平成2379日目

1995/07/14

この日のできごと(何の日)

【阪神大震災】死者6055人に

阪神大震災で被災地最大の被害に見舞われた神戸市は14日、震災後に死亡した422人について「震災関連死」として災害弔慰金の支給を決め、震災死者数を警察発表の3897人から4319人に修正、兵庫県に報告した。他の被災自治体も見直しを進めている。

兵庫県に報告済みの死者数の追加は神戸市分も含め5市計536人に上り、同県だけでも6000人を超え6016人となった。今後、他市町からも報告が続くとみられ、県は近く公的に残る記録として集計、公表する見通し。また大阪、京都両府でも計17人追加され、震災死者数はこれまで警察発表で5502人とされたのを大幅に上回り、6055人になった。

警察の発表した数字は、検視や病院調査に基づいたもの。各自治体はこれに、弔慰金の支給に伴い調べ直し、加算している。

神戸市は、震災後の病死などをめぐり「震災が原因で死亡した」と遺族から弔慰金支給の申請があった547件について、6月中旬から医師や弁護士からなる災害弔慰金給付審査委員会で調査。その結果、避難所で発病し死亡した98人をほじめ、震災による停電、断水で病院の診療機能が低下したため病状が悪化したり、近くの病院が被災しなかなか治療を受けることができなかったりしたケースを震災死と認めた。

診療活動に奔走し、過労で死亡した65歳の医師や、震災当日発病し、5月中旬に亡くなった65歳の男性も含まれている。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】13日目

大相撲名古屋場所13日目(14日・愛知県体育館)横綱貴乃花は、関脇魁皇の右上手投げをよく残し、寄り切って12勝1敗。大関の武蔵丸と若乃花も勝って2敗守った。14日目で貴乃花が武蔵丸に勝ち、若乃花が横綱曙に敗れると、貴乃花の2場所連続10度目の優勝が決まる。武蔵丸は、曙を石下手から投げ飛ばし、若乃花は朝乃翔を肩透かしで退けて、ともに逆転優勝に望みをつないだ。曙は9勝4敗。《共同通信》

【日本ハム・岩本勉投手】6年目の初勝利

西武1−7日本ハム◇14日◇東京ドーム

日本ハムは一回に片岡の適時打と田中の2点本塁打で先制。四回にはデューシーの適時二塁打、五回には再び田中の本塁打で大差をつけ、今季初先発の岩本が11奪三振の快投でプロ6年目にして初勝利を挙げた。西武は投打に精彩がなく、このカード4連敗。《読売新聞》

「6年はむちゃくちゃ長かった」とプロ初白星に感無量の日本ハム・岩本。「山下さんのリードに従って、目いっぱい投げただけ」と言うが、この日はコントロールが良く、これまでブルペン以外ではなかなか投げられなかったチェンジアップを使えたことで投球に幅が生まれたのが快投を生んだ。ドラフト2位の大物がようやく結果を出し、上田監督も「ローテーションに入ってくれれば」。《読売新聞》

【村山富市首相】「切れ目なく経済対策」

村山富市首相は14日夜、遊説先の横浜市内のホテルで記者会見し、今後の経済対策について「急激な円高によって(景気の)足踏み状態が続いている。上半期に75.6%の集中的な公共事業を発注、下半期には切れ目のないように第二次補正予算を検討していく」と述べ、秋の補正予算編成などで積極的に対応する考えを示した。

ただ、補正財源に赤字国債を発行するかどうかについては回答を避けた。《共同通信》

【新党さきがけ・武村正義蔵相】自社候補を応援

新党さきがけ代表の武村正義蔵相は14日、小沢一郎新進党幹事長のおひざ元、岩手選挙区に乗り込み、新進党候補と激突している自民、社会両党推薦の無所属候補を応援した。

武村氏は演説会で「小沢さんは、日本も憲法を変え、湾岸戦争のような時は自衛隊もどんどん出て行こうという主張だが、私は反対だ」と、小沢氏の「普通の国」批判を展開。さらに「足し算、引き算の政界再編が進んでいるが、党と党が合併するとか、数さえ多ければ強くなる、選挙に勝てるという単純な発想だ」と新進党を皮肉った。

さきがけは「安易な相乗りは控える」との方針から、同候補からの推薦要請を見送った経緯があり、この日の応援は異例。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は14日、プロ野球オリックスのイチロ選手がオールスター戦のファン投票で史上最多の99万票を集めたことに「驚異的じゃね。それだけの活躍をしとるからね。ホームラン、打点、打率、全部トップなんだろ」と、ひとしきり感心。99万票は参院比例選挙で候補一人が当選できる数字。「一人でそれだけ取れるのは社会党では首相だけ」とヨイショされ、「社会党もあやかりたいか」と水を向けられたが、「いやいや、しっかりやりますよ」と言葉を濁した。連日、全国を東へ西に遊説中の首相だが、イチロー選手ばりに足で稼ぐしかない?

