平成1893日目

平成6年3月15日(火)

1994/03/15

【細川護熙首相】規制緩和検討項目洗い出しを指示

細川首相は15日の閣議で、市場開放策の大きな柱に据えている規制緩和について「各大臣が陣頭に立ち、今月末までに規制緩和検討項目を洗い出してほしい」と述べ、対米関係など国際的調和に配慮し自主的な追加規制緩和項目を取りまとめるよう各閣僚に指示した。

米国は包括経済協議の交渉の中で、日本側に①大規模小売店舗法の見直し②基準認証の縮小による輸入手続きの簡素化③輸入品の製造年月日表示の変更―など数十項目に上る規制緩和を求めてきており、政府はこうした要求にできるだけ沿う形で規制の洗い直し作業を進めることになりそう。

細川首相は包括経済協議の打開策を検討する対外経済問題関係閣僚懇談会などで、市場開放策の一つとして規制緩和を掲げ、3月中の緩和策の策定を指示していた。同日の閣議でも「内閣の最重要課題である経済改革を推進していくためにも、国際的に調和のとれた経済関係を形成するためにも、これまでにも増して規制緩和に積極的に取り組む必要がある」と改めて強い意欲を示した。

政府は今月、首相自らが本部長を務める行政改革推進本部に「住宅・土地」、「情報・通信」の作業部会を設置。さらに「流通・市場参入」を設ける予定で、3作業部会で論議される検討項目についても緩和策に反映させる。

閣議では、石田総務庁長官も「できるだけ多くの項目を重点的に整理し、基本的な検討方向も併せて取りまとめることで努力していくことが必要」と各閣僚に協力を呼び掛けた。《共同通信》

細川護熙首相は15日午後、首相官邸で佐藤自治相、武村官房長官と地方分権に対する今後の取り組みについて協議した。その結果、細川首相を本部長とする行政改革推進本部に5月にも「地方分権作業部会」を設置するとともに、4月に地方制度調査会のメンバーを入れ替え、しれぞれ役割分担しながら検討することで合意した。《共同通信》



【新生党・小沢一郎代表幹事】訪米を見送り

小沢新生党代表幹事は15日午後、今月下旬に予定していた米国訪問について、「何も(準備を)していないから、今月中は無理だろう」と述べ、当面見送る考えを明らかにした。国会内で記者団の質問に答えた。

小沢氏は、ワシントンのナショナル・プレスクラブから依頼を受けていた講演のため訪米する機会を利用して、決裂状態にある日米経済関係打開のため、クリントン大統領ら米政府や議会の要人と会談することを検討していた。

小沢氏に近い新生党幹部は「マスコミに騒がれた状況の中で訪米するのはよくないと判断したようだ」と説明しているが、細川首相の佐川急便1億円借金問題で衆院予算委員会審議のめどが立たず、国会情勢が緊迫してきたことも訪米延期の理由とみられる。小沢氏は今後の訪米の可能性について、記者団の質問に「君ら(マスコミ)が騒がなくなってからだ」とだけ述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○…社会党の村山委員長は15日午後、国会内で記者会見。予算委員会の空転で、年度内処理の必要な「日切れ法案」のめどが全く立っていないことについて、「私たちが野党だった時も予算委員会が止まったことはあるが、国民生活に影響がある日切れ法案は、そんなことに関係なく、片付けてきた実績がある」と、野党国対委員長当時の実績を強調。予算委員長が職権で委員会開催を公報掲載したために自民党が反発していることについては「従来からあったこと」と、以前は同じ問題で与党自民党を批判していたことはすっかり忘れた様子。

○…自民党の森幹事長はこの日の記者会見で、地元・石川県知事選の情勢を聞かれ、「ここで感想を言うわけにはいかない。本音は言えないし、建前では意味がない」と、一瞬言いよどんだ。しかし、すぐに言葉を続け、「わが方の候補者は人物的にも行政経験から見てもこれ以上の人はいないが、向こうの候補は2年間の副知事の間に知事の祝辞の代読やテープカットで知名度を挙げた」「前回の選挙で知事と副知事が争い、えん戦気分が残っている」と長広舌。いい感触をつかんでいるのか、予断を許さない情勢に予防線を張ったのか。《共同通信》

【大相撲春場所】3日目

大相撲春場所3日目(15日・大阪府立体育会館)前日に続いて横綱と4大関が順当勝ちした。横綱曙は北勝鬨に突きで快勝、横綱を目指す貴ノ花は智ノ花を上手投げに退け、武蔵丸は新小結大善を下しそれぞれ3連勝。若ノ花と貴ノ浪はともに1敗を守った。関脇琴錦は3勝目を挙げたが、新関脇の武双山は2敗目を喫した。元大関の平幕小錦は初日を出した。《共同通信》



3月15日のできごと