平成2482日目

平成7年10月25日(水)

1995/10/25

【オウム裁判】麻原彰晃被告、弁護人を解任

地下鉄サリン事件など6事件で殺人罪などに問われ、26日に東京地裁で初公判が開かれる予定だったオウム真理教教祖の麻原彰晃被告(40)が25日、私選弁護人の横山昭二弁護士(67)=大阪弁護士会所属=の解任届を同地裁に提出した。麻原被告の弁護人は横山弁護士1人しか選任されていなかったため、同地裁は初公判の期日を取り消した。

新しい弁護人が選任されても大量の証拠書類などを精査する必要があり、初公判は大幅に遅れることが予想されるが、同地裁関係者は「迅速に審理を進めるためにも、遅くとも年明けには初公判を開きたい」としている。

同地裁は26日午後にも麻原被告を呼んで、今後の弁護人選任などについて事情を聴く。既に指定されている第2回(11月2日)第3回(11月9日)の期日も取り消される見通し。

一連のオウム真理教をめぐる公判の中でも最大のヤマ場である麻原被告の初公判が取り消されたことは、急ピッチで進められるはずだった事件の全容解明に大きな支障となりそうだ。

横山弁護士は25日午後に同地裁で行われた初公判前の最終打ち合わせに出席し、その後麻原被告と警視庁で接見。午後5時40分になって麻原被告本人の署名と指印のある解任届が警視庁を通じて同地裁に提出された。解任の理由は「都合により」とされているだけで不明。

麻原被告は殺人罪など最高刑が懲役3年を超える罪に問われており、弁護人抜きでは裁判が開けないことが刑事訴訟法で定められている。同地裁の竜岡資晃・刑事所長代行は「迅速な裁判を目指してきた裁判所としては、このような事態になり誠に遺憾である」とのコメントを発表した。

麻原被告の弁護人をめぐっては同日午後、野崎研二弁護士=第二東京弁護士会所属=が、麻原被告の二人目の弁護人として選任届を出し、東京地裁で開かれた「打ち合わせに横山弁護士と一一同席した。しかし、野崎弁護士はその後、警視庁で麻原被告と接見し、選任届から約1時間半後の午後5時前に辞任届を提出した。横-山弁護士も解任されたため、弁護士が一人もいなくなった。

また麻原被告の妻松本知子被告(37)も24日に横山弁護士の解任届を出していたことが分かった。《共同通信》



【共産党・宮本顕治議長】4カ月ぶり公の場

共産党は25日午前、党本部で第4回中央委員会総会を開き、宮本顕治議長(87)は次期衆院選挙について「今国会終了後いつ行われても仕方ないが、村山富市首相はできるだけ政権に居座ろうとしているだけに確定的なことは言えない。いつ行われても全党が戦える態勢になっていることが決定的に重要だ」との考えを明らかにした。

宮本氏が公の場に姿を見せたのは6月の第3回中央委員会総会以来、4カ月ぶり。開会宣言後、着席のまま約3分間会議の進行について発言した後、B4版5枚の「冒頭発言」を正式発言に代わるものとして出席者に配布した。《共同通信》

【日米自動車業界】トップ会談物別れ

日米自動車業界のトップ会談が25日朝、千葉市内のホテルで開かれたが、自動車交渉の合意内容について実施状況を監視すべきかどうかで意見が対立し、会談は物別れに終わった。日本側が提案した業界トップ会談の定期開催についても合意できなかった。

日本側は「日米合意の監視は政府間の問題。日本の自動車メーカーが発表した活動計画は自主的な計画で、会談は監視の機会ではない」と日本の活動計画は約束ではないと、数値目標化をけん制した。

これに対し米側は「日米合意の実施状況の監視が米国自動車工業会の目的だ。政府にも消費者のためになるように政策面で干渉する」と反論し、「合意は得られなかった」(カード米自工会専務理事)という。定期開催についても「必要があれば会う」(岩崎正視日本自動車工業会会長)ということになった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は25日、東京・赤坂御苑で開かれた園遊会に出席。秋晴れの中、出席者との記念写真に応じるなど愛想を振りまいたが、記者団から感想を尋ねられると「全国から集まったいろんな人と話をしたよ」とそっけない答え。「だれが一番印象に残ったか」と質問しても、「そんなの分からんよ。だれがだれだか分からんから」と答えただけ。沖縄の米軍基地問題や宗教法人法改正問題など難問を抱える首相は上の空で、晴れ渡った秋空とは裏腹に、心は曇りがち?

