平成2390日目

平成7年7月25日(火)

1995/07/25

【フランス・パリ】地下駅で爆弾テロ

パリ中心部の郊外電車の地下駅内で25日夕、爆発があり乗客ら5人が死亡、62人が重軽傷を負った。犯行声明は出されていないが、警察当局はテロ事件とみて捜査を開始、パリ市内や空港の警戒を強化した。

事件があったのはノートルダム寺院などのあるシテ島にある「サンミッシル駅」。警察当局によると、同駅に停車しようとする直前、電車の最後部車内で爆弾が爆発した。爆弾は座席の下に仕掛けられていたという。

ジュペ首相は現場視察後、強力な爆発物とみられるが事件の背景は不明と述べた。事件後ドプレ内相はテロ対策の専門会議を開いた。

爆発があったのは夕方の帰宅時間帯。死傷者のほとんどは電車内の乗客で、死者5人のうち3人は女性という。日本大使館は、死傷者のなかに日本人がいるかどうか確認していない。

事件発生でパリ市の救急車が多数出動、負傷者らの病院への搬送に当たったほか、現場近くのカフェでも軽傷者の応急手当てがなされた。

爆発のあった電車の乗客の一人は「サンミシェル駅に電車が着こうとしたところで強い爆発音がした。後は真っ暗となり、窓ガラスの破片が飛び散った」と語った。



【プロ野球オールスターゲーム第1戦】全セ4−4全パ

プロ野球サンヨーオールスターゲーム第1戦、全セントラルー全パシフィックは25日、横浜スタジアムで行われ、4−4で九回規定により引き分けた。

1回に1点を先制された全セは四回に同点とした後、6回にブラッグス(横浜)と古田(ヤクルト)の適時打で2点を勝ち越し。八回に清原(西武)田中(日本ハム)の長短打で逆転されたが、その裏、落合(巨人)が長谷川(オリックス)から球宴通算11本目となるソロ本塁打を放ち引き分けに持ち込んだ。《共同通信》

【埼玉・日高市】短銃男が車にろう城

25日午前9時10分ごろ、埼玉県狭山市の元ダンプカー運転手で無職のA容疑者(45)方で、横領事件を捜査中の埼玉県警の捜査員が任意同行を求めたところ、A容疑者が短銃を突き付け捜査員1人を拉致し、覆面パトカーを奪って逃走した。

同容疑者は途中で捜査員を解放し別の乗用車に乗り換えて逃走。同県日高市内の県道で緊急配備中のパトカーに包囲されて車内に立てこもった。同県警は同日午後6時半前、事件発生から約9時間半ぶりに車に突入、身柄を確保した。その際、同容疑者は短銃で自殺を図り、病院に運ばれたが、弾は頭を命中しており、意識不明の重体。《共同通信》

【村山富市首相】田中真紀子科技庁長官から「バラ」

村山首相は25日の閣議前に田中真紀子科学技術庁長官から、参院選挙での与党の獲得議席にちなんで、真っ赤なバラ65本を贈られニッコリ。田中長官は、議席が伸び悩んだ与党を景気づけるように、「つぼみがたくさんあるので、これから次々と咲きますよ」と励ました。

このあと、記者団が「もうひと花咲かせてほしいという話しでは」と水を向けると、首相は「国民の期待にこたえて花を咲かそうということだな」と答えていた。《読売新聞》

【村山内閣】「3党首」体制継続へ

自民党の河野洋平総裁(副総理兼外相)は25日午後の記者会見で、8月上旬の内閣改造に関連し「首相とも話して頼むと言われ、お引き受けしている」と述べ、引き続き閣内で村山富市首相を支えていく考えを明らかにした。

武村正義さきがけ代表(蔵相)も閣内にとどまる「意向を固めている。村山首相は同日夕、記者団に「ぼくの方からそう(残留するよう)言ってある」と述べ、両氏への残留要請を正式に認め、村山改造内閣は連立「3党首」体制が継続する見通しになった。

