平成2165日目

平成6年12月12日(月)

1994/12/12

【若田光一さん】シャトル搭乗が決定

宇宙飛行士として米航空宇宙局(NASA)で訓練中の若田光一さん(31)が来年秋打ち上げ予定のスペースシャトル「エンデバー」で宇宙へ旅立つことが決まった。12日朝、NASAが正式発表した。

日本人宇宙飛行士としては1992年(平成4年)の毛利衛さん(エンデバー)、今年7月の向井千秋さん(コロンビア)に次いで3人目のシャトル搭乗で、最年少。90年(平成2年)にソ連の宇宙ステーションに搭乗した東京放送記者、秋山豊寛さんを含めると4人目になる。

若田さんは、宇宙開発事業団が種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2ロケットで来年2月打ち上げる回収型衛星「宇宙実験・観測フリーフライヤ」(SFU)を、ロボットアームを使い軌道上で回収する作業に当たる。NASAは同11月30日を目標にエンデバー打ち上げの準備を進めており、飛行は9日間の予定。

同事業団は97年(平成9年)に始まる国際有人宇基地計画で、日本の実験棟「JEM」建設に参加するため、若田飛行士と土井隆雄飛行士(40)をスペースシャトルに搭乗させ、飛行経験を積ませるようNASAに要請していた。土井飛行士については97年(平成9年)のディスカバリーを希望している。

若田さんの搭乗は早くから有力視されていたが、今年夏のエンデバー打ち上げ失敗でNASAがその後のスケジュールを大幅に見直した。また米国が日米協力で進める宇宙開発に関して日本に損害賠償請求権を放棄するよう求めたことなどから、決定が遅れていた。

若田さんは日本航空のエンジニアから92年(平成4年)、同事業団の宇宙飛行士に選ばれてNASAで訓練を開始。いわば乗客として実験するだけだった搭乗科学技術者(PS)の毛利さん、向井さんより高度知識が必要で、スペースシャトルの運用や船外活動ができる米国人飛行士並みの搭乗運用技術者(MS)の資格を昨年取得、飛行機会を待っていた。《共同通信》



【日産・ラシーン】発売

12月12日のできごと(何の日)
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【オリックス・イチロー外野手】村山首相を表敬訪問

プロ野球の今年の顔、イチローが12日、首相官邸に村山首相を訪ね、独特の振り子打法を伝授した。史上初の年間200安打達成に同首相から祝福のメッセージが寄せられ、オリックス・仰木監督らとそのお礼に訪ねたもので、お土産のサイン入りバットを手にした首相がイチローのまねをすると「それはゴルフですね」。

村山首相は「政界でヒットを打つのに政界振り子打法というのをやろうか」と上機嫌で、イチローは「軸足をしっかりしていただきたい」と秀逸なアドバイスを贈った。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は12日、首相官邸でプロ野球オリックスのイチロー選手の表敬を受けた。史上初の年間200本安打を達成したスター選手のパットをプレゼントされて上機嫌の首相は、「もう一人有名なイチローさんがいるが」との小沢一郎新進党幹事長を念頭においた記者団の質問にもバットを振るまねをして「今日はこっちのイチローさんじゃ」。「どちらのイチローさんが好きか」と食い下がる記者団に「両方好きじゃ。僕は人間が好きじゃから」と挑発には乗らずに軽くいなしていた。

○…社会党の久保書記長はこの日、沖縄県庁で記者会見し、10日に結党大会を開いた新進党について「どういう党かはっきり映ってこない。リーダーの選出過程、決まった指導者の顔触れを見ると、自民党が二つできたというのが率直な受け止めだ」と厳しい見方を披露。もっとも、自らも新党結成に苦労しているだけに、新進党との将来方好きじゃの連立の可能性についても「信頼の度合い、政策の一致の度合いによる」と含みを残すなど、複雑な胸の内をのぞかせていた。《共同通信》