○・・・この日午前、自民党の国会対策委員長室前を通った新進党の渡部恒三国会運営委員長に対して、自民党議員が「寄っていきませんか」と声を掛けたが、渡部氏は「李下に冠を正さずだ」と断った。この話が午後の与党と新進党との国対・国運委員長会談で話題となり、渡部氏が「55年体制時代は社会党の国対に立ち寄ったものだが」と言うと、村岡兼造自民党国対委員長は「別れた仲だからあんまり一緒になるとみんなに、また同じになると思われる」。渡部氏も「赤の他人ならいつでも声を掛けられるが、別れた夫婦は難しい」と応じ、「保保連合」と受け取られることをしきりに気遣った。《共同通信》

【秋の園遊会】1800人が出席

天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が25日、東京・元赤坂の赤坂御苑で、村山富市首相ら政府関係者、将棋六冠の羽生善治名人ら各界の功労者約1800人が出席して開かれた。春の園遊会が阪神大震災のため中止になり、園遊会の開」催は1年ぶり。

秋晴れの下、両陛下は皇太子ご夫妻ら皇族方とともに御苑内を回り、招待客と歓談。天皇陛下が「将棋は大きな大会の時は大変でしょう」と尋ねると、羽生名人は「対局が二日がかりになることもあり、体力の方も大変です」と笑顔で答えていた。

オウム真理教の教団施設がある山梨県上九一色村の渡辺勝美村長は、自治功労者として招かれた。皇族方から「大変でしたね」と声を掛けられ、渡辺村長は「全国から励ましをいただき、徐々に平和を取り戻しつつあります」と話していた。

阪神大震災の被災地、兵庫県の貝原俊民知事は「復興住宅の建設も始まり、一歩一歩復興に向かっています」と報告。陛下は「避難者のために努めて下さい」と励まされた。《共同通信》

【プロ野球・日本シリーズ第4戦】オリックス2−1ヤクルト

プロ野球日本シリーズ、ヤクルト−オリックスは25日、神宮球場で第4戦が行われ、3試合連続の延長戦の末、オリックスが延長十二回、2−1で初勝利を挙げて4連敗を免れ、対戦成績を1勝3敗とした。オリックスは九回に先頭の小川が左越え本塁打を放ち同点。延長十三回、先頭のD・Jが右へ決勝本塁打を打ち込んだ。

ヤクルトは五回に飯田の二塁強襲安打で先制したが、その後はオリックスの継投にかわされた。3試合連続延長戦は、1992年の西武−ヤクルトの第5−7戦以来2度目。試合時間4時間38分は、シリーズ史上二番目の長時間試合。《共同通信》

【米下院】沖縄問題で公聴会

沖縄問題で日米安保体制が揺れる中で、米下院外交委アジア太平洋小委員会は25日、沖縄問題など最近の日米関係に焦点を絞った異例の公聴会を開催。ナイ国防次官補(国際安全保障問題担当)は証言とその後の記者団との質疑応答で、沖縄米軍基地の整理・統合問題について「ペリー国防長官訪日の際、在日米軍を削減しないことを前提に、沖縄米軍基地の本土移転を含め同県民の負担軽減策を日本政府と話し合う」と述べ、基地の縮小ではなく移転を軸に対応する考えを表明した。

日米地位協定の改定については「日本政府も改定は不必要だと言っている」と明確に否定、運用改善の日米合意以上に踏み込まない意向を示した。

ナイ次官補は同時に、沖縄問題にもかかわらず日米同盟関係は安定しているとし、クリントン大統領が訪日して行う11月の日米首脳会談で、同盟関係の「決定的重要性」を再確認すると強調した。

アジア太平洋小委員会のビーライター委員長(共和党)も、日本がアジアでの「最も重要なパートナーである」と述べ、安保条約維持を支持する立場を表明した。

9月の沖縄駐留米兵による女子小学生暴行事件を契機に地位協定見直し、米軍基地の整理・統合・縮小問題が表面化する中で、米議会がこうした問題に焦点を当てた公聴会を開いたのは初めて。《共同通信》



10月25日のできごと