平成2202日目

平成7年1月18日(水)

1995/01/18

【阪神大震災】死者が2900人超す

死者・行方不明者が3000人を超える大惨事となった兵庫県南部地震で、生き埋めになった住民らの捜索・救出や被災地の復旧作業は18日午後、自衛隊員や全国各地の警察、消防から計1万人以上が動員され本格化。兵庫県などの被災地には水や食料、毛布など各地からの救援物資も到着し始めた。

Embed from Getty Images

時間の経過とともに被害は広がり続け、警察庁のまとめによると、19日午前0時45分現在、死者は兵庫県2936人、大阪府7人の計2943人、行方不明者も870人となった。けが人は1万4572人。

市内4カ所で続いていた火災も同日夕、一日半ぶりにほぼ消えたが、各地でガス漏れなどが原因とみられる小規模な火災が新たに発生。地震発生から二晩目で救助を待つ住民の体力は限界に近い。

約23万人が約620カ所の避難所で不自由な生活を続けているが、神戸市の水道が約107万戸でダウン、ガスの全面復旧には約1カ月かかるなどライフラインの寸断も続き、市民生活への影響は長期化する様相を見せてきた。《共同通信》

地震予知連絡会は同日、「今後もマグニチュード(M)6クラスの余震に注意が必要」との見解を発表した。一方、震源地となった淡路島・北淡町と一宮町ではそれぞれ合同葬儀が営まれ、遺族ら計約1350人が犠牲者のめい福を祈った。

防衛庁によると、兵庫県伊丹市の陸上自衛隊第三師団などから約7200人と、大型ヘリコプターなど計約100機が現地に到着、倒壊した家屋の下敷きになった住民の救助や給水に当たった。今後、被害の状況によっては計2万9000人と限度いっぱいの人数派遣も検討している。このほか警察官2500人、消防関係者1300人などが動員された。

神戸市東灘区、灘区では18日午後になっても生き埋めとなった住民らの救出作業が続いた。東灘区御影中町ではビルが倒壊し、6人が生き埋めのもよう。土砂崩れで民家12戸が全壊した西宮市仁川地区の現場では、パワーショベルで生き埋めになった約30人の救出作業が続き、男女10人が遺体で見つかった。しかし、家の下敷きになり動けなかった39歳の会社員の男性が、呼吸用にゴムホースを差し込むなどし近くの大学生の活躍で三十数時間ぶりに救出された。同市内ではこのほか、倒壊した木造アパートの二階部分から中年の男女2人が36−39時間ぶりに助け出された。

神戸市東灘区で起きた液化石油ガス(LPG)のガス漏れ現場では、午後5時15分から中に残った約6700トンのガスをパイプラインを通じて隣のタンクに移す作業を開始。安全が確保できたとして、同6時半には周辺住民約8万人の避難勧告が解除された。《共同通信》



【村山富市首相】阪神大震災「全力を挙げて対応」

政府は18日午後6時半から、首相官邸で全閣僚による兵庫県南部地震対策関係閣僚会議を開き、未救出者の救助と消火に全力を挙げることなど、当面の緊急対応策を決定した。

閣僚会議で村山首相は「今回の地震はわが国の枢要な地域において甚大な人的、経済的被害を引き起こした。抜本的対策を緊急に実施するよう、政府は全力を挙げて取り組む必要がある」と各閣僚に指示した。首相は被害状況の確認と被災民の激励のため19日午前、現地入りする。《共同通信》

【阪神大震災】鉄道ダイヤ混乱

JR東海道・山陽新幹線は京都ー姫路間を除き、18日始発から東京ー京都、姫路ー博多間で、通常の約半数の本数で折り返し運転を始めた。在来線は東海道・山陽線尼崎ー西明石、福知山線塚口ー広野、和田岬線を除いて運行しているが、東海道・山陽線は1時間に2、3本の運転で大混雑。JR西日本から兵庫県に入った連絡では尼崎ー甲子園口、須磨ー西明石間を3日間をめどに復旧。甲子園口ー芦屋間の復旧は1週間程度、芦屋ー住吉、神戸または三ノ宮ー須磨間の復旧は約1か月、六甲道駅付近は数か月かかる見込み。

