1994 平成6年12月2日(金)

平成2155日目

平成6年12月2日(金)

1994/12/02

【Jリーグ・チャンピオンシップ】川崎が連覇

サッカーのJリーグ年度優勝を決めるJリーグ・チャンピオンシップ、ヴェルディ川崎ーサンフレッチェ広島の第2戦は2日夜、東京・国立競技場で約5万人の観客を集めて行われ、川崎が1−0で連勝、2シーズン連続して年度王者の座に就いた。 一進一退の攻防を続け、前半は0−0。第1戦に1−0で勝っている川崎は前半35分、ラモスが技ありの絶妙のシュートを決めて均衡を破り、これが決勝点となった。

Jリーグは5日に東京都内のホテルで表彰式を行い、最優秀選手、ベストイレブンなどを発表する。来季は3月18日に開幕する。《共同通信》

ラモスがゴール前で芸術的な決勝点。川崎は後半35分、ラモスが飛び出した広島GKの頭を越す絶妙のシュートで貴重なゴールを奪った。 何としても先取点の欲しい広島は前半、盧廷潤が右サイドから攻撃しようとするが、カピトンが厳しいマーク。高木、ハシェックも川崎DFに抑えられた。後半も10分すぎに高木が負傷退場。波状攻撃を仕掛ける場面もあったが、決定打を奪えなかった。

川崎は足を痛めているラモスが思うような動きができない。武田も不調で、後半からは石塚に代えたが、チャンスがなかなかつくれない。ラモスの価値ある一発はこんなこう着状態の中で飛び出した。

Jリーグ最年長選手でサントリーシリーズ終了後に古巣川崎に戻った加藤久にとっては、この日が現役としての最後の試合。フル出場して連覇に貢献し、これ以上ない満足感を手に指導者に転じることになった。

試合後に花束を受け取った加藤は「今日でユニホームを脱ぎます」と、スタンドに向かって別れのあいさつ。日本協会強化委員長としての決意も口にしたが、控室に戻る際には目頭を押さえていた。《共同通信》



【三菱・FTO】日本カーオブザイヤー受賞

12月2日のできごと(何の日)
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自動車関連雑誌の編集者などでつくる「日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会」は2日、ことし発売された最も優れた乗用車「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に三菱自動車工業のFTOを選んだと発表した。

FTOは車体が低く、幅広いスポーツカーの雰囲気を持っ小型車。ことし10月に発売した。2位は、トヨタ自動車の「RAV4」と、日産自動車の「セフィーロ」。また特色ある乗用車に与える「選考委員会特別賞」には、本田技研工業の「オデッセイ」が、選ばれた。《共同通信》

【新進党】海部党首で一本化

野党が結成する「新進党」の党人事は2日、党首の有力候補である羽田孜新生党党首が事実上の不出馬を示唆、党首については海部俊樹元首相に絞られる方向となった。また幹事長については小沢一郎新生党代表幹事で「新党準備会」内の合意ができつつあり、海部党首ー小沢幹事長で一本化される可能性が強くなった。

新生党の奥田敬和顧問などはなお羽田氏擁立を目指しているが、新生党の過半数、公明党、自民党離党組、日本新党の一部で小沢幹事長を前提に海部氏を推す動きが強まっており、投票になっても海部氏が優位とみられる。

羽田氏は同日午前、記者団に党首選への立候補について「選び方は(国民に)見える形にすることが大事だ」としながらも「新党をまっとうにスタートさせないと日本の国が立ち直るきっかけを失う。私はこれまで立候補するなんて話していない」と述べ、自らの出馬によって新進党内の混乱を招く場合は出馬を断念することを示唆した。

一方、奥田氏は2日午前、「新進党の大勢は羽田氏で決まっていくと期待している。周囲の声が強くなれば、(羽田氏は)必ず受けてくれるだろう」となお羽田氏擁立を目指す考えを強調。さらに幹事長人事についても「党首が羽田氏ということになれば新生党が前面に出る形はよくない」とし、小沢氏の幹事長就任にあらためて異論を唱えている。《共同通信》

野党の「新党準備会」の小池百合子広報活動委員長は2日午後、日本新党本部で記者会見し、10日に結成する「新進党」のロゴマークとイメージカラーを発表した。

ロゴはゴシック系の字体で、太い線により力強さを表すとともに「進」の字については「しんにょう」の一点を丸くして柔らかさも表現。イメージカラーは赤と青。「赤」は熱く燃えたぎる変革への情熱を「青」は地球、海、空のような開放感、すがすがしさを表した。