【イスラエル・ラビン首相】来日

イスラエルのラビン首相は12日午後公賓として来日、東京・元赤坂の迎賓館で村山首相初の両国首脳会談を行い、「テロとの戦いが中東和平で最大の課題だ。テロには貧困が大きな要素を占めており、この面で支援をお願いしたい」と述べ、日本がパレスチナなど中東和平に積極的に貢献するよう要請した。

これに対し、村山首相はラビン首相のノーベル平和賞授賞に祝意を表明した上で「中東和平には民生の安定が必要だ。日本は雇用の創出に力を入れてきたし、これからも力を入れる」と、パレスチナの経済的安定を重点に取り組む方針を強調した。

また両首脳は両国間関係強化を進めることでも一致し、科学技術政策に関する合同委員会の設置を盛り込んだ科学技術協力協定と文化交流に関する書簡を交わした。

ラビン首相は、中東和平プロセスの現状について説明、パレスチナの環境、水資源問題での日本の役割を高く評価した。

村山首相は①シリアなど和平当事者への働き掛け②多国間協議への参加③パレスチナ支援④イスラエル周辺国への支援を四本柱に中東和平に貢献していくとの従来からの日本の方針を説明した。

ラビン首相はオスロでのノーベル平和賞授賞式の後、来日。河野外相や武村蔵相、橋本通産相らとも会談、13日には天皇陛下と会見し、14日離日する。《共同通信》

【韓国・粛軍クーデター】全斗煥元大統領らの時効成立

1979年11月12日の「粛軍クーデター」で軍の実験を握った全斗煥元大統領らが、反乱と内乱罪で告発された事件は12日深夜で時効が成立した。野党民主党は国会をボイコットし、街頭集会で全元大統領らの起訴を要求してきたが、時効により「院外闘争」が成果のないまま終わり、与党民自党が政局を乗り切った形だ。

検察当局は10月末、事件を反乱と認定しながらも内乱罪を適用せず、全元大統領らを起訴猶予処分とした。民主党はこれに反発した。

ところが、民主党内に今も絶大な影響力を持つ前代表の金大中氏が国会登院を勧める発言をしたことから、党内主流派の金大中派と少数派の李基沢代表派との抗争が表面化。李代表は11月25日、議員職の辞表を提出、屋外集会を続行する背水の陣を敷いた。「粛軍クーデター」追及の対政府闘争は、民主党内の勢力争いに変質してしまった。

与党民自党はこうした野党の内紛を静観しつつ、最近、政府機構の改編を断行。内閣、青瓦台(大統領官邸)秘書陣の改造方針を打ち出すなど局面転換の主導権を握り、「粛軍クーデター」を政局の焦点から外すことに成功した。

結局、与党が来年度予算案の強行採決の動きを見せたため、李代表が屈服し、採決阻止のため民主党議員は国会に登院した。

院外闘争のもたらした結果は民主党の内部対立の深刻化だけだった。「粛軍クーデター」は、告発者らが、全元大統領らの起訴猶予処分を不服として憲法裁判所に違憲審査を申し立て、同裁判所で審理中だが、却下される見通しが強い。《共同通信》

【ボクシング・薬師寺保栄選手】石川県小松市でリラックス

3度目の防衛を果たしたプロボクシングWBCバンタム級チャンピオンの薬師寺保栄選手(松田)が11日、小松市大領町の「うさみ温泉」を訪れ、笑顔で地元ファンらとの記念撮影やサインなどに応じ、交流を深めた。後援会長の宇佐美清氏が同温泉の社長を務めており、訪れたのは今回が7回目。

薬師寺選手は辰吉丈一郎選手(大阪帝拳)とのタイトルマッチを振り返り、「試合前から辰吉有利だと言われているのは知っていた。しかし、宇佐美会長をはじめ、ファンのみんなが、必ず勝つと信じてくれたお陰で実力を出し切れた」と話した。

来年2月初旬には結婚も決まっている。次の試合は来年3、4月ごろに予定され、薬師寺選手は「また小松を訪れ、トレーニングに励みたい」と話した。《共同通信》



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