平成2078日目

平成6年9月16日(金)

1994/09/16

【米・アップル】マックのライセンスを開放

米大手パソコン・メーカーのアップルコンピュータは16日、同社の基本ソフト(OS)であるマッキントッシュ・システム(マック)のライセンス生産を他のパソコン・メーカーに供与する方針を明らかにした。独自に開発したOSの門戸を開放することで、低迷しているパソコン市場でのシェア(市場占有率)回復を図るのが目的。アップルが創業以来踏襲してきたOS独自路線の放棄となり、今後の業界の提携関係にも影響しそうだ。

ライセンス生産の相手先は未定だが、当初のライセンス供与は米国外のメーカーとなる見込み。業界では、富士通、イタリアのオリベッティ、ドイツのモビウスの名が挙がっている。アップルはパワーPCのRISC(縮小命令セットコンピューター)型マイクロプロセッサーも順次ライセンス生産を認める方針だ。

アップルはマッキントッシュの発表以来、大きなシェアを占めていた。他社のライセンス生産を認めず、利益を独占してきたが、マイクロソフトが独自のOSであるウインドウズを、IBMがOS2を相次いで開放したことからシェアはじり貧状態に陥っていた。《共同通信》



【日本サッカー協会】「自殺点」を「オウンゴール」に変更

日本サッカー協会は16日、味方が自陣のゴールに入れてしまった得点についての表記をこれまでの「自殺点」から「オウン・ゴール」に変更すると発表した。

今後、同協会主催の試合の記録などでは新名称を使う。同協会広報室では「来月には広島アジア大会を控え、否定的な表現だったのを、世界的に使われている一般的な表現に変えた」と説明。17日に行われるJリーグ・ニコスシリーズ第11節から新名称が適用される。《共同通信》

【大相撲秋場所】6日目

大相撲秋場所6日目(16日・両国国技館)2大関が平幕に敗れる波乱。武蔵丸は、長い相撲の末に琴錦に押し出されて2敗目。優勝争いのトップから早くも2差となり、場所後の横綱昇進が厳しい状況。貴ノ浪は、琴稲妻のもろ差しの速攻に初黒星を喫した。大関若ノ花は、新小結浜ノ島を押し倒し、大関貴ノ花は剣晃を寄り切って全勝守った。関脇武双山も寺尾を下して6連勝をマークした。この日の結果、幕内は勝ちっ放しの若ノ花、貴ノ花、武双山の3人を、1敗で貴ノ浪、関脇貴闘力、平幕の魁皇、大翔鳳が追う展開。《共同通信》

【河野洋平外相】常任理事国入り「国民合意、既に形成」

河野外相は16日、都内のホテルで講演し、日本の国連安保理常任理事国入りについて「この1カ月間、マスコミを通じて相当、活発に議論が行われ、国民に知れ渡った。国民の理解、支持が得られていると考えている」と述べ、与党合意で常任理事国入りの前提とした国民合意が既に形成されたとの認識を明らかにした。

これにより、外相が今月27日の国連演説で常任理事国入りの意思を表明する際には、あらためて「国民合意」の必要性には触れない方向が固まった。

日米包括経済協議について外相は「いつまでも平行線をたどっていてはいけない。どこかで合意を見つけ出さねばいけない」として、21日からの訪米で、少なくとも政府調達分野などは決着させたいとの考えを強調した。

国連演説については「国際社会は日本の憲法に精通している方ばかりとは限らない。武力行使は行わないと明確にする。海外において武力行使することはないのが憲法の示すところだ」と述べ、明確に各国の理解を促すとの意欲を示した。

外相は税制改革に関連して「国民がやってほしい、やらねばならないと思われている問題は逃げないできちんと一つずつ判断し、処理していくことが村山政権にとって大事だ」と指摘した。《共同通信》

【村山富市首相】常任理事国入りに意欲

村山首相は16日の参院決算委員会で、国連安全保障理事会常任理事国入りについて「平和憲法の枠内で、常任理事国として活躍できる舞台で各国の期待を果たせるなら、いささかもちゅうちょしてはならない」と述べ、常任理事国入りを目指す考えを明確に示した。 首相は国連平和維持軍(PKF)参加凍結見直しをめぐって「見直しを行うことにはなっており、経験を踏まえて十分検討せねばならないが(PKFが)すべて軍事的貢献に入るものではない」と述べ、凍結解除を検討する方向を打ち出した。また「多国籍軍には入るべきではない」と明言した。

首相は、税制改革について「本年度並みの減税は国際公約」とし、同時に「中堅所得層に負担がかかりすぎることを改革する。高齢化社会の負担は所得税だけでは無理があり、間接税に比重を置かればならない」と強調、消費税の引き上げを示唆した。

村山首相は16日の参院決算委員会で朝鮮人学校生徒の大学進学問題について「大学入学資格は高校卒・同以上となっているが、朝鮮人学校のほとんが各種学校であり、高卒・同等以上と認定するのは困難だ。現状では難しいと思っている」と述べた。 さらに首相は「在日朝鮮・韓国人生徒は希望すれば、わが国の学校に入学できる。慎重に今後対処したい」と述べた。社会党の清水澄子議員の質問に答えた。《共同通信》

【村山富市首相】PKO派遣隊員激励

村山首相は16日夕、首相官邸でルワンダ難民救援のための陸上自衛隊先遣隊と航空自衛隊空輸派遣隊計10人からあいさつを受け、「人道精神と国際平和の理念に基づく名誉ある一員として、日ごろの訓練で培った能力を十分に発揮し、国民の期待にこたえてほしい」と激励した。

首相は「ご苦労さまです」と声を掛けながら一人「ひとりと握手。「業務と生活環境は厳しいものになるが、政府も安全と円滑な活動のため全力を挙げて支援する。健康と安全に留意して大任を果たし、つつがなく帰還することを念じている」と気遣いを見せた。

これに対し空自派遣隊長の荒谷一元・二佐は「一致団結して安全に留意し、無事任務を終了したい」と答えた。空自派遣隊は17日、陸自先遣隊は21日、各23人の部隊で出発する。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は16日、参院決算委員会に出席し、首相就任後初めての委員会論戦に臨んだ。自社連立は野合と批判する野党に「率直に話し合うことが大事じゃ」と積極的に反論したが、「政府」を「社会党」と四度も言い間違え、「ここは党大会じゃないよ」とやじられる場面も。委員会の開会前は「自然体でな」と語っていた首相も「トチッちゃった」。休憩中に記者団に自己採点を求められて「合格点というわけにはいかん。もっと慣れんとね」と、ほろ苦い「リハーサル」に反省しきり。

○…河野外相はこの日、都内で講演。外相自身が樹立の立役者となった連立政権について「国際的にも戸惑いが感じられた時期があった」と前置きしながらも、「だんだん理解が進んできてマジョリティー(議会の多数派)を持つ安定政権になっていくという見直しが進んできた」と長期政権への自信もチラリ。「(3党が)互いに合意点を見つけ合う姿勢ができている。これまでのところでは十分一緒にやっていける」と強調したが、与党の政策協議が長引いている税制改革問題に触れると「与党の中で懸命な作業をしている。議論を待ちたい」と、途端にトーンダウン。《共同通信》



9月16日のできごと