平成2211日目

平成7年1月27日(金)

1995/01/27

【中国道】震災から10日ぶりに全線開通

阪神大震災(兵庫県南部地震)で、大阪府と兵庫県内で東西に分断されていた中国自動車道(大阪府・吹田ー山口県・下関)が27日、全線開通した。列島の交通動脈が10日ぶりにつながった。名神高速道路と接続する中国道の復旧で、トラック輸送に頼る生鮮食料品や工業物資などの流れが、本格的に回復へ向かった。

中国自動車道開通に伴い、西日本ジェイアールバス(大阪市)と神姫バス(兵庫県姫路市)は27日、不通となっている山陽新幹線新大阪ー姫路間を結ぶ高速バスの共同運行を開始したが、同日開通の中国道の大渋滞で、予定の20便のうち8便を運休したほか、途中で引き返すなどの緊急措置を取るなど、大混乱となった。

両バス会社は、運行区間を当分の間、JR姫路ーJR三田間に変更することを決めた。《共同通信》



【神戸市】仮設住宅受け付け開始

冷たい風が吹き付ける27日早朝、地震で家を失った神戸市民の仮設住宅への入居受け付けが始まった。一部の受け付け窓口では申し込み時間の繰り上げも。市内24ヵ所の申請所では午後3時現在、申込書の配布部数が4万5000部に達した。《共同通信》

【村山富市首相】「災害対策基本法」見直す

村山首相は27日午後の衆院予算委員会で、災害対策基本法の在り方について「(物資や物価の統制など)私権に規制を加えることが必要か、もっといい方法がないか同法を点検してもいい課題だ。具体的にどう改正するかは別にして見直してもいい問題だ」と述べ、同法を見直す考えを明らかにした。

首相は、災害の救援活動に携わっているボランティアへの支援に関し「活動しやすいように何らかの補償を考えるべきだ」と補償措置の検討を表明。

五十嵐官房長官は、自治、大蔵、法務などの各省で構成するチームをつくり、ボランティア団体に法人格を付与し、保険料の補助や税法上の控除対象とするなどの優遇措置を検討する意向を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は27日朝、山花新民主連合会長らの会派離脱届の扱いが凍結されたことについて、記者団の質問に「今はそれどころじゃない」と、震災対策専念を強調、厳しい表情で国会へ。衆院予算委では新進党の市川政務会長から「自衛隊合憲」を打ち出した社会党の憲法解釈を、阪神大震災で自衛隊の出動が遅れたことに絡めて追及された。終了後は記者団に、被災者救援や復興についての論議を想定していたのではないかと聞かれ、「国会のことは国会で決めてもらうことじゃから。私は誠実に答えるだけです」と答えたものの政策転換まで蒸し返され複雑な表情。

○…新進党の西岡武夫総合調整担当はこの日午前の記者会見で、閣僚と政治家同士の論戦をしようとの国会論議の新しい試みについて自己評価を聞かれ「まだ点数をいただくところまでいってない」と謙虚な答え。ところが阪神大震災対策などを協議した「明日の内閣」に話題が移ると一転「今回の対策は政府よりもわれわれの方が早かった。政権を担当していれば、早く初動ができたんじゃないか」。海部党首が首相時代、湾岸危機への対応がもたつき批判されたことなど棚に上げ、危機管理能力は新進党が上とPR。《共同通信》

【明石海峡大橋】橋脚ずれる

本州四国連絡橋公団は27日、阪神大震災(兵庫県南部地震)の影響調査の結果、建設中の明石海峡大橋の淡路島側のコンクリート製橋台と橋脚がそれぞれ西方向に1.3ー1.4メートルずれていることが分かった、と発表した。

同公団は「上部構造に与える影響はほとんどない。予定通り平成10年春に開通できる」としている。しかし、周辺道路が寸断され、資材や人員の確保が難しくなっているほか、余震の多発もあって工事は中断されたまま。再開のめどは立たない」状況で、場合によっては開通時期が遅れる可能性も出てきた。

調査結果によると、淡路島側の、橋を支える2本の橋脚のうち1本が西に1.3メートル、橋台が西に1.4メートルずれた。これによって2本の橋脚間(主径間)の長さが0.8メートル広がって1990.8メートルとなり、淡路島側の橋台と橋脚の間も0.3メートル広がって960.3メートルになった。

また橋脚の最上部(海面からの高さ約297メートル)が東側に約3センチ傾いていた。移動した橋台と橋脚は地盤上をずれて動いたのではなく、地盤と一緒に動いているという。橋脚や橋台、ケーブルなど本体構造物そのものには損傷はなかった。

公団は「橋脚間が広がったので橋げたの長さを最初の設計より長くするなどの措置を取るが、明石大橋の規模からみれば、つり橋は柔構造の上、ずれの大きさは無視できるほど小さく、橋の上部構造に与える影響はほとんどない」と説明している。《共同通信》

【皇太子ご夫妻】帰国の途

ヨルダンを訪問中の皇太子ご夫妻は、阪神大震災のため日程を短縮して27日夕(日本時間同日深夜)、アンマン空港から政府専用機で帰国の途に就かれた。28日夕、羽田空港に到着の予定である。

訪問最終日となった27日午前(日本時間同日午後)、皇太子さまはフセイン国王の祖父と父の霊びょうで献花した後、ヨルダン軍の功績などを展示した殉教者記念館を見学された。

また雅子さまは、医療活動などをしている赤新月社のアンマン市内の病院を訪問された。《共同通信》

皇太子ご夫妻は27日午後(日本時間同日夕)、アンマンでの宿舎のハーシミーヤ宮殿で同行記者団と会見された。

皇太子さまは「(阪神大震災の)被災者に対しては心からお悔やみを申し上げるとともに、困難な状況ですが苦難を乗り越えますように」と励ましの言葉を述べられた。《共同通信》



1月27日のできごと