平成2214日目

1995/01/30

この日のできごと(何の日)

【JR神戸駅】通勤ラッシュ戻る

阪神大震災(兵庫県南部地震)から30日で2週間、JR西日本は山陽線の須磨(神戸市須磨区)ー神戸(同市中央区)間7.3キロで運転を再開した。

JR、阪急、阪神3社のうち、震災後神戸市の中心部に乗り入れるのはJRは初めて。山陽線(神戸ー門司)はこれで全線が開通、神戸が姫路、岡山方面と結ばれた。

山陽線につながる東海道線(東京ー神戸)は損壊が激しく、芦屋(同県芦屋市)以東しか運転されていない。JR西日本は芦屋ー三ノ宮に加え、三ノ宮ー神戸間で新たな代替バスを運行し、乗客の足の確保にあたった。阪急、阪神なども神戸駅近くの高速神戸ー三宮間にバスを走らせた。《共同通信》

JR山陽線が須磨ー神戸間で運転を再開した30日朝、神戸駅構内は大震災から約2週間ぶりに通勤客であふれた。

兵庫県明石市から神戸市中央区の事務所に通う会社員の男性(44)は「先週まで車で3時間近くかかっていたが、今朝は1時間ちょっと、復旧のスピードは思ったより早い」と話す。それでも通常の2−3倍(辻修神戸駅長)という混雑ぶりに、やや疲れた表情。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【阪神大震災】自衛隊、廃棄物撤去を開始

阪神大震災で損壊した建物のがれき搬送などに自衛隊が協力することが決まったのを受けて、災害派遣中の陸上自衛隊は30日朝から、神戸市内のごみ集積場などに廃棄されている家具やがれきなどの撤去作業を始めた。自衛隊が、こうした作業に当たるのは極めて異例である。

対象となるごみは約600トンで、陸自第三施設大隊(京都府宇治市)などの約180人、ダンプカー24台が投入され、市が指定する処理場まで搬送した。同市東灘区では、家屋が倒壊して道路をふさいでいる現場で、通路を確保するための除去作業も行われた。廃棄物撤去作業は2月3日までの5日間続けられる。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は30日朝、公邸を出るや肩をすぼめて「今日は冷えるね。(阪神大震災の)現場は大変じゃろ」と開口一番、被災者を気遣った。午後には、国会でに芦尾長司兵庫県副知事からの要望を受け「国の施策に提地の声を生かしたい」と意向重視の姿勢を協調。「地方分権の一歩でもありますね」と記者団が水を向けると自らに言い聞かせるように「うん、うん」。当初、被災状況の把握が遅れ、野党から「人災」と批判されているだけに、復興対策では地元の実情を十分把握して復興に取り組みたいとの思いをにじませていた。

○…自民党の中曽根元首相はこの日午後、日本外国特派員協会で講演し、阪神大変災の政府対応について「いろいろ批判はあるが、最善を尽くしてして努力している」と評価。「社会党が基本政策の大転換を決定して以来、村玉内閣は『仮免許』から『本免許』に移った。私は支援している」と政権支持の姿勢を強調した。出席者から「中曽根氏が首相だったら、どう対応したか」と聞かれても「千変万化でイフ(もし)は通用しない」と村山首相への思いやりを見せた。しかし、すぐに「ただ私が災害対策の経験を新聞に書いら、かなり反響があった。それを読んでほしい」と言うあたり、自負心もちらり。《共同通信》

【WBCフライ級タイトル戦】勇利アルバチャコフ選手、6度目の防衛成功

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は30日、札幌市の月寒グリーンドームで行われ、チャンピオンの勇利アルバチャコフ(協栄=ロシア)が同級3位のオスカー・アルシニエガ(メキシコ)を3−0の判定で破り、6度目の防衛に成功した。勇利は日本でのプロデビュー以来20連勝(15KO)。フライ級世界タイトルの防衛6度は、日本のジムに所属する選手としては、大場政夫(帝拳)を抜き最多記録となった。

序盤から激しい打撃戦となった。立ち上がり、勇利は世界初挑戦のアルシニエガのスピードに乗ったパンチに苦しんだが、中盤からは左右のストレートなど多彩な攻撃でポイントを奪った。最後まで手数が衰えず、3人のジャッジとも3、4点差の判定勝ちを収めた。《共同通信》

【石川、富山県】雪続く

石川、富山県内は30日、終日激しい雪が降り続き、凍結やスリップ事故のため北陸自動車道は一時閉鎖となり、幹線道路で渋滞が続いた。同自動車道のストップで両県では夕方から夜にかけて国道8号線にう回する車が数珠つなぎとなり、富山市から金沢市まで6時間前後かかるドライバーも続出した。

金沢地方気象台は県内全域に大雪、風雪、雷、波浪注意報、加賀地方には雪崩注意報を加えて発表し警戒を呼び掛けた。積雪は午後9時までに山中86センチ、鳥越104センチ、金沢22センチ、七尾で17センチを記録。富山県内でも富山53センチ、高岡54センチ、砺波63センチの積雪となった。

JRは北陸線などで特急や普通列車が軒並み15−10分遅れとなり、小松空港では午前の東京便1往復が欠航し、午後の便も軒並み2時間40分から30分遅れた。北陸鉄道などの高速バスも名古屋線で上下17使が運休した。《北國新聞》

【サッカー・アルシンド選手】川崎に移籍

サッカーJリーグのヴェルディ川崎は30日、鹿島アントラーズに所属していたFWアルシンド(27)の移籍獲得について、パス(選手保有權)を持つ鹿島と合意に達したと発表した。

川崎によると、アルシンドと鹿島の契約が残る2月いっばいはレンタル移籍の形を取り、川崎側がレンタル料を鹿島に支払う。その後あらためて、鹿島との契約条件でアルシンド本人がパスを譲り受ける3月1日から1年間の契約を結ぶという。

アルシンドをめぐっては、鹿島との契約更改交渉が折り合わずに昨年11月24日、同月いっぱいでの契約打ち切りが発表された。しかし、2年間の契約満了後に鹿島が買い取ったアルシンドのパスを本人に譲渡する契約だったため、パスの行方が焦点となっていた。

アルシンドは2月2日からの川崎のブラジルキャンプに合流する予定。《共同通信》

【月刊誌・マルコポーロ】廃刊決定

文芸春秋の発行する月刊誌「マルコポーロ」(花田紀凱編集長、公称25万部)に掲載された「ナチスドイツによるユダヤ人のガス室虐殺はなかった」とする記事に対し、イスラエル政府やユダヤ人団体が抗議していた問題で、同社は30日、マルコポーロを廃刊措置にすることを決め、社内に通知した。

文芸春秋によると、同社の代表と抗議していた米国のユダヤ人団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が米国で会談した結果、文芸春秋側は2月号に掲載した記事、「ナチ『ガス室』はソ連のねつ造だった」は「公正を書いた記事」だったことを認め、全面的に謝罪。(1)マルコポーロの廃刊(2)2月号の書店からの回収(3)編集長ら編集責任者の解任–の措置を取ることを決定し同センターに文書で伝えたという。《共同通信》

【中国・江沢民総書記】台湾同胞に武力行使せず

中国中央人民放送によると、中国共産党の江沢民総書記は30日、新春茶話会で8項目の対台湾政策を発表、この中で「中国人は中国人を攻めない。中国が台湾への武力放棄を約束しないのは、台湾同胞に対してではなく、外国の台湾への干渉や台湾独立の陰謀に対処するためである」と述べ、初めて台湾同胞へは武力を行使しないとの考えを明らかにした。《共同通信》



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