また結党大会用に、船の舵輪を意匠したシンボルマークを作成。党名公募の審査もしたグラフィックデザイナー浅葉克己氏がデザインし、新進党結成で「政治が新しい船出を始める」との意味を込めた。党のシンボルマークは結党後に先送りした。《共同通信》

【村山富市首相】原爆切手に不快感

村山首相は2日、米国の郵便公社が原爆のきのこ雲が描かれた切手の発行を予定していることについて「こんな国民感情を逆なでするようなことは困る」と強い不快感を示し、米国側に日本国内の受け止めを伝える考えを表明した。《共同通信》

【国会】会期を6日間延長

3日の会期末を目前にした国会は2日深夜の衆院本会議で、会期を9日まで6日間延長することを与党3党の賛成多数で議決した。野党「改革」が10日間の延長を要求、折衝は難航したが、最終的に改革と共産党は本会議に出席して反対した。参院本会議でも2日深夜、6日間延長を議決した。

これに先立って開かれた2日午後の衆院本会議では、懸案の世界貿易機関(WTO)設立協定・関連法案と原爆被爆者援護法案を可決、参院に送付した。会期延長により両法案が今国会で成立することが確定した。与党は8日にWTO法案を、9日には被爆者援護法案をそれぞれ成立させる方針だ。

与党3党は2年後、幹事長・書記長クラスによる会談を開いて会期延長問題を協議し、ジュネーブでWTO設立協定実施会議が開かれる8日までにWTO法案を成立させる方針を確認。参院側の意向で6日間の延長を決め、土井衆院、原参院両議長に申し入れた。

一方、改革側は2日午後の国会運営委員会で、要求する延長幅を従来の2週間から10日間に変更する方針を決定。ただ6日間では参院での法案審議時間を十分確保できないとの理由で、本会議に出席して反対することにした。

午後から夜にかけ断続的に開かれた衆院議運委理事会で、改革側は「(来週は)各党の解党大会や新進党結成大会があるので、配慮してほしい」と、延長幅の上乗せを強く求めた。しかし、与党側は「(6日間で)掛け値なしでいく」(森自民党幹事長)との姿勢を崩さず、折衝は物別れに終わった。

会期延長が決まり、今国会提出の重要法案がすべて成立する見通しになったことで、与党側は今後1995年度予算編成に全力を挙げる方針。改革側は10日の「新進党」結成に向けた準備に専念することになりそうだ。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は2日、記者団から年賀状について聞かれると「僕は前から年賀状を書いたことがないんだ」と、淡々と答え、その理由については「虚礼廃止だ」と一言。公選法は有権者への答礼のための自筆の年賀状以外を禁止しているが、記者団が「久保書記長には出すのか」とたたみかけると、ムッとした様子でにらみつけた。首相はこの直後、官邸を訪れた「2002年ワールドカップ日本招致議連」メンバーの中にいた久保氏とは、一言も口をきかないまま。新党問題のしこりは依然重い。

○…自民党の森幹事長はこの日の役員会で、深谷隆司院内総務会座長らから与党の国会対策への不満が出たことに「野党の国運も寄り合い所帯だし、こちらも連立で、意思の伝達ができない面もあった。若葉マークで若干迷惑を掛けた」と、初の自社さ連立の国会運営に反省の井。深谷氏らの不満は世界貿易機関(WTO)設置協定の緊急上程を拒否した「改革」への対応にあった。森氏は「今回は慣らし運転だったが、通常国会はき然として国会運営したい」と、次への意欲を見せたが、「新進党」が結成されれば厳しくなる一方の国会運営。若葉マークはいつ取れる?《共同通信》

【フィリピン・マニラ湾】フェリー沈没

フィリピンのマニラ湾で2日午前4時(日本時間同5時)すぎ、乗員・乗客約540人を乗せたフェリー、MVセブ・シティー号(2,452トン)が、シンガポール船籍の貨物船コタ・ソリア号(12,500トン)と衝突、フェリーが沈没した。

フィリピン沿岸警備隊によると、2日午前までに乗員乗客約320人がコタ・ソリア号などに救助されたもようだが、15人の死亡が確認され、200人以上は行方不明になっている。

MVセブ・シティー号は同日午前2時45分にマニラを出発、同国中部ボホール島タグビラランへ向かう途中だった。乗客のほとんどはフィリピン人とみられる。

現場にとどまっているコタ・ソリア号は船体前部が損傷しているが、衝突の詳しい様子や原因については不明。助かった乗客は「大きな衝撃の後、船が左右に大きく揺れた」などと話している。現場海域の天候は晴れだった。MVセブ・シーティー号は衝突後、30分ほどで沈没したもよう。《共同通信》



12月2日のできごと