平成2404日目

1995/08/08

【村山改造内閣】発足

自民、社会、さきがけ3党による村山改造内閣が8日夜、発足。村山富市首相(社会党委員長)は初の改造に際して「清新な内閣」を掲げ、大幅改造を断行した。政権のかなめの官房長官には首相側近の野坂浩賢建設相が横滑り。経企庁長官には、民間から首相ブレーンで大和総研理事長の宮崎勇氏が入閣した。


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森喜朗自民党幹事長は建設相に就任。総合経済担当相の新設、女性閣僚の登用は見送られた。首相の強い意向で河野洋平自民党総裁(副総理兼外相)、武村正義さきがけ代表(蔵相)、橋本龍太郎通産相の主要閣僚は留任した。

首相と距離を置く久保亘書記長は入閣を見送った。森氏の後任の自民党幹事長には三塚博氏が確定した。

閣僚ポストは現行通り自民13、社会5、さきがけ2で配分。宮崎氏はさきがけ枠で入閣した。

参院選での与党不振を契機に日程に上った今回の改造は、自民党総裁選問題と複雑に連動した。総裁再選をにらむ河野氏が激務の外相留任に抵抗。武村氏も党首辞任を一時表明、閣外に去る動きを見せるなど、3党首体制のきしみが顕在化した。有効な景気対策が求められる中で、首相は引き続き厳しい政権運営が迫られよう。

阪神大震災復興に一定のめどがついたとして、震災担当相を廃止。国土庁と北海道、沖縄開発庁両長官の兼職を解き、北海道、沖縄開発庁長官に高木正明氏(自民)が決まった。オウム真理教事件解明に関係する自治相(国家公安委員長)に深谷隆司、法相に田沢智治、文相に島村宜伸の自民各氏が就任。



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【自民党】新幹事長に三塚氏

自民党は8日夜の総務会で、建設相に就任した森喜朗幹事長の後任に、三塚博元政調会長を充てることを了承した。同氏の幹事長就任には旧小渕派を中心に反発も強かったが、総務会では異論は出なかった。

三塚新幹事長はこの後の記者会見で「重責にこたえるために一日一生の気持ちで全力を尽くしたい。一致結束、協調して党の活力を高め、国民の期待に沿いたい」と抱負を述べた。

9月の総裁選については、「河野洋平総裁から幹事長就任の要請があったのでそれにこたえたい。(旧三塚派の)議員集団の決断は尊重する」と述べ、基本的に河野氏の再選を支持する考えを明らかにした。《共同通信》

【新進党】早期解散を要求

新進党は8日、村山内閣の改造について「景気対策の審議もせずに臨時国会を閉じ、ただ自分たちの権力を維持しようとしただけの茶番劇」(羽田孜副党首)と強く批判。「明日の内閣」名で「改造内閣が選挙管理内閣であることを明確にして、速やかに衆院解散・総選挙の断行を求める」との談話を発表した。

新閣僚の顔触れについても「主要閣僚は留任で、あとほ順送り。古い政治に逆戻りした印象しか与えない」(渡部恒三幹事長代理)と厳しい評価を下した。

新進党内では、今回の改造劇が終始、総裁選をめぐる自民党内対立に左右されたことから「自民党の権力闘争の激化で、村山内閣は死に体化し漂流している」(神崎武法国会運営委員長)と、政局流動化が早まるとの見方が強まっている。

このため、この日の役員会では細川護煕元首相が「候補者選定はお盆休みもなくやってほしい」とゲキを飛ばし、早期の衆院解散・総選挙に備え選挙態勢整備を急ぐよう要請した。同党は参院選の躍進で「衆院選も十分勝算がある」(幹部)と、次期衆院選での政権奪還に自信を示している。

党内の一部に、自民党総裁選の結果によっては「村山首相退陣、政権組み替え」のチャンスを期待する声もあるが、「選挙で堂々と決着をつける」(小沢一郎幹事長)ことを基本戦略としている。《共同通信》