阪急は不通区間のうち宝塚ー西宮北口間などで代替バスを走らせた。阪急、阪神、神戸高速などは全面開通までに3ー6か月要するとみられる。《読売新聞》

JR西日本は18日、大阪—富山間の特急「雷鳥」の運転を再開した。「スーパー雷鳥」など上下5本は全区間運休したほか、「スーパー雷鳥」2本が大阪―神戸間で区間運休した。さらに大阪行きの特急で最高83分の遅れを出すなどダイヤはまだ乱れており、金沢支社では「全線復旧には3カ月以上かかる」としている。《北國新聞》

【政界談話室】

○…兵庫県南部地震から一夜明けた18日、村山首相は終日対応に忙殺された。午前8時前、朝食会出席のため公邸を出発した首相は玄関先で開口一番「神戸は大変じゃな」。臨時閣議は地震の対応協議で1時間20分にも及び、クリントン米大統領から見舞いの電話も入った。首相は「政府もできるだけのことはやる」「やらなきゃいかん」「遺漏ないよう万全を期す」と意気込むものの、拡大一途の被害報告に終始厳しい表情。19日には現地視察するが、首相が掲げる「人にやさしい政治」の真価が問われるのはまさにこれから。

○…自民党の小渕副総裁はこの日午後、党本部で開いた党青年部・女性局全国大会であいさつ。兵庫県南部地震救援に全力を挙げることを約束し「自民党は守旧とか保守とか言われるが、隣人、地域、祖国を愛するのが自民党だ。困った時に助け合つ愛情の精神を見せよう」と自民党の愛情主義をアピール。同時に「過去二回の政権は人気が高かったが、人気だけでやって辞めてしまった。本当に何かやってくれるのは自民党だ、との信頼感がじわりと高まりつつある」。地震対策に全力で取り組むことで新進党や内紛で揺れる社会党との違いを見せようとの思惑も。《共同通信》

【社会党・山花貞夫前委員長】新会派結成を先送り

社会党「新民主連合」の山花貞夫会長は18日、政府と与野党が兵庫県南部地震の対策に全力を挙げるため、20日の通常国会前を目指していた新会派「民主連合・民主新党クラブ」(略称・民主、30人)の届け出を断念する考えを、談話の形で表明した。

これに先立ち、山花氏は民主新党クラブの海江田万里氏ら「民主リベラル新党準備会」呼び掛け人と協議し、新会派届先送りをあらためて確認した。

続いて山花氏は久保書記長と会談。「民主」参加のため17日に提出された社会党24議員の会派離脱届の扱いについて、久保氏が中央執行委員会での協議の時期を一任するよう提案したのに対し、山花氏も了承した。これにより山花氏らは当面社会党所属のまま通常国会に臨む。新会派ー新党結成をめぐる社会党分裂の動きは国会召集後に持ち越しとなった。

山花氏の談話は「会派問題については事態の推移を見定めつつ、その決着の時期についてあらためて協議したい」としている。地震被害の全容把握と復旧作業の状況によっては、山花氏が目指す2月中の新党結成時まで新会派届が先送りされる可能性も出てきた。会派離脱とともに山花氏に一任された離党届の扱いも当面先送りされた。《共同通信》

【WBCジュニアバンタム級タイトル戦】川島郭志選手が2度目の防衛に成功

世界ボクシング評議会(WBC)ジュニアバンタム級タイトルマッチ12回戦は18日、横浜文化体育館で行われ、チャンピオンの川島郭志(ヨネクラ)が挑戦者で同級1位のホセ・ブエノ(メキシコ)に3-0の判定で勝ち、2度目の防衛に成功した。

川島の戦績は19戦16勝(12KO)2敗1分け。昨年5月、川島に敗れてタイトルを失った前王者のブエノは、王座奪回に失敗した。

立ち上がり動きの硬かった川島は、4回ごろから右のリードでリズムをつかみ、左フック、ボディー攻撃で攻勢に出た。7回終盤に、バッティング気味ながら右フックでダウンを奪い、優位に立った。

11、12回はブエノが必死の反撃に出たが、川島のスピードが最後まで衰えず、振り切った。《共同通信》

【大相撲初場所】11日目

大相撲初場所11日目(18日・両国国技館)横綱、大関はそろって勝ち安泰の土俵だった。横綱曙は豪快に栃乃和歌を突き出して1敗を堅持。大関貴ノ浪は関脇魁皇を強引な左下手投げで下し、武蔵丸は浜ノ島のはたきに危ない場面もあったが、寄り切ってともに1敗を守った。横綱貴乃花は舞の海を、大関若乃花は剣晃を、いずれも問題にせず、平幕の大翔鳳とともに2敗をキープした。《共同通信》



1月18日のできごと