平成2298日目

平成7年4月24日(月)

1995/04/24

【東京都・青島幸男知事、大阪府・横山ノック知事】初登庁

「無党派の風」に乗って東京都知事選を制した青島幸男新知事=前参院議員=が24日初登庁し、首都の「顔」としての一歩を踏み出した。

午前中、鈴木俊一前知事と事務の引き継ぎをした青島知事は、幹部職員約600人を前に「希望の持てる都政の実現」「税金を一銭たりとも無駄遣いしない都政の推進」「隠し事のない開かれた都政の実現」と3つの基本姿勢を示し、生活者の視点に立ち都政をダイナミックに転換すると決意表明をした。《共同通信》

就任の記者会見で青島知事は、中止を公約に掲げた世界都市博覧会について「やめる考えに変わりはないが、中止、開催、縮小開催の3通りの試算に基づき最終判断する」と語った。またオウム真理教の解散請求は「文部省などと協議して、公明正大にやりたい」との考えを示した。

新しい大阪の顔になった横山ノック知事は24日朝、大阪市中央区の大阪府庁に初登庁、ノック府政がスタートした。 横山知事は、大阪府で16年間続いた非共産オール与党の相乗り候補らを破り、無党派層に支持されて当選。タレント出身で、これまでにないタイプの知事として、府民だけでなく全国から府政のかじ取りが注目されそうだ。

横山知事は初会見で、副知事など人事について「人事構想が固まるまで留任してほしい」と、当面は今の態勢で臨むことを明らかにした。また、関西国際空港の滑走路を増設する全体構想の財源については「(選挙中)府の一般財源は使わないと言ったが、言葉足らずだった」と府民に負担をかけないとした公約を事実上撤回した。

横山知事は、登庁時に正面玄関で「弱者の視点の政治を実現するため出発します」と第一声を上げた。職員への就任あいさつでは「大阪をよくしようという思いは同じはず。手づくりの庶民府政、ゆっくり改革府政、工夫あふれる府政の実現に一緒に頑張りましょう」と訴えた。

しかし、登庁時に府議会正副議長をはじめほとんどの議員が出迎えず、無党派知事の議会対策の難しさを感じさせた。今後、議会はすべて野党になるだけに公約実現とともに知事としての手腕が問われる。《共同通信》



【オウム真理教・村井秀夫科学技術大臣刺殺事件】教団側が会見

オウム真理教の最高幹部村井秀夫氏が刺殺された事件について、同教団の上祐史浩外報部長らは24日朝、東京都港区の教団東京総本部で記者会見し「テレビなどの報道に影響を受けた犯人がオウム真理教の幹部を狙った可能性が高い」などとする教団名の声明文を発表した。

会見には青山吉伸弁護士も出席。上祐外報部長が用意した声明文を読み上げた。

内容は「犯人と村井に個人的な面識はない」とした上「犯人に対しては何ら憎しみを持っていない。村井の死を無駄にせず(事件の)真実が明らかになることを願っている」などと述べ、犯行の背景については、「大きな力が働いているのかもしれない」などとしている。

この点について、上祐部長は質疑の中で「個人的な感情か、だれかに指示されたのか、今、具体的に何か申し上げる時期ではない」と語った。

また同部長は、麻原彰晃教祖には間接的に村井氏の死を知らせたと語ったが、麻原氏への連絡方法についての記者の質問には「言及を控えたい」と回答を拒否した。《共同通信》

午前7時半、上祐史浩外報部長と青山吉伸弁護士の会見が始まった。これまでと違い機動隊員が念入りに記者やカメラマンボディーチェック。現れた2人は目は赤く顔は青白い。

上祐氏が用意されたコメントをいつものように表情をほとんど変えず淡々と読み上げた。村井氏がサリン製造疑惑のカギを握る人物と取りざたされているせいか「救急車の中で村井は『私は潔白だ』とつぶやいていた」とも。さらに「この犯行は日本にとって大きな汚点」と前を見すえた。