今後は改造規模が焦点となるが、自民党閣僚は「やるなら大規模だ。小規模では不満だけが残る」と指摘。首相側近の野坂浩賢建設相も「改造というものは何回もできるものではない」と述べるなど、政権立て直しを目指した大幅改造の方向が強まってきた。

武村氏は25日午前の閣僚懇談会で「さきがけは行政改革や経済改革に力点を置き、首相を支えたい」と、閣内に残留して懸案処理に当たる考えをにじませた。さきがけ幹部は「武村氏は閣内残留のハラだ」と明言。政府首脳は「両党首が閣内に残ることは、首相の気持ちの中で不可欠だ」と強調した。

社会党5閣僚も首相と意見交換したが、山口鶴男総務庁長官は「全閣僚を入れ替えても構わない」と大幅改造を容認する考えを示した。

首相は当初、議員引退した浜本万三労相の補充を中心とした小幅改造を想定していた。しかし、与党の選挙結果が振るわなかったことから内閣改造で人心を一新、経済対策を最重点課題として政権浮揚を図る方針に転じた。

ただ、自民党内には参院選が不振だったことから森喜朗幹事長ら執行部の責任問題がくすぶり、大幅改造は役員人事に連動しかねないとの懸念もある。さらに9月下旬に予定される総裁選と絡め、渡辺美智雄、梶山静六氏ら幹部が早期改造そのものにも反対を主張。規模、改造人事をめぐって不確定要素がなお残っている。《共同通信》

【米国】熱波の死者800人に

7月中旬から熱波に襲われている米国で死者が相次いでいる。これまでに全米で約800人が犠牲になり、シカゴでは25日までに、身寄りのない高齢者を中心に474人が死亡した。米国でこれだけの死者が出た背景には、犯罪を恐れて夜間は窓も開けられない都市生活の現実がありそうだ。

シカゴを管轄するクック郡検視官事務所のボリー広報担当によると、23日、シゴ市内のエアコンがないアパートで母親(85)と息子(65)が死んでいるのが見つかった。直接の死因は心不全。しかし窓やドアが閉め切られたままの室内には熱気がこもり、「猛暑によるストレスが二次的死因」とされて熱波の犠牲者に加えられた。

シカゴ市援護局によると、犠牲者の年齢は約7割が60歳以上。ほとんどが自分たちだけで生活し、普段から高血圧や糖尿病などの持病のある人が少なくない。エアコンのない部屋で窓などを密閉したまま死亡したケースが多い。

エアコンがないことは必ずしも低所得者を意味しない、と市当局者はいう。「犠牲者の中には持ち家に住んでいた人も多く、お年寄りでエアコンが苦手で意識的に取り付けていない人も多い」(市当局者)からだ。

被害者は市内全域に分布、黒人や白人の割合も同じだった(シカゴ・トリビューン紙)。しかし、アジア系や中南米系住民の犠牲者は比較的少なく、家族や親類、知人との関係が密接な場合には助かった例が多いことがうかがえる。都会で孤独に暮らす高齢者は、貧富を問わず犠牲になったとも言える。

ミシガン湖に面したシカゴは「風の町」ともいわれる。窓やドアを開ければ夜の冷気が入ってくるのに、そうしないのは強盗や盗みに入られるのを警戒したためのようだ。犯罪発生率の高さも結果的に犠牲者を増やしたことになる。

身寄りのない高齢者世帯に犠牲者が集中していることに市当局の対応を批判する声も高まっている。市は今回の被害を機に新たに3段階の猛暑対策を策定、「猛暑警報」が発令されれば消防局が高齢者世帯に電話して安否を確認することなどを決めた。《共同通信》

【公文公さん】死去

「公文式数学」の考案者で公文教育研究会会長の公文公氏が25日午前1時43分、急性呼吸不全のため大阪府豊中市の病院で死去した。81歳。高知県出身。

公文氏は昭和11年に大阪大理学部を卒業。数学を教えながら、学力に応じて反復学習する「公文式」という数学の教育方法を考案した。《共同通信》

7月25日のできごと