平成2405日目

平成7年8月9日(水)

1995/08/09

【長崎】原爆投下から半世紀

広島に続く原爆投下から半世紀。長崎は9日、原爆の日を迎えた。長崎市松山町の平和公園で、市主催の「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が開かれ、初めて正式に招かれた韓国人被爆者や在米被爆者ら過去最高の3万人が参列、被爆地は核兵器廃絶を願う人々の平和への祈りに包まれた。

広島、長崎の市長としては初の戦後生まれの伊藤一長・長崎市長は「平和宣言」で、米スミソニアン航空宇宙博物館の原爆展が事実上中止されたことに触れ、核戦争の恐れのない社会を求める長崎の声が世界に届いているかと自問。今年を「核兵器廃絶元年」とし、新たな出発とすることを誓った。

式典には広島で6日にあった平和記念式典に続き、村山富市首相、衆参両院議長、最高裁長官が初めてそろって参列。原爆が投下された午前11時2分には、市内の教会や寺院の鐘、長崎港に停泊中の船の汽笛が鳴らされ、参列者らが10万人を超える犠牲者のめい福を祈り黙とうした。

宣言の中で伊藤市長は、アジア太平洋諸国への侵略と加害の歴史を直視する必要性を強調、「反省と謝罪がなければ核兵器廃絶の訴えも世界の人びとの心に届かない」と述べた。また、核拡散防止条約(NPT)の無期限延長を「核兵器保有を永久化するもので容認できない」と批判。

村山首相はあいさつで「核を取り巻く環境は依然として厳しい」と指摘。「あらゆる機会を通じて核兵器の究極的な廃絶に向けて一層の努力を重ねていく」と表明した。

平和公園整備工事が終わり同公園の平和祈念像前で4年ぶりに行われた式典は、午前10時45分に開始。新たに確認された死者3073人の原爆死没者名簿が奉安箱に納められ、名簿はこれで10万5348人に。

被爆者代表の中島玲子さん(64)が「被爆体験を次の世代に語り継ぎ、核兵器廃絶の日まで生き抜く」と平和を誓った。

この朝、市内では朝鮮人犠牲者の追悼集会や原爆で破壊された浦上天主堂で犠牲者の追悼ミサが行われた。《共同通信》



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【村山富市首相】「景気回復内閣」を強調

村山富市首相は9日午前0時すぎから、改造内閣の発足を受けて首相官邸で記者会見し、改造内閣の方針について「景気回復のてこ入れを課題とし、総合的な経済対策を講じる」と意義を強調した。キャッチフレーズとして「景気回復内閣」「改革推進政権」を挙げ、思い切った規制緩和、行政改革などに取り組む考えを示した。

改造の理由に関し「参院選の結果を踏まえ、人心を一新して国民の意思にこたえる」と述べた。自民党総裁選との関係について「全然考えていない。一切ないし、これからもあってはならない。内閣は国民に責任を持っている。大きな責任があり、期待にこたえていかなければならない」と述べ、総裁選が内閣に影響を及ぼしてはならないとの考えを強調した。

首相は河野洋平外相(目民党総裁)、武村正義蔵相(さきがけ代表)の留任について「連立政権は3党の信頼関係で成り立っている。3党首は主要なポストで政権を支えていくことが土台になる」と指摘。特に、外相については、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の準備を挙げ、「外交の継続性が大事」とした。

久保亘社会党書記長の入閣見送りについて首相は「内閣改造は(参院選と)別問題なので協力を願ったが、党の立場で内閣を支えていきたいということだった」と説明した。《共同通信》

【村山富市首相】「さきがけと連携を強化」

村山富市首相は9日、平和祈念式典出席のため訪れた長崎市のホテルで記者会見し、社会党の新党構想について「党大会で議論して具体的に新しい党を目指して進んで行ける方針を確立したい」と述べ、9月中旬の社会党臨時大会を契機に具体的な新党づくりの作業に着手する意向を示した。

同時に「一番考えが近いさきがけとの連携を深め、新党を目指す互いの協力関係を作っていく必要がある」と、さきがけとの連携強化に強い意欲を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・野坂浩賢官房長官は9日、五十嵐広三前官房長官と事務引き継ぎの後、官邸職員を前にあいさつ。「五十嵐さんは建設省で鍛えてここに来た。わたしも道路をつけて官邸にやってきた」と建設相経験者が続いたことを紹介して笑わせた。「楽しく朗らかに仕事をしたい」となごませる一方、「一生懸命やることがわたしの使命。国のため国民のためどうしたら喜んでもらえるのか努力したい」と強調。「首相が立派な花咲かじいさんになれるよう、立派な幹を作ってほしい」と締めくくった。失速気味の内閣の底上げに懸命だが、果たして幹を作るほどの時間がある?

○・・・自民党の三塚博幹事長はこの日、旧三塚派の昼食会に出席してあいさつ。「村山改造内閣は緊急課題に俊敏に対応することが大事だ」と力を込めた。さらに「次の総選挙に向けて生まれ変わったとなればわが党が政権を取れる。それを党運営の基本、党前進の活力としていかなければならない」と党の生まれ変わりを訴えたが、会場では「われわれの仲間から引き続き幹事長が出たのは心強い」(塩川正十郎氏)と解消したはずの派閥意識が丸出し。生まれ変わったというには程遠い姿。《共同通信》

【武村正義蔵相】総裁選後も連立維持

武村正義蔵相(新党さきがけ代表)は9日、内閣改造を受けて報道各社のインタビューに応じ、政局への大きな影響が予想される9月の自民党総裁選挙について「結果が即、(連立政権の)枠組みに影響を与えることはない。多少の人事の変化は生じるかもしれないが、村山首相が頑張っている限り枠組みは崩れない」と述べ、総裁選の結果にかかわらず連立の枠組みは維持されるとの見方を示した。

