を前提に年俸を大幅アップしたが、優勝どころか18年連続Bクラス、5位に終わったことから異例の緊縮更改となり、2億円プレーヤーは消えた。

野球協約によると、選手の年俸は25%を超えて減額されることはないが、本人の同意があればこの限りではないとしている。

フリーエージェント(FA)でダイエーに移籍した石毛だったが、今季は控えが多く52試合で打率2割、1本塁打、11打点とプロ15年で最悪の成績。「年俸は1億円です。現役にこだわることを大事にしてもらった。来年も1億円もらって現役をできるというふうに考えたい」と来季への意欲を示した。

FA資格を持つ秋山は打率2割6分7厘、21本塁打、66打点。「サインはした。FAは(行使)していない。納得している」と言い、4800万円減の年俸1億9200万円。

また、87試合で打率2割3分8厘、3本塁打、21打点と不振に終わった松永は2割5分減の年俸1億6500万円でサイン。「来年もう一度、自分に気合を入れ直してやる」と開き直った表情だった。(金額は推定)《共同通信》

【村山富市首相】宗教法人法改正「今国会で成立を」

衆院は31日午後の本会議で「宗教法人に関する特別委員会」の設置を連立与党と共産党の賛成で議決した後、宗教法人法改正案の趣旨説明、質疑を行い、今国会の焦点である同法案の本格質疑がようやく開始された。

村山富市首相は答弁で「宗教法人法が社会の変化などにより実情にあわなくなっており、国民からも見直しを図るべきだとの声が高まっている。必要最小限の改正案を提出した」とした上で「ぜひともこの国会で成立させていただきたい」と述べた。東京地裁のオウム真理教解散命令について首相は「今後この決定が確定されれば大きな意義がある」との考えを示した。

同教団への破壊活動防止法適用問題で首相は「(適用は)準司法的色彩が強いが行政処分でもあり首相にも責任がある」とした上で、「国民の基本的人権にも重大なかかわりを持つので、法務当局に対し厳正、慎重に対処するよう意見を伝えている」と述べ、慎重姿勢をあらためて示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・江藤隆美総務庁長官は31日午前の閣議後の記者会見で「ある日、突然に首相になった人に万全を求めても無理だ。帝王学を学んでないんだから」と、同情とも皮肉ともつかぬ首相論。首相が閣僚懇談会で、オウム真理教への破壊活動防止法適用をめぐり「なかなか難しい」とこぼしたのを受けた発言。もっとも江藤氏はすぐに「村山富市首相の国会答弁が一番上手。生臭くないし、職務を誠心誠意こなしている」とフォロー。最後は「今までの首相は派閥のことを考えて成仏してなかったが、首相は後に欲がない」と、自民党の首相が強欲だったと言わんばかり。

○・・・新進党の渡部恒三政務会長はこの日の記者会見で、宗教法人法改正案をめぐり自民党から国会の会期延長論がチラホラ出ていることについて「55年体制では、与党が延長を言えば国会は2、3日止まった。審議に入る前に延長を言い出すのは、非常に不見識だ」と批判。その上で「相撲に例えれば、まだ立ち合っていない状態。取り組みの前に土俵を広げる話をするのはフェアプレーではない」とまくし立てた。もっとも、党利党略が先行した与野党双方の勝負に、国民から“物言い”がつくことはあまり気にしない様子。《共同通信》

【オウム真理教・麻原彰晃被告】解散命令に不満

オウム真理教教祖の麻原彰晃被告(40)の弁護人の横山昭二弁護士は31日、共同通信に対し、東京地裁の教団解散命令について、同被告が非常に厳しい表情で「不満だ」と漏らしたことを明らかにした。

同弁護士はこの日、警視庁で麻原被告と約20分間接見。大半を解散命令の決定文朗読に費やしたという。同被告は教団が提出した陳述書などに教団に不利益な点が書かれ、決定文に使われていたことについて「何だ。上祐(史浩被告)はそんなことを書かせたのか」「そんなことを書いていたんだったら負けるに決まっている」と怒ったという。

横山弁護士によると、解散命令について教団は即時抗告をする方針で書面も準備しているが、手続きについては、11月1日にあらためて麻原被告と接見してから進めたい、としている。同被告は「教義、信仰を具体的に実践する場として教団を防衛しなければならない。教団を命をかけても守りたい」と以前から話しているという。

麻原被告が「必要があるときは自主解散をしてもよい」と承諾していたことについて同弁護士は「いろいろ手を尽くした結果、やむを得ない場合の次善の策としての話だ」と説明。現時点では同被告は教団の解散を考えていない、と強調した。

また、初公判では麻原被告が白色のクルタ(宗教服)を着て出廷することがほぼ決まっていたことも明らかにした。《共同通信》



10月31日のできごと