○・・・新進党「明日の内閣」の西岡武夫総合調整担当はこの日の記者会見で、連立与党が参院選の勝敗ラインを3党の合計議席で過半数獲得、と低く抑えていることについて「与党がどう言い繕おうと、(国民の)皆さんが信任したと判断できるかだ」と水を差した。さらに「自民党は村山さんを首相として支えると言いながら、一人区で公認候補を立てて社会党とチャンチャン、バラバラ。国民にとってこんな分かりにくいことはない」と、精いっぱいの皮肉。選挙戦も後半戦に入ると、相手の足並みの乱れを突くのが最良の作戦か。《共同通信》

【松本サリン事件】オウムの17人に逮捕状

死者7人、負傷者200人以上を出した長野県の松本サリン事件で、警視庁と長野県警の合同捜査本部は14日、殺人、同未遂容疑で、オウム真理教の教団代表で教祖の麻原彰晃被告(40)をはじめ、「自治省大臣」新実智光(31)、事実上の「法皇内庁長官」中川智正(32)、「化学班」責任者土谷正実(30)、「科学技術省次官」W(36)各被告ら計17人の逮捕状を取った。来週前半にも一斉逮捕に乗り出す。

調べでは、麻原被告らは共謀。山梨県上九一色村の教団施設であらかじめサリンを製造し、昨年6月27日夜、松本市北深志の住宅街の駐車場で、サリン噴霧車を使って北側の建物に向けサリンを噴霧し7人を殺害、200人以上に重軽症を負わせた疑い。

警視庁は、これまでに逮捕した教団幹部の供述などから、松本事件が麻原被告の指示の下の教団による組織的犯行と断定。長野県警との合同捜査で、土谷被告がサリンを製造し、W()被告らが製作した噴霧車を使い、新実、中川両被告らが現場で噴霧したとする事件のほぼ全容を解明、容疑者の特定を終えていた。

警視庁は当初、容疑者の週内の一斉逮捕に向け準備を進めていたが、麻原被告が現在取り調べを受けている薬事法違反事件の捜査などの兼ね合いから着手を延ばした。《共同通信》

【中国・銭其琛外相】李総統訪米の誤り認めよ

中国の銭其琛外相は14日、ボンで記者会見し、冷却化している対米関係の改善について、米国側が李登輝台湾総統の訪米を許したことを「誤り」と認めるべきだと述べた。中国側が公に関係改善の具体的条件を打ち出したのは初めて。外相は、中国側の要求は何かとの質問に対し「この行為(李総統の訪米)が誤りであったことと、二度と繰り返さないことを宣言すべきである」と語った。

李登輝総統の訪米をめぐり、中国側は駐米大使を召還したほか国防相の訪米を延期するなどの対抗措置に出た。さらに米国とベトナムの国交正常化を「対中包囲網」形成の動きと受け取るなど、米中関係の悪化は次第に国際的広がりを見せている。

米国に事実上「謝罪」を要求する外相発言は、予想以上に厳しい中国側の姿勢の表れであり、早期の関係正常化は期待できない情勢となった。

外相は、中国は対米関係の重要性を認識している、と述べ、「現在の米中関係の困難は米国側に起因する」とあらためて強調。さらに「米国がどういう措置をとるか注視している」と指摘した。

外相はまた、中国で逮捕された米国籍の中国系人権活動家ハリー・ウー氏について「彼の中国入りは旅行でも、親族訪問でも、国際会議出席でもない。目的は裁判で明らかになろう」と指摘。欧米諸国が懸念している人権問題についても「通商は通商、経済は経済であり、その他の問題と絡ませてはならない」と述べた。《共同通信》



7月14日 その日のできごと(何の日)