平成2176日目

平成6年12月23日(金)

1994/12/23

【ルワンダ難民救援】自衛隊第2陣が帰国

ルワンダ難民救援でザイールのゴマに派遣されていた自衛隊部隊の第2陣約140人が23日朝、任務を終え民間航空機で成田空港に到着した。空港では防衛庁幹部らが出迎え、一行は同日夜、北海道・新千歳空港に着いた。

自衛隊初の人道的国際援助活動の主力となった陸上自衛隊中心の派遣部隊の帰国により、24日に部隊解散式を行う。

成田空港には午前9時すぎ、到着。涙を浮かべて夫の大内田憲治一尉(32)を迎えた明美さん(32)は「元気な顔を見たらほろりとしてしまった。ゆっくり家族でクリスマスをしたい」と話した。また医療チームのリーダー小林秀紀一佐(45)は「言葉が通じず大変だった。今後は難民派遣でも日本は高度な医療を求められるだろう。準備しておかなくては」と語った。

新千歳空港では午後7時前、真っ黒に日焼けした隊員がロビーに現れると拍手が起きた。迎えた幹部が「ご苦労さま」と声を掛けると、神本光伸隊長は「ありがとうございます」と答え、バスに乗り込んだ。隊員らは東千歳駐屯地で家族220人と無事再会を喜び合った。

自術隊は、9月末の先進隊以降順次260人がゴマに入り、難民の治療や防疫、給水など約3カ月間活動。国立ゴマ病院を中心に2000人を超える患者を診察し、72件の手術を行った。給水活動は一日平均1200トンに上った。

この間、難民に乗用車を奪われた日本の非政府組織(NGO)の救出に輸送名目で緊急出動。手りゅう弾の爆発でけがをした難民の救援にも緊急出動するなど、当初予想した範囲外の活動も経験。

難民救援部隊は、ケニアのナイロビに派遣された航空自衛隊の115人のうち、最後の隊員が28日に愛知県・小牧基地に到着し、難民支援が完全に終了する。《共同通信》



【天皇陛下】61歳の誕生日

天皇陛下は23日、61歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち陛下は皇居・宮殿で記者会見し、来年の戦後50年を前に「戦争の廃虚から立ち上がり、国として、また個人として世界に貢献する立場になったことに深い感慨を覚えます」などと日本の歩みを振り返られた。

また戦争の惨禍に触れて「多くの犠牲者とその遺族のことが少しも念頭を離れることはなく、今後とも平和を願い続けていく」と心情を明らかにし、さらに「(戦後50年に当たり)とりわけ戦争の災いの激しかった土地に思いを寄せていくつもりでいます」と話された。《共同通信》

天皇陛下の61歳の誕生日を祝う一般参賀や祝宴などが23日、皇居で行われた。晴天の下、午前中の参賀に約1万4000人、午後の記帳に約4200人の計約1万8200人(皇宮警察本部調べ)が皇居を訪れた。皇太子妃雅子さまが初めて参加した昨年より約1900人少なかった。

陛下は午前10時すぎから午前中に3回、皇后さま、皇太子ご夫妻、秋篠宮さま、紀宮さまとともに宮殿・長和殿のベランダに立ち「今年は暑さが厳しく、水不足に苦労した地域も多かったことと思います。来年がよい年であるよう切に願っております」とあいさつされた。

午後からは宮殿の豊明殿で祝宴が催され、皇族方をはじめ村山首相や土井衆院議長ら約500人が出席した。《共同通信》

【新進党・小沢一郎幹事長】来年も政局大変動

新進党の小沢幹事長は23日、千葉市内で開かれた同党千葉県連結成大会で「来年も大きな政局の変動があるだろう。衆院は常在戦場。どのような事態にも対応できる組織をつくっておかなければならない」と来年中に衆院解散・総選挙が行われる可能性があることを指摘し、組織づくりに全力を挙げる考えを表明した。《共同通信》

【自民党】新宣言案を決定

自民党は23日午後の臨時総務会で、党の新たな基本方針となる「新宣言」案を決定した。焦点の憲法の扱いについて党基本問題調査会(後藤田正晴会長)が提示した「21世紀に向けた新しい時代にふさわしい憲法の在り方について、国民とともに幅広く真摯に論議する」との修正案を執行部一任の形で承認した。

改憲に慎重姿勢を打ち出した調査会答申を一部修正、改憲色を再度にじませることで護憲、改憲両派に配慮した玉虫色の文言。この結果、憲法問題への最終態度は先送りされたが、自民党が昭和30年の結党以来「党是」としてきた「自主憲法制定」という方向は薄まった。同時に了承された「理念」「新綱領」両案と合わせて1月19日の党大会に諮り、正式決定する。《共同通信》



12月23日のできごと