青山氏は「村井氏は人格的にも極めて優れた人材だった。マスコミはこのような事件を誘発しないよう注意してほしい」などと言葉少なに語った。《共同通信》

教団最高幹部の村井秀夫氏が刺された東京都港区のオウム真理教東京総本部前では24日午後、信者らが現場を訪れ、生々しい血痕の残る石畳に花束をささげ、香をたいた。

午後4時すぎには、信者から報道陣に突然「故村井秀夫の追悼儀式を行う」と書かれたビラが配られた。白装束の信者4人がラジカセから流れる音楽に合わせて祈りや踊りをささげる光景に、現場付近の交差点一帯は見物人など300人以上が車道にまであふれた。

通りがかった女子高生らは「陽気な感じで死者をかわいそうと思っていないのではないか。何か宣伝しているみたい」と首をかしげていた。

一方、村井氏への輸血のため山梨県上九一色村の教団施設から上京した信者たちを乗せたバスは昼前、村に戻った。

午後には教団最高幹部の上祐外報部長、青山顧問弁護士が施設に到着。硬い表情の男性信者2人が警備のため門の両側に立ち、施設内では信者らがせわしなく動き回っていた。《共同通信》

【政界談話室】

○…統一地方選挙後半戦でも社会党は厳しい結果となったが、村山首相は24日、首相官邸で記者団から元ミス日本などユニークな新人たちが当選した感想を聞かれ「いいことじゃないか。多様な人が出て。いろいろな立場で議論してもらいたい」と、まずは余裕の歓迎の言葉。しかし、肝心の社会党の参院選挙への見通しに話が及ぶと「展望を開き、党にとって追い風の状況をつくっていかなければならない」と紋切り型。退潮は「前提」(首相)と覚悟の上だったとはいえ、たちまち浮かぬ顔に逆戻り。

○…この日の与党責任者会議で、自民党の加藤政調会長は新進党の「村山内閣の退陣こそが最大の円高対策」との主張に大反論。初めのうちこそ「円高対策は日本の全体の問題だ。与野党の足並みの乱れがないよう慎重にしなければならない。新進党でもよいものは吸収し、知恵も借りたい」とこのうえなく謙虚な姿勢を見せたが、続けて「同党の対策には目新しいものは何もない」とバッサリ。「10兆円の補正を組めというが、これまでの2回で45兆円が待機済みで、その執行が大事だ」と留飲を下げていた。《共同通信》

【社会党・山花貞夫前委員長】独自の新党は困難

社会党の山花貞夫新民主連合会長は24日夜、「民主リベラル新党準備会」結成時の呼び掛け人となった民主新党クラブの海江田万里、無所属の川端達夫両衆院議員、民主改革連合の粟森喬参院議員と都内で会談し、同準備会を母体とする独自の新党結成は困難になったとの認識を伝えた。

新党準備会は1月16日に山花氏ら社会党の24人を含む30議員で発足したが、翌日の阪神大震災のあおりで活動を休止。さらに有力労組の全逓などが山花グループに対する支援を打ち切り、執行部主導の新党結成を支持する方針に転換したため、身動きのとれない状態が続いていた。

「山花新党」構想は幕引きに向かうとみられる。「山花氏は当面の対応について①執行部の新党構想に全面協力する②個々の議員の判断にゆだねる―など4通りの可能性に言及したが、新党準備会をそのまま新党に移行するとの考えは示さず、山花氏自身が離党するかどうかについても明言を避けた。《共同通信》

【大相撲夏場所】番付発表

日本相撲協会は24日朝、大相撲夏場所(5月7日初日、両国国技館)の番付を発表した。

横綱、大関陣に大きな変化はない。東横綱には、先場所1年ぶりの優勝を果たした曙が3場所ぶりに座り、貴乃花は昇進後初めて西に回った。大関は先場所とまったく同じで、武蔵丸、貴ノ浪が東で、若乃花が西となっている。

今場所に大関昇進を懸ける安芸乃島は平成4年秋場所以来、16場所ぶりに大関に最も近い東関脇の座に就いた。関脇はこれで通算10場所目で三役は通算17場所目。先場所東関脇で8勝止まりの魁皇は西に移った。りの肌は川に移った。

東小結は、昨年九州場所での関脇以来、3場所ぶりに三役復帰の貴闘力。二子山部屋勢が先場所に続いて、小結以上で9人中5人と、過半数を占めた。《共同通信》

4月24日のできごと