【新進党・海部俊樹党首】創価学会に協力要請

新進党の海部俊樹党首と創価学会の秋谷栄之助会長ら双方の執行部が8日夜、都内のホテルで懇談し、村山内閣改造など政局をめって意見交換した。

この日の懇談は、新進党が先の参院選で創価学会の支援を受けたことに対するお礼のため開いた。検査入院で臨時国会に姿を見せなかった小沢一郎幹事長も参加した。

出席者によると、海部氏は内閣改造を厳しく批判、早期の臨時国会召集と村山内閣退陣を求めていく方針を示し、次期衆院選での創価学会の協力を要請した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・8日の閣議で政界を去った浜本万三前労相は、最後の記者会見で「皆さんに一言」と切り出し「去年の6月30日に就任して1年少し。雇用安定と福祉増進に一生懸命取り組み一定の成果を収めることができた。次の大臣にも一層きめ細かい政策を実現していくようにお願いしたい」。記者団から「村山富市首相に伝えたいことは」と求められると「主体性を持って臨機守節に、どんな時も自説を曲げずにやってほしい」と座右の銘を引いて注文。首相を誠実に支えてきただけに、改造をめぐって自民党に振り回される首相には厳しくも親身の別れの弁。

○・・・この日記者会見した新進党の江田五月広報企画委員長は、内閣改造騒動を「コメントにも値しない」と言った端から「改造するとか、大幅とが、辞めるとか辞めないとか、あれやこれややっているが、政治を何と心得ているのか。人心一新と言っているが、それとはかけ離れていてみっともない。国民の期待からは程遠い」と、批判の言葉が後から後からわいてきて止まらない状態。「参院選の結果をよそに、お家の事情だけで改造している」と、国民不在をここぞとばかりアピール。《共同通信》

【近鉄・鈴木啓示監督】休養決定

プロ野球パ・リーグ、近鉄の鈴木啓示監督(47)が成績不振を理由に9日のオリックス戦(ナゴヤ)から途中休養することになった。監督、監督代行のシーズン中の休養は今季3球団、4人目。

近鉄の筑間球団社長は8日、オリックス戦(ナゴヤ)終了後に名古屋市内のホテルで鈴木監督と会談し、今後について話し合った。その結果、鈴木監督の途中休養が決まった。監督代行は未定。《共同通信》

【第77回全国高校野球選手権大会】第2日

第77回全国高校野球選手権大会第2日は8日、甲子園球場で1回戦3試合が行われ、佐久長聖(長野)山梨学院大付(山梨)敦賀気比(福井)が勝ち進んだ。昨夏ベスト4の佐久長聖は、三回に長崎日大(長崎)に2点を先行されたが、その裏、百瀬の三塁打と代打清水の左前適時打ですぐ同点とした。終盤の八回、安打と四死球の二死満塁から酒井の中前2点適時打で勝一ち越し、4−2で勝った。

3点をリードされた山梨学院大付は六回、田中の右中間二塁打と太田の左前打で追いつき、伊藤の二ゴロで逆転。二番手の左腕伊藤が鳴門(徳島)の反撃をかわし7−5で、初出場で初戦を突破した。2年連続出場の敦賀気比は長短3安打で6点を奪う一方、内藤−飯田の継投で磐城(福島)を2安打に抑え6−1で甲子園初勝利を挙げた。《共同通信》

【国連】台湾総統声明を配布

ガリ国連事務総長は8日、台湾の李登輝総統が国連創設50周年に当たり、台湾の国連加盟を求めたメッセージを国連の公式文書として、加盟185カ国に配布した。李総統の声明が国連の公式文書となったことほ初めてとみられ、総統の訪米以来台湾の外交攻勢に極めて神経質になっている中国の激しい反発が予想される。

「国連憲章調印50周年」を記念したメッセージと題されたこの文書は、サンフランシスコで国連憲章が調印された6月26日付。台湾の国連加盟を支持しているニカラグアとソロモン諸島政府が、ガリ事務総長に国連文書として各国に配布するよう求め、事務総長が応じた。

メッセージは、中華民国が国連創設メンバーで安全保障理事会常任理事国だったことを指摘し、台湾が国連議席を奪われた後も、「平和を愛する国」として国連憲章の諸原則等を守ってきたと強調。経済発展、民主化に成功した台湾の国連未加盟は国際社会の損失であり、約2100万人の台湾市民は基本的な権利が奪われていると述べている。

また、総統は中国の成立で「その政府の実効支配は台湾などに限られているが、中華民国は国際的に独立国の性格を維持している」と明言した。《共同通信》



8月8日のできごと