蔵相は「景気対策や予算編成、アジア太平洋経済協カ会議(APEC)があるので、年内は衆院の解散・総選挙はないと思っている」とし、年内は景気対策などに全力投球する必要があるとの考えを強調した。

自民、新進両党と一線を画す第三勢力の結集については「国民の中には自民、新進の両党に疑問を持っている人がたくさんおり、新しい党が必要ではないかと、認識している」と表明。「参院選の結果を踏まえて、社会党とも新しい党の在り方を考えていきたいが、単に社会党との合併という発想ではなく幅広く考えないといけない」と、社会党との連携にとどまらず広く第三の新党結集を働き掛けていく意向を示した。《共同通信》

【東京湾横断道路】トンネル工事現場公開

川崎市と千葉県木更津市を海底トンネルと橋で結ぶ東京湾横断道路(全長15.1キロ)のトンネルの工事現場が9日、報道関係者に公開された。

公開されたのは海底トンネルの中間に位置する川崎人工島の現場。この周辺の水深約28メートルよりはるかに深い海面下約60メートルで、川崎、木更津の両方向に向かい4基の世界最大級のシールドマシンでトンネルの掘削が進められている。

現在、人工島から川崎、木更津の両方向へ約110−180メートルの掘削が完了。川崎、木更津側からも掘削が進行中で、最終的には2本のトンネルが完成する。

日本道路公団(JH)によると、人工島底部から予想外に大量の水がわき出したことから、工程の変更を余儀なくされ、「平成8年度内の完成は困難」として「9年度の早い時期に完成できるよう工事を進めたい」としている。《共同通信》

【韓国】島村文相発言は暴言

韓国のマスコミは9日、島村宜伸新文相が同日未明に行った初登庁後の記者会見で第二次世界大戦時の日本の行為に対して「いちいち謝罪していくのはいかがなものか」などと述べたことに対して「日本の閣僚がまたしても暴言」と強い反発を示した。

韓国の有力紙「東亜日報」はこの発言を「暴言」と批判し、「村山首相が新任閣僚に対し、日本の過去の戦争責任問題で、周辺国家を刺激する発言を慎むように、と語った直後に出たことから、連立政権内部でも波紋を引き起こすであろう」と指摘した。 東亜日報は別の記事で、「島村新文相のプロフィルを一紹介し「中曽根元首相の秘書出身で自民党保守派」と一伝えた。

また、聯合通信も「島村新文相が過去の戦争に対して謝罪する必要がない、とまた暴言を吐き、波紋を投げ掛けている」と報じた。韓国の有力紙「朝鮮日報」や「ハンギョレ新聞」なども聯合通信記事を掲載して、島村新文相の発言を「暴言」と批判している。 韓国では今年が解放50周年であることから「反日」感情が高まっており、島村新文相のこうした発言は、韓国国民の反日感情を刺激することになりそうだ。

島村文相は9日夜、侵略戦争関連発言が韓国のマスコミで問題になっていることに関し「7割を超える人が戦争を知らない人だ。過去に対して反省するのはもちろんだが、前向きに考える必要もある。国際貢献などに思い切って努力すべきだとの意味で話した。侵略かどうかは議論のあるところだが、韓国と中国に迷惑を掛けたのは事実だ」と述べた。

島村文相の9日未明の記者会見での発言要旨は次の通り。

昭和15年くらいから考えてみると、(その世代の人口は)もう7割を超えている。戦争を全く知らないような時代になってきているのに、相も変わらず昔を蒸し返してそれをいちいち謝罪していくというやり方は、果たしていかがなものかと思う。 去年、土井たか子衆院議長とアジアと中国を回った。

マレーシアでも中国でもいつまでも過去をわびるかと(言われた)。大事なことは先行きのお互いの姿勢じゃないかと。謝罪のための謝罪をするならこのグループから外していただきたいということでスタートしたが、結果は謝罪外交と言われることはなかった。

戦争をした相手に攻め入ったということで、侵略か侵略じゃないかというのは、考え方の問題だから、侵略のやり合いが戦争じゃないか。優勝劣敗で勝った方が相手を侵略することに一なるんじゃないか。 一方的に日本だけがそういうことを行ったならば、この問題を突き詰める必要があるが、世界中にはいろんな事例がたくさんある。

これをいつまでもほじくってやっていることが果たして賢明なやり方なのか。 少しでも自分たちが間違っていると思ったら、その分は国際貢献に形を変えて報いていくとか、ある意味の償いをしていくとか、そういう方が前向きではないか。《共同通信》

【第77回全国高校野球選手権大会】第3日

第77回全国高校野球選手権大会第3日は9日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、韮山(静岡)越谷西(埼玉)金足農(秋田)が勝ち進んだ。

韮山は初出場同士の対戦で田辺(和歌山)に先制されたが、三回に山田健の2点三塁打などで逆転してリードを奪い、その後も全員得点となる攻めで着実に加点。エース平井が田辺の反撃を許さず、2−2で大勝した。越谷西は二回に2安打と2四球、失策などで3点を奪って逆転し、八回にも4点を追加。左腕エース鈴木が竜谷(佐賀)を徳山の大会第2号本塁打による1点だけに抑えて7−1で快勝、初出場で初戦を突破した。金足農は、5安打に犠打を絡めて全員得点を記録。1−4で初出場の倉吉東(鳥取)に打ち勝った。《共同通信》

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